下総台地ツーリング
2016年 03月 01日
1.コース
我孫子-印西-酒々井-富里-芝山-多古-成田空港-芝山-山武-八街-都賀 168.2キロ
(ルートラボ)
我孫子から成田空港まで
https://ridewithgps.com/routes/30523505
成田空港から都賀まで
https://ridewithgps.com/routes/30523506
2.実施日:2016年2月28日(日)晴れ
3.実施者:単独
4.日記
FCYCLEの過去記録から見つけた良さげなコースと、御成街道を組み合わせて、下総台地の其処此処を巡ってきた。

綾瀬のあたりで地上に出た千代田線の車窓から、東京拘置所の威容が間近に映る。馬橋駅も、ここから「流鉄」という私鉄が出ていることも知らなかった。我孫子駅に着いてから、名物の唐揚げそばを食べようと目論んでいたが構内に駅ソバが見当らず、朝食は駅前牛丼店で済ます。コンビニで行動食を買い出ししてから、8時15分スタートした。住宅街を抜け手賀沼にかかる橋の手前にくると、何人かロードが走っているのが見える。今日は、干拓地の開けた場所で、多くのロードの方が列を連ねて自転車を楽しまれていたが、集落の細道ではほとんど行き会わなかった。橋を渡り、左に曲がり新興住宅地の横を分けて古い集落のなかの道、ところどころ地道を通る。雑木林のなかの公園では、探鳥の方が数名、できるだけ邪魔をしないようにと静かに漕いだが、石畳のがたがた道に反応して後分割マッドガードがギシギシ音をたてる。公園を抜けて再び開けた干拓地に出て、広い風景に清々しさを感じる。今日はお日柄も良く、漕いでいるといまの時間は冬服・冬手袋だと暑く感じる。そこから先、スカイアクセス線に交差するまで、小山のなかにある集落と、集落を降りたところにある干拓地を通るのを繰り返しながら自転車を進めた。途中、田舎のわりに広い運動場のある大きな小学校がある。畑もある、神社がある、遠目に立派な山門のあるお寺や、村の集会所がある。雑木林の奥には、猪の罠(檻)もある。そんな景色の変化を楽しみながら、古い民家の佇まい風情を味わいつつ自転車を進めていると、ところどころ折れた竹が道を塞いでいたり、落ち葉が積み重なったひどい泥濘を通るなど、ロードでは通ることのできない道、太タイヤの本領を発揮しながらサイクリングを楽しんだ。やがて最後の集落を下ってスカイアクセス線の下を潜り、開けた印旛排水路のほとりにたどり着いたので、自転車を停め、向こうの方にある赤い色が印象的な橋をバックに写真を撮るなどしてひと休みした。











おにぎりひとつ食べて再開、GPSに従った畔道のコースは、動物除けの電線が張り巡らせてあり、迂回する。ここでも小山の縁に沿った道を中心に、干拓地や、田んぼの間、丘へ上がる急な坂道、上がった先にある民家や畜産農家の牛小屋など、次々と開けたり狭まったりするなか漕ぎ進んで飽きることがない。途中で交差する京成線の踏切ではカメラを持った鉄道マニアの方々がシャッターチャンスをうかがっておられる。そんな風で進んでいくと、芝山あたりに入り、にんじん畑の向こうに高い塔が現れ、その上空に、一定の間隔を置いて旅客機が上昇していく風景が繰り返し見られるようになった。飛行機の尾翼の見慣れぬマークを見てあれはどこの国なのかな、とか、一定の間隔で飛んで行くに従って響いてくるエンジン音がこのあたりの農村風景にやっぱり似つかわしくないなあとかぼんやり考えながら進むうち、お昼時になり丁度良い塩梅に街中に出たところにコンビニがあったので、いつものように揚げた鶏と湯で戻したカップラーメンを買い食いし、それでも足りないのでここで残りおにぎりふたつ平らげてしまった。


