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相模平野周回

1.コース

自宅-橋本-宮が瀬-ヤビツ峠-松田-南足柄-矢倉沢峠-桃源台-元箱根-小田原-江の島-藤沢-自宅 197.6キロ

(ルート)

https://ridewithgps.com/routes/30482656

2.実施日:2017年8月27日(日) 曇りときどき晴れ

3.実施者:単独

4.日記

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 5時過ぎ、自宅発。桜美林大学の近くの牛丼店で朝食。早朝で道路が空いていて、津久井までそれほど信号につかまらず順調に進む。長竹からひと山超えて鳥屋に至る。道沿いの叢から、虫たちの声が聞こえてくる。気温は高めだが陽射しは柔らかく秋が近づいていることを感じる一日。宮ケ瀬湖に入るあたりでアベックのロードに無言で抜かれたが、坂で遅くなったところを追いつく。だが、彼らは宮ケ瀬の園地にも止まらずにヤビツに向かった。ここのトイレを借り、自販機で飲料を求めてしばらく休憩。湖の水上バスは、5月以降水位が下がったままのため運休中と看板に書いてある。進んで、上から湖を覗いて見ると、確かに干上がってふだん水没しているらしい古い道路やガードレールが露出していた。

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 ここから行くヤビツ峠へは、上までの距離がそこそこある分、坂が緩やか、都市近郊の割に山深く、道路改良も行われていないせいか幅員の狭い道に来る車も少なくて手軽なツーリングを楽しむのによい道だ。下の谷に見えるキャンプ場では、多くの親子連れがテントを張って夏の残りのバカンスを楽しまれていた。まだ早いのに、上から降りてくる何人かのロードバイカ―とすれ違う。上りでは、3人のロードに抜かれたが、うちひとりは、誰も来ない坂もの思いにふけりながら進んでいたときに音もなく近づいてきて、「こんにちはー」と声をかけてきたので少しびっくりすると、手をあげて「ごめんなさい」といってくださった。森林作業所を過ぎ、山のなかの喫茶店のある青山荘の横を過ぎる(ここに、立派な山小屋ができていた)と、坂道はそれまでと比べて急になって、ギヤを下げてゆっくり進んだ。菩提峠への入口の水場には車2台ほど停められ水汲みに励んでおられる。ハイカーがちらほら見えるようになると峠ももうすぐ。到着すると、バス2台停められ多くのハイカーまたロードの人たちもたくさん屯していた。峠の看板の前で記念撮影して、路肩に腰かけて少し休んで見ていると、太った女子のハイカーが準備体操している。

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 徐に下り始めると、今日はいつもよりまして上がってくる多くのヒルクライマーとすれ違った。ある者は、アウトコースをとろうとして右車線にふくらんで進行の邪魔になったが「すみません」といって道をよけて下さった。今日は、途中にある菜の花台の展望台に初めて寄って、秦野の平野に散らばった家なみとその先の相模灘の風景を見た。そこから先も、上がってくる多くの自転車(MTB1台以外はすべてタイヤの細い派手な柄の服でサングラス姿のロード)とすれ違ったが、快調に飛ばす者、逆に苦悶の表情を浮かべている者さまざまである。さすがにここはヒルクライムの聖地といわれるだけのことはある。名古木の交差点まで下って、西に針路を取る。渋沢までは上がり基調だが、そこから松田までは快適なダウンヒルを楽しむことができる。途中にある道路標識の青看板には、寄をyadorigiと書いているが、yadorogiではないのか。開成の街に入り、道なりにあったコンビニエンスで買い物をして長めに休憩した。

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 酒匂川を渡り、大雄山まで進んで足柄道の坂に入る。ここでもロードの方が挨拶をくれて抜いていったが、わたしよりも年配のように見えるその方は、引き締まった後ろ姿を見せてどんどん離れていった。こちらはミドル×ロー、さらに上がって急斜面になると30T×24Tまで落として蝸牛のように進む。昼に向けて気温も上がり陽射しもきつくなってあちこちから汗が吹きだしてくる。葛折上がりなると幾分楽になって、トレランのふたり連れとすれ違ってから地蔵堂への道に。ここでいつものように自販機休憩していると、下からご夫婦らしいロードの方が上がってきたので挨拶を交わした。

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 ユニークな名前の明神・黒白線に入る。入り端にある民家の庭先にはコスモスの花が咲いていて秋めいた雰囲気だ。だが、さらに上がっていくと夏蝉の大合唱となりまだ夏が過ぎ去っていないことも感じさせた。ここから見る箱根の山の南斜面の森を見るたびに、「深い山だな、天下の剣というものまんざら嘘ではないな」と思う。そういう訳で「箱根の山は・・」の唱歌を口ずさみながら気分よく上がっていった。ときどきどこかの空からど~んと音がしてくるのは遠雷なのだろうか。この林道は、上がり端と中盤がやや急だが、それ以外は自転車で上がるのに手頃な中斜面。最後のカーブを曲って長めの直線上がりを詰めて金時隧道着12時38分。道端には登山者の方のものと思われる多くの車が路駐されている。トンネルを潜って少し下ってから乙女峠への道に合流。少し下ったところにコンビニエンスがあったので、パンと冷たい飲み物を買ってイートインコーナーでしばらく休憩した。

