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奥只見湖・檜枝岐2

1.コース

小出駅-枝折峠-奥只見湖-御池-檜枝岐-内川-中山トンネル-会津高原尾瀬口駅 138.7キロ

(ルート)

https://ridewithgps.com/routes/30473539

2.実施日:2015年7月12日(日) 晴れ

3.実施者:単独

4.日記

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 11日夜明け前、前回のツーリングで出るようになったカチカチ音が直ったと信じて自転車で漕ぎ出すと、まだBB付近から異音が出るのでこの日のサイクリングは断念、家に戻って二度寝した後、イトイろ部品を売っている町田のイトイサイクルでBBを交換してもらうと異音は収まった(イトイサイクルさんはおまけにブレーキの効きも追加料金なしで調整してくださり感謝)。

 さて翌13日、出直し出発。朝4時代の始発で、東京駅に向かう。東京始発6時08分の上越新幹線一番列車で、浦佐下車・上越線乗換え。浦佐での乗降客は疎ら。小出駅定刻着、モハ115車両のドアを手で開けて降車した。私のほか乗り降りされるのはほとんどが学生服姿。組み立て、8時54分発。魚野川の橋を渡り、まだ開いていない小出の商店街を抜けて進むと道の両側が田んぼと民家に変わる。葎沢、芋川、折立温泉と温泉施設が続くが国道沿いからは温泉街は見えず。折立温泉で、山の上に残雪のある越後駒ヶ岳がはじめて姿を現した。竹屋竿竹の車とすれ違う。梅雨の合間本日は快晴、暑くなりそうだ。9時シルバーラインとの分岐のみみづく広場着。

 大湯温泉を過ぎヒルクライムスタート。駒ヶ岳を背にした渓谷がきれいにみえる橋に止まり写真を撮る。杉木立を進み駒の湯の分岐を過ぎると本格的な山上りとなる。最初道は山肌に沿って高度を上げながら東側に進む。取り付きのところ少し急な箇所を過ぎてしまうと自転車で上がるのに丁度良いくらいの勾配加減、南側にだんだん近づいてくる駒ヶ岳の景色を楽しみながら上がるが、日向の道でかんかん照りに照らされて汗が噴き出る。2つ目のスノーシェッドの日陰のところに立ち止まって休憩しておにぎりを食べているとロードが1台続いて女のロードが1台、ヒルクライムの喘ぎ声をあげながら追い抜いていった。この地点でだいぶ高度を稼いだのでもうあとはほぼ等高線沿いに緩斜面移動になると期待して進むと、意に反してここからさらにきつい坂道が続いた。「峠はもう少し」との期待が裏切られ、10%の急坂連続に心がおれて何度も立ち止まった。また、お腹もだいぶ減って力が出ないので、木蔭に停めておにぎりをもうひとつ食べた。そこから先、何台かのロードに抜かれながらよたよたと進む。峠の稜線の高いことろから下の方を振り返るとさっき通った道が遠くまでつながっているのが見えた(道の先に見える集落は小出か)。ようやく枝折峠到着(10時45分)、昨年よりもおよそ45分余計時間がかかった。峠には駒ヶ岳登山の方と思われる多くの車が駐車してある。峠は特に趣もないのでそのまま通過、銀山平側に下りると残雪のある奥只見の山々が間近に迫りひとり歓声をあげる。さらに下ったところにある長いスノーシェッドの日陰で休憩し3個目のおにぎりを食べた。

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 石抱橋到着11時05分。橋の上から川上を望むと渓流の先に中ノ岳が映り印象的だ。そういえば枝折峠ヒルクライムのロードの方のほとんどが折り返して帰っていかれたようだが、せっかく枝折峠まで来たのなら奥只見を進んで会津に抜けないと損ではないかと思った。突き当たりを左折し銀山平の船着き場へ下る。そこから、はじめは奥只見湖の南岸沿いを、次に西岸沿いの道。道路は湖面に近づかないが、湖の入江を回り込むごと軽いアップダウンを繰り返しながら進む。木々の間から時々見える静かな深緑の湖面に処々枯れ木が浮かんでいる。近づいてきた観光船はすぐに遠くに消えていった。入江に流れ込む沢筋には沢の名前を案内した看板がつけられている。こんなに暑いのにまだ残雪がある沢がある。道路の上を流れ越している沢を、何度も飛沫をあげて自転車渡った。真っ暗なグミ沢トンネルを過ぎ、最初の乗越しを超えたところで湖面に沿って南方向に下り始める。突き当たり、中の岐への林道のところの橋を渡り、そこから300メートルほど上がると「恋の岐」乗越しに到着した(12時30分)。車の先客がいたので長居せずそのまま下った先の恋の岐橋の石橋の欄干に腰かけてしばし休憩、橋の袂に停めてある自動車の主は下の渓流の釣り師のものであろう。その先、前回と同じように、岩肌から流れ落ちる沢の水をボトルに補充しながら飛沫を浴びて火照った体を冷やした。奥只見湖の岬乗越し3度目のヒルクライム、湖越しの対岸にこれまで通ってきた山肌につけられた道が延々伸びているところに人里から隔絶した趣が感じられる、深い谷間につけられた道をしばらく上り「恋の岐出越」到着は13時10分。尾瀬まで24キロメートルの標識あり、みみづく広場の標識は75キロだったので、ここまで山の中の道だいぶ通ってきた。

