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秩父周回

1.コース

三峰口-三峰トンネル-栃本-出合-八丁隧道-志賀坂峠-矢久峠-土坂峠-太田部峠-吉田-西武秩父 120.8キロ

(ルート)

https://ridewithgps.com/routes/30484139

2.実施日:2015年5月17日(日) 晴れ

3.実施者:単独

4.日記

丁度去年の今頃行った「秩父周回」コースだが、今回は進む方向を変えた(前回は反時計回り、今回は時計回り)。(1)志賀坂峠の上り坂で、ローリングオートバイの騒音が嫌、(2)三峰神社への車道上がりが面白みに欠ける、(3)三峰口から西武秩父駅の国道単調区間が短縮できる、といったことがそうした理由だ。

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乗換案内で最短距離を選択して、「八王子→西国分寺→秋津→新秋津→所沢→西武特急利用→西武秩父」コースで現地に向かったが、成瀬始発でも着駅の八王子駅で八高線乗換時間2分間で停滞したことはこれまでなく、わざわざ特急料金を払わなくても済むことに当日になって気が付いたけど後の祭り、JRと西武の秋津駅間を重い輪行袋をかかえて移動するのも結構たいへん、西武秩父から御花畑駅への移動途中、秩父鉄道駅前の厠に入り、用が済んでからあわてて三峰口行きに飛び乗った。車内で、おじいさんが大声で「輪行でどこまで行くのですか」と尋ねられてきたので乗客の視線が一斉にこちらに集中するのを感じる。「三峰口まで」と返答すると、「そこから峠を越えて××△△・・・」といわれて降りられたが、よく聞き取れなかった。ほとんどの乗客はハイカーまたは登山客、その大半が自分のようなおじさんまたはおじいさんだ。三峰口駅到着後、組立て、駅発は8時35分。はじめは荒川右岸の車の来ない林道を、熊出没注意の看板を見ながら進んだ。

ほどなく国道に合流するもすぐに大血川線に入る(8時45分)。観光釣場を過ぎると坂の勾配は急さを増すが、今日初めてのヒルクライム、足に余裕があり38T×26Tまたは28T×23Tのギア比であわてずゆっくり上がれば左程苦にならない。このあたり山の緑がもうだいぶ色濃く、春というよりもはや初夏の雰囲気、道路沿いの渓流から聞こえてくる鰍蛙と、ホッホッホッ・・とのこのはずくの声を聞きながらまだ楽しい山上りだ。9時35分、大陽寺に立ち寄り、宿坊を見学しながらおにぎり1個食べる。縁側で宿泊者と思われる方が寝ころがっていらっしゃる。寺の前のベンチに外人ふたりが腰かけて寛いでいる。わりときゃぴきゃぴした感じの若い女性ふたりと行き違ったりしながら、寺のなかの仏さんに縁側から参拝した。その後再開、ここからピークの三峰トンネルまですぐそこだと思ったが、最初のトンネルを潜ってもまだだいぶ上の方に道が見える。上のほうにあがって、遠く北の方を見渡すと奥秩父の青い山々が幾重にも重なってなかなかの景色だ。三峰トンネル到着10時24分、停まらず灯りのない暗いトンネルを抜けてからすぐに三峰神社まで下り厠を借りる。女性トイレはご婦人が列をつくっているなかすり抜けて男子トイレに入るが、女人はたいへんだ。前回訪問と同じようにここで自販機の飲料を求めて小休止していると、向こうからひとりのおじさんロードがやってきた。

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 すぐにダウンヒル開始。ここから二瀬ダムまで、もともと自動車向け有料道路であったらしく道幅は広いので、しばらくスピードをあげて下ったが、やがて遅い車の後ろについて少々じれったく感じながら降りる。ダムの堰堤の道路を進み、突き当たりを左折して栃本の方へ上がる。秩父往還の関所があるところまで5キロほど、森の中の間に現れる趣深い集落の雰囲気を味わいながらゆっくり上がるとほどなく到着、ここから遠く十文字峠にかけての遠景が明るく、山深くて、いつ来ても印象深い。おにぎりを食べながらしばらく休憩した。誰も乗っていない村営バスが通りすぎて行く。彩甲斐街道で折り返し、しぶしぶ大峰トンネルを進む。車は少ないがときどき追い越して行く傍でこけるとただでは済まないので慎重に下る。トンネルを出て左折、中津川渓谷沿い、中津川林道との出合到着12時15分、「ショッカーの秘密基地」みたいなトンネルを潜ってさらに進むと、舗装はしているものの所々穴ぼこやらクラックやらで、荒れてくるが、渓谷がすぐ傍に迫って、新緑の若葉の眩しさを感じながら自転車を進めた。やがてここから鉱山道路の看板あり、路面は落ちた石灰で白くなる。日窒鉱山への長くて暗いトンネルをバッテリーランプ頼りに潜り、簡易郵便局前でしばらく休憩、今日何個目かのおにぎりを食べていると上から男ふたり連れの若いロードが降りてきたので軽く会釈した。自販機で求めた水をボトルに補充して、12時47分八丁隧道へのヒルクラム開始。独特の雰囲気の鉱山集落跡を通り過ぎると、勾配はややきつくなるが、ここでも28T×23Tの軽いギアでくるくる回しているとゆっくりでも着実に高度を稼いでくれる。両神山への登山口があるカーブを過ぎるともうひと頑張り、やがて行く手右側に露出した鉱山の岩肌が見えるようになるとピークのトンネルはすぐそこ、トンネル到着13時26分、ここでも止まらずに1キロ弱の真っ暗ななかを通り抜けると、向こう側では多くの登山者と思われる車が駐車していた。

