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桐生から栃木

1.コース

相老-小中-沢入-折場登山口-沢入-間藤-粕尾峠-大越路-栃木 121キロ

(ルート)https://ridewithgps.com/routes/30482697

2.実施日

2017年6月10日(土)晴れときどき霧雨

3.実施者:単独

4.日記

 小中大滝から上がって、小中西山林道を完走するつもりでいたが、生憎工事で引き返すことになったので、西山林道を往復するコースに変更した。希望を言えば、桐生到着がもう30~40分早いと余裕が出てありがたいが、値段の高いJR新幹線と比べると格段に安い東武特急にあまり文句はいうまい。新幹線よりも乗り心地が好いし。

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6時47分、北千住特急列車発車ホームで乗車した赤城1号の相老着は8時45分過ぎ。館林から先、単線区間となり、しばしば行き違い待ち停車をするのでどうしても時間がかかってしまう。せめて浅草発1番特急の時間をもう少し早めてほしいなあ。相老で降りた乗客の大半(といっても精々10人程度)が、わたらせ渓谷鉄道線に乗換えるのを見て、駅前で自転車を組む。水を詰め、9時20分発。古い街並みの雰囲気の残る大間々を抜け、銅山街道に入ると、国道ゆえ車は比較的多いがまわりの緑が濃くなり旅の雰囲気が高まる。正面遠くの山の頂上付近が特長的に丸く高原風になっているのが見える、きっとあれが袈裟丸山であろう。渡良瀬川の右岸の国道のアップダウンしながら、上がり基調を淡々と進む。下を通っている鉄道の、姿は見えないが、警笛が谷間に響く。沼田への道を分け、さらに進んで小中の分岐に到着。目薬をさしてから急になった勾配を上がると通行止めの看板があったが、いつものように自転車は通過できるだろうとタカをくくってさらに上がっていくと、橋のところの看板に「小中大滝の手前道路工事中・歩行者も通行不可・6月20日まで」の案内ありこれは無理だとあきらめて踵を返した。

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 小中の交差点に戻り再び銅山街道を北上する。草木湖のダムサイドの長い坂を上がり、美術館の前のバス停のベンチで休憩。トイレを借り、おにぎりとスニッカーズを食べた。草木湖を渡る印象的な赤い橋を横に見ながら進んで沢入を左折、ピストンになるが上の折場登山口まで行くことにした。取り付きから暗い杉林のなか10%ほどの急勾配が続き出だしからうんざりするがしばらく我慢すると緩くなった。山の作業場を過ぎ、視界が開けるところから見ると、まだだいぶ先の山の上に鉄塔があり、いまからそこに上がるのは難儀だなと思いつつも、杉林から変わった明るい広葉樹の木漏れ日と野鳥の声にいやされながらゆっくり上がっていった。途中、雲行きが怪しくなり、霧状の水滴が落ちてきたが、幸いにも本降りにならなかった。前回、初めてここを来たときは、山の鞍部にあるこの鉄塔がピークだと励んで上がって、まだ先がありがっかりしたのだが、今日はそのことを知っているので停まらず、焦らずゆっくり高度を稼いだ。ときどき、道の上に炭化した動物の糞が落ちている。路上の死んだ蛇を踏まないよう除けながら何度かカーブをめくり、尾根の感じからもう最後だと思って曲がると駐車している数台の登山者の車が見え、沢入から1時間30分弱かけてようやく到着。広場にある東屋に腰かけておにぎりをひとつ食べ、疲労の溜まった太腿をストレッチしていると、上の登山道から熊鈴を鳴らしながらハイカーふたり降りてきた。

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 標高もだいぶ高いせいか、半ズボン姿では少し寒いので、重い腰をあげて上がってきた道を引き返し始める。その前に、もう少し進んで、ビューポイントから袈裟丸山の姿を見たいと思ったが、先に下ってまた戻ってくるのはもうしんどいので止めた。途中の水場に停めて水を補給、苦労して上がったうっ憤を晴らすべく一気にダウンヒルといきたいが、寒いのと、狭い道のカーブには浮き石があるので粛々と下りる。やがて空気が生暖かくなって、国道に再び合流、左折して、2か所ほどトンネルを潜って栃木県に入った。予定では、かじか荘を経て舟石峠から間藤に下りるつもりであったが、時間も押しているし西山林道で思った以上に足を使ったのでパス、そのまま足尾の街に入り、コンビニ風の万商店に入り、甘いパンとジュースを買ってベンチでしばらく休憩した。

