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仁科峠・石廊崎・弓ヶ浜

1.コース

修善寺-湯ヶ島-風早峠-仁科峠-松崎-蛇石峠-妻良-石廊崎-弓ヶ浜-田牛-下田 108キロ

(ルート)https://ridewithgps.com/routes/30473465

2.実施日:2017年8月6日(日)晴れときどき曇

3.実施者:単独

4.日記

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 伸びたチェーンを交換したところ、歯飛びしたので、フリーホイールも交換した。それでも、トリプルのチェーンホイールのミドルで歯飛びしたので、替えのホイールを取寄せてもらい交換、これで済んだと思いきや、未交換のローで急坂を強く踏みとやはり飛んでしまうので、再取寄せを頼んだが、シマノのチェーンホイールは「カブトガニ」のような顔立ちの4アームにたいていなっていて、古い5アームのシルバーの歯数28Tの在庫はもうないとのこと。やむを得ず対応可というTIOGAシルバーの30Tに交換してもらう。持ち込んだショップの方は「前の歯をすり減らすほど走るのは珍しいねえ」といって、これも珍しい年季の入ったランドナー本体をしげしげと眺めた。これにともない、ブログの標題を「30T×26T自転車ツーリング日記」に変えるかどうか、追々考えよう。

 そういう訳で、ひと月近く出かけることができなかった(部品交換待ちの自転車で、三浦や戦車道路などちょこちょこ走ってはいたが)。再開は、夏らしい雰囲気の伊豆に決めた。5時11分町田始発。小田原でJRに接続する10分ほどの間急いで用を済ます。熱海で乗換えだが、会社線のホームが違うので、乗換え時間わずかで慌てて対面の列車に乗ると引き返す羽目になるので注意が必要(前に失敗したことがある)。三島で乗車した修善寺行は、ラッピング車両とて、沿線に因んだ何某と名前を付けられた駅員姿の女の子がド派手に描かれている。それを目当てに、カメラを持った少年数名とおばさん1名がホームのあちこち移動して熱心に写真を撮っているのは、いったいに謎であるが、オタク文化が社会化しつつあるということであろう。

 停車した途中駅のドア越しに、早くも夏の陽炎がたゆたっているのが見える、今日は暑くなりそうだ。修善寺駅構内の日陰で組立てていると、次に到着した列車から降りてきた団体客の中国語でたいそう賑やかになる。8時20分スタート。コンビニに寄って行動食を買い、いつも、筏場・国士峠経由のところ、今日は狩野川に沿って南下、湯ヶ島で右折してしばらく温泉街を流すと、このあたりで小説を書いた有名な方々の定宿や記念碑などある。持越に向けて徐々に高度をあげるが、暑い日向からところどころ木蔭の道に入るとほっとする。いつもそうするとおり、中外鉱山のプラントのところで休憩、汗まみれのヘルメットを脱いで地べたに座っておにぎりひとつ食べて体を休めた。そこから、幅員が狭まって風早峠まで山道、所どころ急な坂もあるが路面はしっとり濡れて木々に囲まれているので直射日光でない分楽なヒルクライムを楽しめた。スカイラインに合流し上から見える西伊豆の港町の俯瞰を楽しんでから、仁科峠まで1キロあまり15%ほどの急坂、30Tに換えて上がることができるかと怪しんだが、牛歩でゆったり進む分にはそれほど負荷の違いが感じられず順調に上がることができた。峠の上にある笹山の稜線にはたくさんのハムのアンテナが建てられ無線局が開局されているようだ。かつてBCLで短波の世界に親しんだこともあり、往時やはり流行ったアマチュア無線についても親近感がある。そんなことを思いながら、ブレーキをチェックして、松崎に向け山の斜面につけられた細い道を駆け下る。

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大きなポリバケツで水汲み中の人で賑わって、割り込んでボトルの水を補給しがたい雰囲気も、下りきってから仁科川に沿うと海風を正面に受けて前に進みつらくなることも、前に来たときと変わりなく、県道に合流して海沿いの道2キロほど漕いで松崎の街中に入る。アテにしていたモスバーガーがなくなっていたので、名物のカツカレーをいただこうかと思って進んだが盛況で混雑している様子、アルコール抜きで回転すしを食べる気もないので、奥まったところにあるラーメン屋に入り、夏期限定との冷やしラーメンを注文した(素直に、もやしラーメンとか頼めばよかったかな)。

 12時45分過ぎ再開、岩科川に沿って盆地状の田んぼのなかの道をしばらく進むも、真昼の強烈な陽射しを遮るものなく、さっきまで居た涼しげな山とのギャップもあり暑さが堪える。このあたりの民家の特長らしい海鼠柄の倉など見ながら進んで風致地区集落を抜け山道につく。蛇石峠はそれほど高くないので、一気に上がってしまおうと前ミドルのまま漕ぎ続けると、体内に溜まった熱が噴出し、額・頬から大量の汗、滴が眼鏡にぽたぽた落ちる。小虫もうるさくつきまとわり、不快指数急上昇するのを我慢して漕いで数回カーブを曲ると村境の標識あり峠到着、特に趣もない切通しの峠だが、地べたに座って熱冷まししてから徐に下り始めた。