横芝の公園のところでは、城址公園の梅林目当ての行楽客の車で混雑していた。このあたりから、コースは北に転じ、干拓地の水路に沿った広い風景のなかを進むようになった。水路に出たとき、岸辺で翼を休めていた黒い水鳥の群れが、突然現れた人影に驚いて勢いよく水面に飛び込んで逃げていった。右手に赤い尖塔が印象的な電波塔を長めながら自転車を進めると、やがて多古町の市街地に入り、古い郵便局跡や商店の様子を見ながら進めると、再び水路に沿った地道を進むようになった。しばらくは干拓地のなかどこまで進んでも同じような風景が続いて少し飽きてきた頃、再び里山地帯に入り、谷戸と谷戸との間の山際の細道をいくつかの丘越えを繰り返しながら進行した。すぐ近所に国際空港があるとは思えない長閑な風景が続いたが、上空からは警戒しているヘリコプターの音が絶えず鳴り響いてくる。だいぶ長いこと漕いでアップダウンを繰り返したが、ゴールの空港はなかなか姿を現さず、里山風情が続いたが、最後に高い柵に囲まれた空港施設に突き当たったので道を北に巻いて検問を通り成田空港駅に入る(15時10分着)。空港周辺では、反対する人たちのデモの笛が聞こえ、空港手前で若い警察官に一時進入を規制されたが、マスクをつけた私服の警官が「まだ来るの早いよっ」といったので、通ることができた。





日本一短い私鉄という芝山鉄道・芝山千代田駅まで、成田空港内の道を走ったのだが、トンネル含めて歩道もなく、まるで自動車専用道路のような雰囲気、有刺鉄線のなかの道を行くのであまり気持ちよくない。再び検問を出て、南側に廻り、三里塚をもう少しまわって見たかったが、時間も押しているのでさっさと通り過ぎてしまった。再び、埴輪の置物のある芝山町界隈を通り抜け、山武からしばらく総武線沿いを走る。ここまで、前のコンビニ休憩から休まずに来て再び空腹を感じたが、適当な休憩スポットが見当たらず、我慢してしばらく漕ぐ。やがて御成街道に入り、コンビニエンスを見つけたので、サンドイッチとヨーグルトドリンクを食べ地べたに座ってしばらく休憩した。そこから先、もうとっぷり暮れてしまったなか、御成街道沿いにある立派な長屋門の民家の雰囲気を感じながら漕ぎ進めるとやがて都会となり景色はどこにでもある住宅地に変わった。千葉都市モノレールの終着駅に行き当り、珍しい懸垂式に乗ってみたいなと思ったが、そのまま進んだ。突き当たった都賀駅で今日のサイクリング終了(18時13分)、跨線橋の入口のところで自転車をばらしていると、こんな時間なのに住宅販売かのサンドイッチマンの方が乗降客にチラシを配り始めたが、ひどい花粉症のようでしょっちゅう鼻を噛みながら仕事されている。東京方面の快速はただいま出てしまって、次の鈍行まで15分ほど時間あり、駅のコンビニでポテトチップスと冷えた紅茶で一日の疲れを癒した。ホームを猛スピードで成田エキスプレスが通過してからしばらくして「この先の踏切で先ほどの特急が人身事故」のアナウンスあり、慌ててモノレール乗り場に移動して千葉駅までこれで移動、千葉から総武線錦糸町までは半ば居眠りしながら帰宅の途に就いたのであった。


今日は、昼間は暖かくて、冬ジャケットや冬手袋はいらないと思ったが、夕方になると冷え込んで寒かったので、まだしばらくは仕舞わないでおこう。また、今日は終盤日が暮れてしまったが、御成街道沿いには名所旧跡がいくつかあるようなので、またいつかゆっくりポタリングしてみたいと思った。
でも車だとなかなか足が向かないかなぁ (^^;
しかし、これだけの範囲で走られるとは凄いですね。私なら間違いなく成田空港で終わりにしてしまいそうです(苦笑)。
女房の田舎が東金なので、この辺りと成田を絡めて走る計画を立てるも実行出来ていません…。
このあたりは、民家と畑と雑木林と干拓地があるだけで、特徴がないところが特徴なのですが、そんなところをツーリングするのもまた楽しいのです。知らない農村を旅するとほっとしますよね。
北総台地を自転車でこいでいると関東ローム層というのがどんな感じなのかわかるような気がします。成田空港でおしまいにしてもよかったのですが、御成街道にも行ってみたくて千葉までこぎ続けました。けど、暮れてしまって、また次回のお楽しみになってしまいました。
このあたり走られるのでしたらぜひごいっしょに!?