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 右折して、仙石原の方に進む。湖尻までホテルや別荘地のなかをじわじわ長く上がっているのが足にくる。ピークを過ぎて、大涌谷から漂ってくる硫黄の匂いをかぎながらレストハウスまで一気に下っていつもの場所で小休止。トイレを借りてから車道を進まず湖沿いの歩道を進むと、今日は多くの方が散歩されていた。その人たちの邪魔をしないようゆっくり進んで、内外の観光客でにぎわっている元箱根に至り、再び、しばらく、芦ノ湖の湖面やここから見える駒ヶ岳の頂きを見て、ぼーっとした。

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 外輪山の上まで少しだけ上がって、お玉池の横を通って東海道を一気に下る。寄木細工のお店が連なるところで先行するバスにつかえた。湯本のホテル街のなかを通ると、標高が下がった所為でむっとした暑気を感じる。早川を渡り、小田原まで下り基調の道を飛ばす。そこから、1号線を只管東に向けて漕いただが、バトルする肝心のロードが見当たらず拍子抜けだ(行く手に、集団で先行するロードが見えたのでじりじり近づいて、最後ケツにつきそうになったところで、彼らは道を脇に逸れてコンビニに入っていった。また、信号で止まっていると、背後に、ペダルを逆回転させたときに鳴るフリーの音が聞こえた。抜かれるのが癪なので、振り返らず、青信号に変わるとダッシュで漕いで35キロで巡航したところ、いつのまにかいなくなった)。大磯のコンビニで水分を補給してから、海岸沿いの道に転じた。すると、背後にロードの気配が。止まった信号の色が変わって再スタートしたときに3人に抜かれたが、やがて追いついて後を追う。しかし次に信号で足止めされたときに、彼らはさらに向こうにいってしまった。ランドナーはスタートが遅くなるが、重量が重い分、スピードがのったときはロードに負けない加速を示すことがある。しかしライダーは重量に負けない駆動力がないので長続きせず、速いロードには置いていかれることが多い。

 そんな風にひいてもらって、江の島海岸の端に到着、これもいつものように海岸縁の道をゆったり自転車を動かした。今日は随所に秋の気配を感じたが、ここはサーファーで賑わう土用波以外はまだ夏の気配が濃厚だ。海の家もまだ片づけられていない。タトゥーのお兄さんやビキニ姿のお姉さんたちが闊歩する間をそろりそろり進んでいった。今月訪れた弓ヶ浜のような長閑な海水浴場もそうだが、ここの若い雰囲気もまた好い感じだ。その先、江ノ電の通りに入ると、お囃子が聞こえ秋祭りかの神輿の行列が繰り出されているのを、外人さんたちが写メで撮っている。

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 さて、江の島に別れを告げて、混雑する藤沢の街中を通り抜け、境川CRは通らず、藤沢街道を北上した。ここの道路標識で、大和よりも手前に国道246があるように案内されているが、間違いではないだろうか。その246に合流して、おなじみの地元の道を通って帰宅した(帰宅時間18時30分)。自転車の掃除をして、着た服を洗濯して風呂に入る。やがてサッカーから戻った息子と嫁はんと3人で晩ご飯をいただいた(今年大学生になった娘は、音楽サークル活動とかでどっかに出かけたとのこと)が、相応に疲れた所為かいつもよりも焼酎の酔いが早く廻ってふらふらになって、すぐに眠りに落ちたのであった。

 昨年に続いて箱根・江の島に進んだが、ヤビツから表丹沢林道をつないで、犬越路を経て戻るのも一案で面白そう、折を見て走ってみたいと思う。


Commented by INTER8 at 2017-08-31 12:48 x
寄=ヤドロギ、ヤドリギ、地元でもどちらの呼び方もあるようです。
僕が最初に耳にしたのはヤドロギでしたので、ヤドロギと呼ぶことにしました。
小田原からのR1は道が良く、さすがNo.1だけあるなぁって感じます。箱根駅伝もありますし。
ここはロードと競うにはもってこいですね。僕もここへ至ると疲れていつつも頑張ってしまいます (^^;
Commented by paparouh at 2017-09-02 05:26
> INTER8さん
寄=ヤドロギの方が、感覚的によい響きのように思います。そういえばしばらく訪れていないので、近々行ってみようかな。R1や、湘南海岸のR134は、リカンベントで快走するのが似合いそうな道ですね。一方で、8さんのことだから、農村サイクリングにも似合うリカンベントをきっとつくられることでしょう。和田とか明神レベルの急勾配を上がるのはたいへんそうですが、低めのギヤを設定することで対処されるのでしょうか。
by paparouh | 2017-08-28 21:44 | 神奈川県西部 | Comments(2)

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