秩父から甲府まで
2017年 06月 25日
1.コース
横瀬-矢久峠-上野村-ぶどう峠-北相木-南相木-三川-馬越峠-川上-信州峠-増保-明野-韮崎-甲府 161キロ
(ルート)https://ridewithgps.com/routes/30473446
2.実施日
2017年6月24日(土)晴れときどき曇り
3.実施者:単独
4.日記
7時45分スタート。秩父の街中を抜け、小さな峠を越えて小鹿野に入る。手前のコンビニエンスに停まって、行動食を買い、駅弁で足りなかったカロリーを補給した。今日は先が長いので小鹿野の街中を通らず国道を進む。毘沙門水の案内の看板に従って落葉松トンネルへの坂を上がる。ダムにかかる橋を渡りしばらく進むと藤倉の集落。車でつけて、朝早くから水取りに励む人を横目で見ながら川沿いを進む。秩父からこの峠に上がるのは久しぶりだ。万屋がある。倉尾を過ぎ、鰍蛙の啼く渓流に沿ってゆっくり坂を上がっていくが、もう人家が尽きたのではないかと思ってカーブを曲がったその先にまだ家があり、結構奥まで人里が続くのがこの道の特長であることを思い出す。崖の上までつけられた山上集落の写真を撮っていると、下から朝いちばんのバスがやってきた。
村の美容院の横を通って国道に合流。神流川には編み笠をかぶった釣り師がいた。山の上に見える叶山鉱山のすさまじい景観を心にとどめ、志賀坂峠からの道を合わせ、上野村に入る。道の駅で何か買って食べようかと思ったが、適当なものがなく、ペットボトルのジュースを買って暑さに乾いた喉を潤した。10分ほど休んで再開、村を縦断するバイパスを当然のように通らず、乙母・乙父といった趣のある名前の集落沿いのむかしの道をたどった。古い床屋さんがある。その先に子供がふたりいて水遊びしている。国道に合流する手前で12時となり、時間が押しているのが気になる。
左折して、大鰐林道をアップダウンしてから、馬越峠への道に合流する。標識は11%を示しているが、ロー・ローに落としてゆっくり上がり、おみかの滝の横を通って南相木の街中に入る。入口のヤマザキデーリーストアで食べ物を補給することが恒例、とても愛想のない店員に菓子パンと飲み物のお金を払ってベンチに座って食べていると、どこからか和楽器の笙の音が聞こえてきた。向こうに親子連れの姿もみえるが宿泊客か地元の方であろうか。
ナナーズの自販機で水を買ってボトルに詰める。西日を受けた八ヶ岳が輝いているのを認めてから、4度目の山上がり信州峠への道に就いた。向こうの山まで、一直線に上がっているのが見た目に堪えるものの、この坂をなんとか上がりきってしまうと何度かのカーブを経てすぐに峠に到着する(17時38分)。ここも趣がないのですぐに下り始めると、途中の森が伐採され前に見た感じと雰囲気が変わっていた。瑞牆山からの道を合わせ、ブレーキをチェックして増保に向けて一気に下った。途中の明野の高台から見える暮れなずみつつある編笠山と鳳凰山と、その間に挟まれた集落の佇まいを楽しんでから、明野の街を通りすぎ、最後高速を潜って国道に合流。トイレを借りたくてコンビニを探しながら進んだが、韮崎の街中でも見当たらず、双葉まで我慢して進んだ。日の暮れた甲府市内を少し道迷いしつつ、甲府駅北口到着は19時40分、随分と遅くなってしまった。パッキングを済まし、ダイヤを見ると20時03分のかいじ号があり立つのが嫌であわてて指定席を求めたが、甲府始発で自由席でもたいてい座ることができることを忘れていた。車内で食べる駅弁も買う余裕もなく、八王子駅で駅そばを食べ、横浜線に乗換えて帰途についた。
静かなたたずまいですが、83年夏は報道の前線基地になり修羅場だったそうです。
それにしてもいくつもの峠をよく走り抜きましたね。膝ももうOKのようですね。
としさんの栂峠のブログも見ましたが、完全に山サイの領域ですね。重たいランドナーを担いで上る気は起こりそうもありません。上野村では、すりばち荘の看板が「自転車の宿」と書いてあったようですが、むしろ今井屋さんのような古い宿屋で沈没(?)することのほうが趣があるように思われます。今回はコースを欲張りましたが、幸いなことに膝は痛くなりませんでした。
この時期でもまだ木々の緑が新緑に近い色なのが良いですね。
中央線の特急っていつでも混んでいるイメージです。かいじは甲府発ですけど油断はできません。
ぶどう峠は何度も通っていますので、まだ先だとわかっているのに、もしかして次が峠かなと期待して騙されてしまいます。20時過ぎ出発間際のかいじ号は自由席は比較的空いていましたが、大月から富士山帰りの外人さんたちが乗って、だいぶ席が埋まりました。
先日のカーサイで下った時にはとても長い下りだったので、僕はたぶんここを上ることはもう無いと思います (^^;
甲府着がだいぶ遅くなってしまいましたね。でもそうして夕刻から日没まで楽しめるのが自転車のいいところでもあります。登山だとこういう計画はできませんから。
上野村からのぶどう峠は、距離は比較的長いと思いますが、十石峠と比べると、傾斜は緩めなので、焦らずゆっくり上がれば、それほど難しいところではないと思います。なので、年でもないのに、「もうここを上がることはない」と寂しいことはいわず、新しい自転車ができたらいっしょに上がりましょう!
自転車のすばらしいところは、おっしゃるように飽きのこないところですね、都会でも田舎でも、次々変わる景色を適度なスピードで進むと、同じ道でもまた新しい発見があったりします。