子の権現・グリーンライン・堂平山
2014年 11月 23日
1.コース
東飯能駅-子の権現-西吾野-林道岩井沢線-刈場坂峠-堂平山林道-赤木-栗山-笠山峠-堂平山-高山不動尊-鎌北湖-東飯能駅 105キロ
(ルート)
https://ridewithgps.com/routes/30480961
2.実施日:2014年11月22日(土) 晴れ
3.実施者:単独
4.日記
ある方のブログで、奥武蔵にある銀杏の色づきの見頃が今頃だと書いていらっしゃったことにアイディアを得て、この方面に出かけることにした。これまで行ったことのない「子の権現」も組み合わせてコースを考えた。
■子の権現まで
奥武蔵や秩父エリアだと、自宅近くの駅4時台でなく5時台の列車でも早い時間に着くことができる。八高線東飯能着6時33分。自転車を組み立て西武飯能駅前の牛丼店で朝食(牛丼の大盛り)をいただいてから、7時05分今日のサイクリングスタート。お地蔵さんのある小瀬戸の交差点で、入間川沿いの名栗村へ行く道から外れると、車の往来も少なくなり、山の谷間の道を進むようになった。道なりに木材の加工場や工房などあり山里らしい雰囲気も出てきた。ほとんど乗客のいないように見える路線バスが追い抜いていく。このころから、フリーホイールを一番軽いギアに落とすと、たまに異音がするようになった。たぶん後ろの変速機のプーリーのガイドがタイヤのスポークにわずかに接触して発する音のようなので、何度も停まって変速機のワイヤーのリンクを回して調整するがすっきり直らず、もうひとつ気分が乗らずペースも安定しない。竹寺への分岐を過ぎるといよいよ勾配がきつくなる。子の権現へあと300メートルの看板から路面がコンクリートの壁のような坂道に変わるが、距離が短いので適当に蛇行して大汗をかきながら上るとすぐに到着した(8時44分)。このお寺は天台宗のお寺で、天龍寺という。山門を過ぎたところには両側に仁王様がいらっしゃり、足腰の守護に霊験があるそうで境内に大きな鉄のわらじや下駄が飾ってあった。本堂に参拝しいろいろお願いしてから誰もいなかったのでかつて暗記した般若心経を小声で誦した。
■林道岩井沢線を通ってグリーンライン・刈場坂峠まで
9時18分サイクリング再開。お寺を少し進んだところに奥秩父の山々の見晴しのよい場所があり停まって写真を撮る。西吾野まで下る途中の集落にあったもみじがきれい。ここでまた停まって、変速機のネジを締めてやると、異音がなくなってすっきりした。北川の小学校跡や木材加工場など静かな集落を過ぎるとやがて林道岩井沢線の入り口を過ぎて杉林のなかを上がるようになった。ブログの方が書かれていた岩井沢の大いちょうを見つけることができなかったが、途中の別の沢筋の道にあるのかしら。道はやがて伐採された斜面の山肌を巻く地道に変わるが、新しくつけられた道で趣はない。10時45分グリーンラインに合流、刈場坂峠まで、下り坂でロードレーサーおふたりが無言で抜いていったが、上りかえしで遅くなっているところを追いついて抜き返し良い気分。峠では同じユニフォームのロードレーサーの集団と車できたお年寄りの行楽客が大勢いて賑やかしかった。初冬のグリーンラインは葉っぱが落ちるので、夏の間はみえなかったときがわ方面の展望を、木々の間からちらちら見ながらのんびりサイクリングが気持ちがよい。
■堂平山林道を下ってから堂平山まで
おにぎりを食べて、11時05分刈場坂峠発。白石峠から堂平山林道のダートを下っていると、3名のマウンテンバイカーが抜いていった。落ち葉に覆われて結構でこぼこの地道をパンクしないよう注意しながらさらにのろのろと下っていると、さっき抜いていった方のうち1名が道に自転車を倒して座っているが、怪我をされたようでもないように見えたのでそのまま通りすぎた。栗山七重線に合流したところで先行した2名がいらっしゃって、人待ちの様子なので状況を伝言してからさらに七重まで進んだ。少し上りかえして、館川ダムの横を通ってから赤木まで下り。そこから栗山・笠山峠を経て堂平山まで3度目の上りとなる(起点の赤木の分岐発12時12分)。