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奥只見湖・檜枝岐

1.コース

小出駅-枝折峠-奥只見湖-御池-檜枝岐-内川-中山トンネル-会津高原尾瀬口駅 138.7キロ

https://ridewithgps.com/routes/30473539

2.実施日:2014年7月12日(土) 曇り後晴れ

3.実施者:単独

4.日記

 枝折峠を訪れるのは、2度目です。最初は、今年の5月下旬、FCYCLEのオフ企画で訪れましたが、峠から先に進むことができませんでした。

http://mixi.jp/view_event.pl?comm_id=6145474&id=74965062&comment_count=28

 今日は、枝折峠を越え、会津まで抜けることを計画しました。このコースは、Tさんがウェブサイトで何度か紹介されているのを拝見して、かねて私も行きたいと思っていたが、とてもハードそうなので、これまで踏み切ることができなかった。

 始発の上越新幹線で浦佐で乗換え・小出駅着7時53分。駅前で組み立て、小出の商店街の先にあるコンビニで行動食を買って8時20分スタート。駒ノ湯への分岐を過ぎてから、枝折峠まで10キロほど本格的な上り坂がはじまります。前のとき、上るにつれて近づいてきた越後駒ヶ岳の姿は、今日はあいにく靄がかって見ることができませんが、若草色で少し斑だった木々の緑の繁りや濃さが増えている印象です。前回、後半の上りは押しや担ぎで楽をしたことを考えないで、「この峠は結構楽勝だ」との思い込みで早めのペースで上りましたが、後半ばててしまいました。取付きは急勾配だが、中盤になって自転車で上るのに丁度いい中斜面、調子にのって飛ばすと、後半再び現れる少し急な斜面についていけなくなります。また、8月のヒルクライム大会の練習と見受けられるロードレーサーの方などいらっしゃり、無理についていこうとしたこともいけなかったかもしれません。それでも、ほとんど自動車やバイクが来ないので、小鳥の声を聞きながら額からたれてくる汗に顔を濡らしつつ上の稜線まで上ってしまうと、緑の深い谷の間にこれまで上ってきた道やさらに遠くに小出の町を展望することができました。峠到着は10時04分、自分のほかに、2組の自転車グループがいて、うち一組のリーダーと思しき方がおはようございますと挨拶をしてくださいました。おにぎりを1個食べてひと休みしました。

峠から先に進むと、これまでの景色の見え方が変わり、青空を背景にした奥只見の山々が、正面に映えてきれいで、写真を撮りながら下りました。

奥只見湖・檜枝岐_b0334084_15015121.jpg

下りきったところにある石抱橋で、川上の北ノ又川越しにこれまで見えなかった越後駒ヶ岳の美しい姿も見ることができました。

奥只見湖・檜枝岐_b0334084_15024640.jpg

途中、水車から清水を提供してくださっている伝之助小屋で、ボトルに水を補給させていただきました(この先、至るところ水場があるので、沢で水を拾うのがいやでなければ水の心配はまったくいりません)。銀山平の定期船発着所から昼場(ヒルバ)まで、奥只見湖沿いの南・西側の道を進みます。この道は、湖の湾にまわりこむごとに、沢の水が流れ落ちていますが、いくつかは路面を結構な水量で流れ越していて、勢いをつけて渡って飛沫で足が濡れてしまいました。ひとひとつの沢には、名前を示した立札が案内されています。また、途中トンネルがありますが、真っ暗ななかカーブしていて、バッテリーライトをつけても目が慣れないとよく見えないので要注意です。このトンネルを抜け、最初の岬を越えると、方向を南に転じ雨池橋まで進みます。このあたり、国道だが、車は滅多に来ず深い緑色の湖面と道路から高みまでせりあがる山々の緑や黄緑や沢の流れが秘境感を感じさせてとても楽しい。雨池橋から湖岸道路のわりに結構な上りの高度感をこなし、恋ノ岐に到着、ここで一本取って、おにぎりを2個とスニッカーズを半分食べました。11時55分恋ノ岐発。下ってつきあたったところの石橋のところが感じがよくて自転車をバックに景色の写真を撮りました。

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その先、上から落ちてくる沢の水を汲もうとして、飛沫をあびてだいぶ体が濡れましたが、ほてった体に丁度よい心地よさです。最後の岬を越えて奥只見湖に別れを告げます。

