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坤六峠・奥鬼怒林道

1.コース

水上-湯の小屋-坤六峠-戸倉-大清水-奥鬼怒トンネル-女夫淵-鬼怒川温泉  122キロ

(ルート)

https://ridewithgps.com/routes/30484286

2.実施日:2014年10月12日(日) 曇りのち晴れ

3.実施者:単独

4.日記

 いまが盛りの紅葉情報をWEBで調べて、いくつかある候補のなかから、日帰りで出かけるのに手頃なこのコースを選びました(高地Net何度か紹介されているこのコース、今日も真似させていただき、ルートラボ含めお礼申し上げます)。

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 手頃といっても、9時前に出発するには、自宅近所の駅4時台の始発電車に乗らないと間に合いません。新幹線高崎下車、そこから信越線乗車1時間強で水上に着きます。終着駅到着のアナウンスで目を覚まし、駅に降りると、少し肌寒さが感じられるのでウィンドブレーカーを着ました。8時40分、今日のサイクリングスタート。片品線に合流する手前の高いところから、前衛の山越しに、朝の光を受けて輝く谷川岳の姿をちらっと見ることができました。湯の小屋へは、藤原湖沿いの道をショートカットする近道を通りますが、ちょっとした山越えになっているので油断して体力を消耗しないようゆっくり上がりました。上のトンネルを出た高台から、これから行く湯の小屋林道あたりの山の稜線が太陽の光を反射して光っているのが見えて、期待が膨らみます。奈良俣ダム到着9時50分、行動食のおにぎりを食べてからすぐに再出発しました。

 坤六峠へ、最初は緩い坂道です。ダムから5キロほどで照葉峡という名前の渓流に到着しました。渓流は進む方向の右側にあるので、車の来ないときは、1.5車線の右側をゆっくり通って、沢の流れや所々にある小滝を見物しながら進みました。紅葉の名所なので、たくさんの行楽客の車が来ることを予想していましたが、少なくはありませんが思ったほど多くもありません。みなさん車を停めて沢の写真を撮ったり散歩したりされています。私もこじんまりとした渓谷美の雰囲気を楽しみながら、ゆっくりと坂道を上がりました。紅葉は、下の方はところどころ色づいているという感じでした。道沿いの、高い所にあるもみじの赤くきれいなのが印象的です。

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道はやがて沢沿いを離れ、坂道も幾分急になってきます。水源の森のキャンプ場まで上がると、山の木々はやや茶色がかった赤い紅葉真っ盛りに変わりました。標高も上がって展望も効くようになり、東側の山々の稜線の綾錦を楽しみながらジグザグ道をひとりにこにこしながら上がります。峠の手前では、木の間から、遠く武尊山の大きな稜線も見ることができました。峠到着11時45分、峠の記念碑の前に何台か車が停まっているほか、ロードバイクの方が携帯かなんかチェックされていました。だいぶお腹が減ったので、ここで残りおにぎり2個食べてしまいました。峠を少し下ったところから見える尾瀬の山々、あれが至仏山なのかなと思って写真を撮りました。

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 鳩待峠への分岐を過ごし、片品まで下ります。こちら側の景色紅葉もたいへん素晴らしいが、ダウンヒルを楽しみたいので停まって写真は撮りませんでした。片品の公衆便所で用足し、いつもはここにある食堂でかつ丼を食べるのが自分の恒例行事ですが、今日は時間が押しているのでパス、これまでの道よりもよほど車の少ない国道を大清水まで上がります。大清水着12時55分、空腹が収まらないので、休憩所で天ぷらそば800円をいただきました。食後、奥鬼怒川林道の通行許可書の発行を願うと、「林道は、栃木県側の道が崩れて通行できない、去年から通行許可書も渡していない」旨、係員の方がやや怪訝そうな表情でいわれました。

 奥鬼怒川林道への分岐まで偵察すると、通行止め旨を書いた案内は道の端に除けてあり、林道は塞がれていません。なので、熊鈴をセットして、自己責任で粛々と進みました。ハイカーに誤解を与えないよう、分岐までは自転車を押して進みました。奥鬼怒川林道は、しばらくは傾斜もなだらかです。鹿の侵入防止のネットを潜り、鹿除けネットに沿ったなだらかな地道をしばらく進みます。カーブを曲がるときは、熊鈴だけでは不安なのでベルを2~3回鳴らして鉢合わせしないように用心しながら進みました。2度ほど沢にかかった橋を渡ると、急さを増した一直線の坂道が続きます。あまり人が入っていないようで、道の上には落ち葉がたくさん落ちていました。落ち葉の上を進む音と熊鈴を鳴らしながら、左手に見える尾瀬の山の紅葉を楽しみつつひとり進むと、やがてつづら折り上りが始まります。何度かカーブをめくって、奥鬼怒トンネルに14時38分に到着。少し休んで、スニッカーズ半分食べた後、1.3キロの長い真っ暗な中をバッテリーランプ頼りに通り抜けました。