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 八丁峠から下り始め13時32分。こちら側は、植林はされているが皆伐採の斜面に幾重にも林道が通じていてなかなかのスケール感、そうなるとスピードをあげて飛ばしたいものの所々砂利や小石が散らばっていてサイドカットパンクすると面倒なので自重しながら下る。何人かのバイクのおじさんが屯している志賀坂峠着は13時49分、タバコの煙がいやなのですぐに横を通り抜け、西秩父林道の分岐まで車の少ないことを良いことに結構スピードを出してリーンイン・アウトの我流テクニックを楽しみながらダウンヒルした。途中で西秩父林道に入る。ここを上がるのは初めて、前に下ったときに「下りは良いが上がるのはたいへんそうな急勾配だな」との印象があり確かにそうであったが、案外距離が短いので、牛歩で進むとわりとすぐにピーク付近に到着してそれほど堪えなかった。目を南側に向けるとさっき通ってきた両神山付近の山々が見える。上の伐採場で遠くの景色を愛でながら今日最後のおにぎりを食べ、物陰で小用を済ます。ひと心地つけてから再開、二子山の大きな岩肌を見ながら、若葉に囲まれた緑の回廊を気持ちよく自転車を進めた。さてそこから、矢久峠、土坂峠を経て、太田部峠(の手前)まで、父不見山の南側と通る林道を進んだが、西秩父林道を上がってから「もう今日はこれで上がりは終わりだ」と思った分、細かいアップダウンが少々苦になったりもした(この段階になると、下り坂で足をじっとしていても太腿に疲労感が感じる、むしろ上がりでも下りでもペダルをくるくる回すほうが楽に感じる)。太田部峠着は16時01分、そこから一気に吉田まで暗い杉林のなかを下る。途中、半納で自転車を停め、向こう側の山の斜面についてある沢戸の佇まいを興味深く眺めたりした。石間の小学校跡や、秩父事件の史跡(お墓)の案内など見ながら、県道に合流。籠勢会館の先のコンビニで休憩、サンドイッチとヨーグルトドリンク、チョコモナカを買い食いして、ややハンガーノック状態を解消すると体力が回復した。そこから、西武秩父までちんたら自転車を漕いでいると、また無言の若いロードレーサーに抜かれたので、今日最後の力を振り絞って時速30キロ超えで追走するも、もう足がいっぱいで追いつけず断念。最後、西武の駅前広場到着は17時25分。輪行袋に仕舞って、仲見世でいつものようにプリッツとお茶を買って、今日の出来事や印象をメモしながら鈍行・東飯能経由で帰宅した。

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 さて、今日の教訓。(1)このコースでの周回まわりは、今回行った時計まわりのほうがベターなのは確かだと実感、(2)行動食おにぎり5個でも足らず、しかも炭水化物ばかりだと最後少々食傷気味になる。栄養バランスのよいかつ腹持ちのよい行動食の研究を行うこと!(3)メンソレを忘れずに。


Commented by とし at 2015-05-19 12:38 x
冒頭の写真は栃本ですね。昨年の山サイでその集落に降りてきたのですが、とってもいい感じでした。新緑の季節もいい色ですねー
Commented by ぶとぼそ at 2015-05-19 13:04 x
今回も私にとっては2日分ぐらいのコースを一気に走られましたね!!
栃本の集落の明るさとは対照的に、八丁トンネルの暗さ(苦笑)。
三峰口にその時間に着けるんですね。ウチからだと横浜線の始発には乗れないので、もうちょっと掛かる計算でした。
Commented by MARTEN at 2015-05-19 17:43 x
今回ぱぱろうさんが走行されたコースを、私は3回に分けてそれぞれやっとの思いで通りました。しかも、西秩父林道は未体験です。毎回、ただただ感服するばかりです。昨年秋に大血川林道を通ったときは雨と霧で、見えたのは目の前の路面ばかりでした。晴れていればすばらしい眺望なのですね。先日中津川に行ったとき、群馬に抜ける上野大滝線という林道があることを知りました。この方面にまだまだ知らないことばかりです。
Commented by paparouh at 2015-05-20 19:34
◆としさんへ こんばんは。十文字峠は、憧れのルートのうちのひとつです。山サイは苦手ですが、いつかまた原生林のなかを逍遥してみたいです。
◆ぶとぼさんへ こんばんは。おっしゃるように、開けて明るい感じの秩父往還と、独特の雰囲気を保っている秩父鉱山の、対照的な雰囲気が面白くて、このあたり年に1~2回は訪れていますが、いまだ飽きることはないようです。確かに、秩父界隈は、横浜ベイエリアからだと確かにアプローチがたいへんそうですが、みなとみらいとは違った雰囲気を感じるには訪れる価値はありますよね。
◆MARTENさんへ こんばんは。ツーリングだとコースを欲張ってしまいますが、のんびりモードのサイクリングも増やしていきたいと思います。上野大滝線は、上野側から辿ると山奥に思いがけず集落があったり、道路が辺鄙なのにトンネルがたいん立派なのがギャップに感じられたりしました。このルートも案内によると通行止めのようですが、一昨日行ったときはバイクが通っていたようなので、自転車も自己責任で通行可能ではないかと思いました。
Commented by paparouh at 2015-05-20 19:35
◆MARTENさんへ  上のコメントで「さん」抜けていることに気が付きました、たいへん失礼しました。
by paparouh | 2015-05-18 22:37 | 埼玉県秩父地方 | Comments(5)

サイクリングのことを記録していきます。


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