奥只見湖・檜枝岐_b0334084_15060046.jpg

昼場へ下ったあと、しばらくは只見川沿いに進みます。鷹ノ巣の山小屋に、自販機があったので、止まって缶ジュースなど買いなどしながら、Tさんいわれるようにどこか北海道的な雰囲気の風景のなか、緩い坂道をゆっくり上っていくと、やがて県境の金泉橋に到着(13時分02分)しました。ここから、御池駐車場の手前の峠まで、650メートルほどヒルクライム開始です。勾配はきつくないが、枝折峠を反省してオーバーペースにならないよう28T×21~26Tのローギアレシオでペースを保ちながらゆっくり淡々と上ると、やがて右手に燧ケ岳の山容や尾瀬の高原の山並みが近づいてきました。道はブナ林の木陰を上るので、直射日光にあたらず、枝折峠のときのように汗に苦しめられることもありません。鶯の声がよく聞こえましたが、標高が高いせいかセミはいないようです。だいぶ上がっていい加減頂上に着いたかなという期待をカーブのところで何度か裏切られたあと、いつのまにか名無しの峠を過ぎて下りはじめるとすぐに御池駐車場に到着(14時15分)、止まらずそのまま進みましたが、しばらくして遅いバスにつかえた車の後ろについたので止まって休みました。ここまでの累計標高は2300メートルとあって、太ももの疲労感があるのでストレッチなどしながらスニッカーズの残りを食べ体力の回復を図ります。

 会津高原尾瀬口の野岩鉄道は、1時間に1本、これから70キロほど先だと17時30分前と18時30分のどちらかになりますが、後のだと家に着くのが23時過ぎるので、なんとか前の列車に乗りたい。なので、行ったことのない檜枝岐村の名所旧跡など巡って見たかったのですが立ち寄らず、たくさんのスノーシェッドが続く伊南川沿いの下り道を、重い段のクランクをくるくる回して急ぎました。内川で右折、ここから最後の上りがはじまるので、途中の商店で止まって飲料を買い残りのおにぎりを食べましたが、一度止まると乳酸のたまった太ももの疲労感が出て再開してもしばらくは回転があがりません。内川から会津高原口まで、高低地図では中山トンネルまでずっと一律上っていますが、10%ほどの斜度を感じるのは中山トンネルの手前のスノーシェッドからトンネルまで距離はわずかでした。トンネルを抜けた下の集落で17時を告げる「烏といっしょに帰りましょ」の町内放送が聞こえてきました。フォーク抜き輪行で時間がかかるので、17時30分前は無理かなとあきらめかけましたが、ほどなく会津高原尾瀬口の駅が現れ、どうにか間に合うことができました。17時05分駅着。急いで自転車をばらしていると、そばに座ったカラス声のおばさんのハイライトの煙が漂ってきます。20分には輪行袋に仕舞い終えましたが、列車は7分ほど遅れており携帯で鬼怒川温泉からの特急券をおさえる時間は十分ありました。

 今日のコースは、距離も標高差も相当なものですが、秘境感のあるコースといい、走った後に感じられる充実感といい、関東甲信越を代表する自転車ツーリングコースのひとつであると思います。この次は紅葉の季節に訪れたいと思います。






Commented by ぶとぼそ at 2014-10-11 08:57 x
このコースは1日だと時間に追われてしまいそうですね。
実はこの辺りはオートバイで走りました(汗)。紅葉時期でしたが最高の景色だったことを今でも記憶します。
新幹線輪行だと、この辺りが日帰りコースとなるんですね。盲点でした!! それにしても健脚だと思わせる行程でした♪
Commented by paparouh at 2014-10-13 06:35
おはようございます。とても楽しかったので、昨日と今日、このコース入れて1泊2日を予定していましたが、中止となってしまいました。ぶとぼそさんのブログ拝見して、代りに、紅葉真っ盛りの笹ヶ峰・乙見山峠方面に日帰りで行くことを思いつきましたが、出かける直前にWEBチェックするとなんとトンネル工事で通れないとの情報をキャッチ、峠を越えて白馬の方の景色が見えないとなるとこのコースの楽しさが半減するのでこれも断念の次第となりました・・。
新幹線輪行は便利ですが、往復利用すると結構な交通費がかかるのが悩みではあります。
by paparouh | 2014-07-13 15:18 | 新潟県上越 | Comments(2)

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