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栃木県側は、道が北の山肌に沿ってつけられているので日蔭で少し暗い感じ、鹿ネットや玉じゃりが敷かれて人手が入っている群馬県側と異なり、栃木県側の道は路面に夏草が茂り手入れがされていない様子です。通行できなかったときのエクソダスのことを考えながら下りましたが、熊の生息地帯を秋の夕方ひとりで通るのはなるべく避けたい。やがて路肩が崩れている箇所が続き、所々落石が路面にちらばっていたりしています。途中2か所ほど、倒木が道を塞いでいて、これはやばいかもと思いましたが、自転車を担いでなんとか倒木の隙間を通ることができました。しばらくして、重機の通った跡がある場所に出てひと安心しました。加仁湯の手前のトンネルを潜ると何匹かの日本猿がいました(川俣湖のところや、鬼怒川へ下る道の途中でも見かけました)。ここまで、奥鬼怒林道では、お猿以外に誰にも会いませんでした。沢にかかる橋を渡り、少しの上りかえし、対岸の山肌にさっき下ってきた道が見えます。最後のジグザグ道を降りて、女夫淵温泉の沢にかかる橋を渡ってみると、なんとそこからみえるはずの温泉旅館がなくなっていてちょっとびっくりしました。この橋から見える景色も今日の楽しみのひとつでしたが、後でWEBで調べてみると13年の地震で被害を受け営業を停止されたようです。奥鬼怒川林道の栃木県側の状況も、この地震のせいだということと理解しました。

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 女夫淵温泉発15時58分、ここから鬼怒川温泉まで距離は25キロほどですが、川俣湖の少しの上り返し以外は下り基調です、日暮るといやなのでダーっと走りましたが、秋の日の釣瓶落としで、途中で暗くなり今日は持参したバッテリーランプを灯して帰りました。川俣湖の分岐で、檜枝岐へ行く林道の工事情報がありましたが、11月上旬まで路面修繕で全面通行止めとありました。そういえば、川俣湖にかかる橋からみたダム湖の青い水面と湖に面した山の上に雲がかかった景色がきれいなのが心に残りました。鬼怒川温泉駅着17時40分、次の列車は新栃木行の鈍行が18時19分、スペーシアは18時26分なので、残り少なくなっていた特急券を確保した後余裕をもって自転車を仕舞い、駅前スーパーで買ったパンで小腹を満たすことができました。

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 明日以降、関東にも台風19号が来ます。天災がないこと紅葉が散ってしまわないことを願っています


Commented by kuri at 2014-10-13 14:45 x
ぱぱろうさん 初めての訪問です。台風前に良いところを走ってきましたね。福島県側からは、尾瀬が通れないためなかなか行けないところです。この山岳地帯を1日で走破とはいつもながらびっくりです。私なら奥鬼怒温泉一泊でも厳しそうです。
Commented by paparouh at 2014-10-13 18:11
kuri さん こんばんは。コメントありがとうございます。私も檜枝岐村で一泊してヤマメ料理とビールと蕎麦と温泉とても楽しみにしていたのに残念ですが仕方ありません。交通費の関係でこの秋の訪問は断念するかもしれません。ブログ拝読しています。直接お会いできる日を楽しみにしています。
Commented by ぶとぼそ at 2014-10-14 18:40 x
この辺りは紅葉は毎年早いですが、丁度良いタイミングで行けたようですね♪
昨日の台風は、まさにこの辺りを通過したようですし、林道の状態はますます悪くなっていそうです…。
12日は私も東武に乗ってました。浅草付近をチョロチョロ移動しただけですが(苦笑)。
Commented by paparouh at 2014-10-14 21:53
ぶとぼそさん コメントありがとうございます。関東圏の地道の長い距離の林道である奥鬼怒林道、このたびの台風で被害少ないことを願っています。紅葉ぴか一の乙見山林道は来年の楽しみにとっておきます。東武線は、日光から首都圏に特急利用でも2500円ほど、快速が少なくなりましたがJRと比べて運賃が安いところが良心的で好きです。

by paparouh | 2014-10-13 10:16 | 群馬県北部 | Comments(4)

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by ぱぱろう
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