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 蛇石集落に降りたところに自販機があったので迷わず冷えた飲料を求めた。途中でマーガレットラインに向けて再び上がりにつくと、いましがた飲んだ飲み物が汗となってまた大量に吹き出してくる。伊浜で県道に合流、下った先の妻良は猛暑で誰も外を歩いていない。そこから再び長めの上がり返しだが、暑くてあまりペースが上がらない。トンネルを潜って少しアップダウンして、標識に従って石廊崎に向かう。ここでもまだおおむね上がり坂、いくつかトンネルを潜って「あいあい岬」通過(時間が押している気がしたので停まらなかったが、このあたりの海の景色をゆっくり眺めてもよかったなと後で少し後悔した)、灯台に続く高台の道はレジャー施設の廃業で通行止め・下って右折して石廊崎港に至る。開いているのか閉まっているかわからない商店の先に椅子を出しておばあさんふたり会話している。駐車場に停めて徒歩で斜面を上がり灯台と神社を往復したが、すれ違う僅かな人たちもみな暑さに苦しんでいる様子だ。灯台の先から広い太平洋を見物・神社にも参拝して今日の目的が済んだので、あとはゆっくり帰途につくだけ。再び自販機で冷えた飲料を求め、トイレを借りてから下田に向けて出発した。

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 ゆっくり進めばいいと思いつつも、この時間になって、涼しくはないが酷暑ではなくなり、港沿いの道も岬を除いて平で快適、これまでよりペースを上げて飛ばすと、やがて川の向こうに弓成りの海水浴場が見えた。橋を渡って、弓ヶ浜に入り、湾にそって自転車をゆっくり進めた。台風でやや強く寄せる白波の音・飛沫や砂浜で憩う人たちの様子を眺め「真夏の海の雰囲気はいいなあ」と思う。子どもが小さいときここの民宿に泊まり、温泉場がたいそう混雑して苦労して風呂に入ったことを思い出した。このような平和なひとときを過ごすことも旅の楽しみのひとつだがいつまでも長居する訳にもいかずそこを離れた。県道を離れ、田牛に向けて丘の上の暗いトンネルを潜る。集落の中を進みつきあたりにあるここの海水浴場はもう片付けの最中、道沿いに進んで、サンドスキー場を覗いてから、下田に向けて自転車を進めた。下田駅到着時17時20分。

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 ダイヤにせかされて慌てて片づけるのが嫌で、時刻を見ないでパッキングする。確認したところ、18時過ぎの列車までまだ20分ほど余裕あるので、駅前のコンビニで麦茶とつまみを買ってから改札の列に並んだ。冷房のよく効いた伊東行の鈍行は混雑してボックス席も対面のロングシートも帰りの行楽客で占められた。あるグループの人たちはぶどう酒を飲みながら盛り上がっている。伊東と熱海、小田原と3度乗換えだが、そのたびごとに変わる車内の人の様子を眺めてとくに飽きることもない。東海大学前駅からガタイのでかい男子数名が乗ってきた。ラグビー部か柔道部員かの、スポーツマンの鍛えられた肉体は恰好いい。帰宅前、自宅近所で晩飯に入ったラーメン屋は、料理人や店員が大声で掛け声して騒々しく失敗だ。家系よりも、とろみのついたサンマー麺が食べたいのである。

 今日は、夏らしいコースを辿ることができてとてもよかった。


Commented by とし at 2017-08-09 16:20 x
夏の伊豆サイクリングしたことは有りませんが、石廊崎など南のほうは案外しのぎやすいのかもしれません(あくまで内陸と比べてということですが)色彩が違うので新鮮な印象です。
早朝ミニ朝練は毎日していますが暑さに弱いのでツーリングは休みです。山行は天気が今一つで順延続き。お盆休みは帰省や妻の夏休み(子会社族ですが親会社からのお達しで長くなったようで)で自由にならないということで欲求不満気味です。秋の気配が待ち遠しいです。
Commented by paparouh at 2017-08-10 07:33
> としさん
確かに、蛇石峠あたりの内陸の方が、湿気がこもっていそう、山の感じもジャングルっぽい感じがします。そこを出て海沿いに出ると、同じ暑さでもからっとして過ごしやすいのかもしれませんね。ここのところ暑くてたいへん(今日はそうでもないようですが)ですが、でも四季のメリハリがあったほうがそれらしくてよいと思います。夏のサイクリングはもう2回くらいしたいと思います。秋の気配になると逆に夏の暑さが恋しく感じたりします。
by paparouh | 2017-08-08 21:08 | 静岡県伊豆 | Comments(2)

サイクリングのことを記録していきます。


by ぱぱろう
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