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 さて、ここを下りながら湖を振り返り、奥只見湖にさようならをした。山と湖の際につけられた山岳道路は秘境感漂うが、昨年と比べて集団オートバイの往来が多かったのは静かなサイクリングを望むこちらの立場としてはやや物足りないが仕方ない。湖の突端の公衆便所を過ぎ、只見川に沿ってしばらくは農場の倉庫や牧場小屋みたいな建物のあるどこか北海道的な雰囲気の漂うなかの一本道を通り過ぎる。鷹の巣バス停に13時35分到着、ここにある清四朗小屋の前にある自販機で飲料2本求めて小屋の前の腰掛場に座ってひと心地つけた。その先、県境の金泉橋を過ぎると(14時)、やがて双耳峰の燧ケ岳が今日初めて姿を現すあたり、樹海ラインの一直線の坂道は徐々に傾斜を増し御池まで高度差600メートルのヒルクライムが始まるが、日が当たらない森の中の道、枝折峠の終盤のような急斜面はないので、28T×23~26Tのギア段で淡々と上ると着実に高度を稼ぐことができる。道は九十九折となり燧ケ岳もだいぶ近づいてもう峠も間近だと思ったが、まだ遠くの斜面に上り道が続いているのが見えたので、適当な木蔭をみつけてしばらく足を休めた。さらに上がって遠くに至仏山か武尊山かの山並みが見えまわりの木がブナ林に変わるころようやく無名のピークに到着(15時25分)、下って御池ロッジに立ち寄りまた自販機でスポーツドリンクを求めた。すると隣にいた若い登山者の人たちがトゥクリップを見て「珍しいペダルだね」とうわさしている。

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 さて、ここから先、内山の分岐まで30キロ余りずっと下り道。できれば、17時30分前の会津高原駅発の列車に乗るべく、またも檜枝岐村観光を飛ばして連続するスノーシェッドの道をファストランで通り過ぎた。だが、内山着は16時30分前、看板を見ると駅までまだ30キロ強とあるので、この列車に乗ることは断念、のんびりモードで帰路についた。途中、館岩にあるヤマザキデイリーストアで止まって休憩、ジャムパンとカルピスを買って、残りのおにぎりと一緒にカロリー補給、ついでに携帯で19時代の鬼怒川公園初スペーシアの切符を抑える。ご主人がどこから来たのか・どこへ行くのかと尋ねられたので応答した。栗山立岩線の入口には、田代山林道は車両通行できずとの看板あり、安が森林道への入口の様子も横目で見ながら「たかつえスキー場」への入り口を過ぎ中山トンネルへ、トンネル手前1キロほどの急な坂道をやっと乗り越え、トンネルを出て下ってすぐに駅だと思っていた以上に遠くて少し焦る。会津高原尾瀬口到着18時15分前、1年前のツーリングと比べて1時間15分遅れの到着であった。慌て気味にフォーク抜きで輪行袋に収納し、18時36分発の野岩鉄道、途中で東武特急に乗り換えても北千住からの直通線は鈍行が最速とのことで最寄り駅到着は23時過ぎ、4時間30分の列車乗車のほうが、自転車よりも疲れた。駅前南口のターミナルで自転車を組み立てていると暴走族バイクが寄ってきてたいへんやかましい。

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 さて、このコース完走するのに1年前と比べて1時間以上余計に時間を要したが、体力が落ちているのかそれともブログに入れ込んで写真を撮りすぎたせいなのか、只ならぬ暑気のせいか。ただ、先般行った「秩父周回」コースも去年と比べて30分ほど多く時間を要していることから、加齢で体力が落ちている可能性が高い。年齢とともにいろいろ衰えていることは自然の理だが、自助努力で衰えのスピードを弱めることはできるので、今後とも自覚して体力向上に取り組むことにしよう。