静かな山里の家の間の急な坂道をゆっくり進む。28T×26Tなのでスピードは出ないが、勾配がいくら急になっても、ローギアレシオのおかげでほとんど苦にならず、かえって牛歩のほうが静かな村落の雰囲気をもっと楽しめるメリットがある。栗山までの急勾配をこなすと、いったん勾配は緩むが、公衆便所を過ぎて、さらにその先、神社の先の水汲み場を過ぎるまでさらに上がると、山肌の道がせりだして眼下に粟山集落が展望できる眺望スポットに到着した(12時50分)。奥武蔵のなかでもここはとても好きなところ、毎年のように訪れていて、今年は2度目になる。自転車を停めて、おにぎりを食べながら山村集落の景観を楽しみつつ写真を撮った。その後、再びきつくなる坂道を笠山峠まで(13時20分着)。峠から堂平山までは自転車を押してハイキング道を進んだ。山頂までのところで、行き会ったハイカーの人が「ランドナーはほとんど見なくなりましたが、えらい年代物に乗っていますね」と声をかけて下さったので応答した(年代物どころか、バリバリの現役、峠やダートを含めて200キロ程度までのゆったりサイクリングならランドナーが一番だと思うのだが、昨今の自転車の性能を知らないので、通りいっぺんの応答をしたのであった)。頂上手前の急登をときに自転車を担いで上がりきると、ハンググライダー場に出たあと、山頂には13時50分着、ヘルメットと自転車ユニフォーム姿の若者数人が自転車を持ち込んで若さの特権えらく大はしゃぎだが、やっぱりその恰好はあまり雰囲気にそぐわない(自分もいえないが)。ここも、天文台のまわりも落ち着かないので、山頂直下の宿泊施設の自販機でジュースを買ってひとやすみした。
■再びグリーンラインを鎌北湖まで
白石峠まで降りてから、グリーンライン復路、鎌北湖まで。ここでも下りのときに無言で抜いていったロードレーサーの方を、上りで後ろについて最後にかわす場面があった。途中、高山不動尊に立ち寄って参拝した。ここで、岩井沢で見つけることのできなかった銀杏の見事な大木の黄色く色づいた姿を堪能することができた。刈場坂峠からこちらまでだと、ときどき上りかえしはあるものの、基調は下り道、前半は黄色や赤いのが混じる明るい雑木林のなかを、後半は西日に照らされて薄暗いなか赤く染まった杉林の静かな径路を、ペダルをくるくる回しながら楽しくサイクリングをすることができた。物見山方面への分岐から最後の急な坂道を下って、鎌北湖へ至る(16時10分着)。この時間だと、空気も冷えてきて釣り人もほとんどいなくなっている。ここは人里にすぐ近い観光池だが、赤いもみじの木の枝葉が、湖面に垂れ下ってきれいで、森閑とした景観に、意外と神秘的な印象を受けたりもしたのであった。それから下界に降りて、今日の出発地の東飯能まで、自動車で渋滞する幹線を車の脇をすり抜けながら粛々と進んだ。駅帰着時間17時04分。
自転車を輪行袋に仕舞ってから八王子行まで15分ほどあったので、駅前のCVSで肉まんを買って食べた。今日は適度な距離とアップダウンをこなし、太ももに心地よい疲労感を感じながら八高線に乗り、車内でカメラを見ながら楽しい思い出に浸りつつ帰宅の途についたのであった。
高山不動尊にも大きなイチョウがあるとは知りませんでした。今度言ってみることにします。
岩井沢のイチョウは、写真(岩陰に石碑が並んでる写真)の小道を奥へ進むとあります。
奥武蔵は、学生時代に行ったきりで、今となっては完全に未知の領域です。
不埒(?)なローディーをパスされた記述には、溜飲が下がる思いが致しました。
当方もツーリストですが、挨拶すらできない不埒ローディーに一太刀お見舞い出来るような脚力は備えておきたいものだと痛感致します。
やっぱ、ローラー台ですかね?
子の根現は、未舗装だった頃からウロウロしていた場所です。
今は道がよくなったおかげとロードバイクブームで派手なスタイルの方も山奥まで入り込むようになってしまいましたね。
中には、それを山サイと呼ぶ人も居て驚いてしまいます(苦笑)。