 足尾駅では、中学生くらいの男子ふたり構内に入りローカル線の風情を楽しんでいる。わたしもローカル駅の駅舎や線路の写真を撮った。間藤に進み、旧鉱山街の緩い坂を、途中古い精錬所の佇まいを見ながら銅親水公園まで上がっていった。松木渓谷の開けた景色を見てから、来た道を戻り、足尾駅でトイレを借りたあと、渡良瀬川にかかる橋をわたり、粕尾峠の峠路に就いた。



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 やがて、まだ夏になりきれない柔らかな木漏れ日の射す森に囲まれるようになった。路は、山肌に沿って葛折を蛇行しながらゆったり上がっていくので、長くなるが、坂はきつくなく、ほとんど自動車の来ない午後の山道の雰囲気を味わいながら進んでいった。最後の蛇行を上がりきりもう上かなと思ったが、向こうの山肌の斜面にこれから進むべき路が見えた。そこに向けて緩い坂を辿っていけば、見た目ほど遠くなく、森の隙間からみえる足尾から先の山並みの深さを感じなら進んで(一番奥に見える大きなのが皇海山かな)、粕尾峠到着は16時19分。記念撮影して、最後のおにぎりを食べながら地面に座って両太ももをストレッチした。

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鹿沼に向かっての下りは、最初はタイトカーブが続くものの浮石も少なく舗装した路面は比較的安定しているので、急勾配のスロラームを楽しむにはよい場所だ。コースアウトに注意しつつ下っていると、やがて道幅も広くなり直滑降に切り替える。高速道路制限速度まで行かないが、クロモリ自転車を信頼して、スピードを存分に楽しんだ。アールがきつくないカーブは手前でもブレーキを使わず、下ハンを握って突破する。すると、遅いトラックにつかえたので、しばらく我慢して後ろについたが、あまりに遅いので、手でサインを出して抜いて下った。粕尾の集落まで進むと坂も緩くなるが下り基調は変わらず、トップギヤをぶんぶん振り回し、前回休憩したくまモンの置物のある商店にも止まらずそのまま進んだ。大越路の上り返しも、いまは隧道ができて楽なもの、越えて、栃木市内まで17キロほど、道なりにある採石場のせいで砂と埃で白くなった路面を南にひたすら漕いだが、腹が減ったので最初のコンビニに寄ってカップラーメンと揚げた鶏肉を求めてイートインで食べた。そこからちんたらモードで市内に入り、突き当りにある新栃木駅で終了(18時15分)。都心までの便を聞くと隣の栃木駅発19時30分まで特急はないようで、時間たっぷり余裕で輪行袋に収納し便所で手を洗って帰途についた。

 特急車内で早起きの睡眠不足と疲労を補うべく居眠りするつもりでいたが、日光帰りの社内旅行らしい団体さんが各々椅子を返してボックス席をつくって宴もたけなわの様子、酔うて与太話する人数名の大きな声に邪魔されて寝ることができなかった。北千住から乗り継いだ中央林間行は、半蔵門線に入ると鈍行に変わったので、住吉駅でふたつパスして急行に乗って帰宅した。


Commented by ぶとぼそ at 2017-06-14 20:42 x
林道ピストンは残念でしたね。土日は工事も休みでしょうから通してもらいたいところですが…。
わたらせ渓谷鉄道は国鉄時代も含めて乗車したことがありません。いつか乗りに行きたいと思っているところです。
足尾銅山の寂れた景色はまだ健在ですね。無理に金かけて潰すなら、このまま朽ちて行く姿を見ていたいものです。
Commented by paparouh at 2017-06-16 06:26
> ぶとぼそさん
足尾駅の雰囲気のよいわたらせ渓谷鉄道、今回は、相老駅から乗り継いで、途中駅まで輪行しようかと思いましたが、小遣い節約のため乗りませんでした。輪行の場合は、手回り品キップを購入するようですね。いつか利用する機会もあるかと思います。
間藤から先の鉱山跡は、独特の雰囲気があって面白いです。ここももっと時間をかけてゆっくり歩いてみるといろいろ発見がありそうです。
by paparouh | 2017-06-11 17:54 | 群馬県南部 | Comments(2)

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