Commented by とし at 2015-07-14 10:23 x
このコースは5年ほど前の同じような時期にオフで行きましたが、今思えば熱中症にやられたようです。銀山平から御池まで具合が悪くて記憶があまりないのと、グループだったこともあって景色に感動したはいいのですがはてさてどんな景色だったのか記憶があやふやなので、そろそろ再訪してみようかなと思いました。その場合、おそらく檜枝岐で1泊すると思いますが。
Commented by ぶとぼそ at 2015-07-14 13:04 x
お疲れさまでした。
異音の原因はBBでしたか!! 真っ先に疑う箇所でしたね(汗)。

1年前の日記、覚えています。初夏から夏本番になりつつある時期ながらもまだ雪が残っていますね。
絵になる路だと思います♪
しかし、こんな場所にもロードが入るんですね…。彼らは景色や路の良さを味わおうなんて感覚は薄いですから、坂道は何処もヒルクラの練習ぐらいにしか考えていないでしょう。だから折り返しちゃうのも当然の行為(苦笑)。
タイムが落ちるのは、モチベーションの問題でもあるように思います。私も年1回のファストランは年々軟弱になってしまってます。
結果が楽しければタイムは二の次だと思いますよ。
Commented by MARTEN at 2015-07-14 21:11 x
こんばんは。奥只見のツーリング、楽しませていただきました。獲得標高2900mはすさまじいですね。只見川沿いを車で通ったことがありますが、自転車で訪ねるにはどういう経路にすれば可能か検討中です。会津鉄道、野岩鉄道を使う輪行も魅力的と思います。
Commented by paparouh at 2015-07-14 21:19
> としさん
5年前の記録、拝読させていただいております。このコース途上での雨ふりは、人里離れている分、だいぶつらいものがありそうです。今週末、高地さん主催Fサイの夏ツアーが開催されるようですが、楽しいツーリングができるよう、天気が悪くならなけらばいいなと思っています。
今回は一日で会津まで抜けてしまいましたが、日帰りだと勿体ないですよね。事情が許せば檜枝岐で一泊して温泉につかりそばなど食べてリラックスしたいのですが、なかなか実現できません。
 
Commented by paparouh at 2015-07-14 21:33
> ぶとぼそさん
これまでは、BBの付け根のネジのゆるみか、クランクにつけているペダルの緩みかいずれかが、異音の原因でしたので、BB自体の不具合を発想することはできませんでした。昔は、専用工具を使ってBBの玉あたり調整などして養生した記憶がありますが、いまは丸ごと交換で済むので、メンテはだいぶ楽になった印象があります。
枝折峠へのヒルクライム、今回は8月に開かれる大会に向けて練習される方が多かったのではないかと思いますが、地元の方はまだしも、私のように遠方から来たのであれば、せっかく峠まで上がったならさらに進んで奥只見湖沿いの秘境間漂う道を通ったほうがより充実したツーリングになるのではないかと思いながら、自転車を進めた次第です。
Commented by paparouh at 2015-07-14 21:42
> MARTENさん
こんばんは。上毛高原最終便下車、翌朝3時行動開始というパターンもありだなーと思いました、今後の計画の参考にさせていただきます。今回行ったコース、ここからはだいぶ遠いところですが、さすがに東京近郊の林道では感じられないような本格山岳ルート感が味わえました。往復の交通費だけでも1万円を超えるので痛い出費ではありますが、走ってみて振り返ると値段相応の値打ちはあるなーと感じました。
Commented by INTER8 at 2015-07-15 01:15 x
豪雪地帯で有名な奥只見はまだ雪が残っているんですね。
この地域はスキーや、若い頃に車で行ったことがあるくらいです。
桧枝岐は、鬼無里と並んでツーリストにとっては特別な地域だと思っています。一度は訪れたい所です。
Commented by paparouh at 2015-07-16 07:16
> INTER8さん
自転車趣味を復活したときは、こんな遠くまで出かけるようになるとは思ってもいませんでしたが、新幹線輪行のおかでで日帰りもできるようになりました。今回も檜枝岐はただ通り過ぎてしまいましたが、いつか一泊して周辺の林道とコース組み合わせてみたいです。
by paparouh | 2015-07-13 22:10 | 新潟県上越 | Comments(8)

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