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坤六峠・金精峠(思いがけない出会い)

1.コース

水上-湯の小屋-坤六峠-片品-丸沼高原-金精峠-中禅寺湖-日光 114.7キロ

(ルート)https://ridewithgps.com/routes/30473802

2.実施日:2017年8月15日(日)曇りのち雨

3.実施者:単独

4.日記

 片品・大清水から奥鬼怒林道に進む予定のところ、金精峠経由に変更した。後半は激しい雨に見舞われたが、よし地道の林道であればさらにひどい目にあったことであろう。なので、コースを変更したのは正解であった。

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 一番列車の横浜線は、帰省客でいつもよりも混雑していたが、乗換えの東神奈川駅ホームは、大勢の、同じような雰囲気の男子(少年~中年)が乗車口に並んで、到着するのを待っている。途中駅からも同じ趣味らしいひとたちが次々と乗ってきて、早朝の車内は独特の雰囲気が醸し出された。持ち物やキャラクターの描かれた服装から、行く先を想像したが、案の定、大井町駅でみんな下車した。ネットで見ると、ビックサイトでコミックマートのイベントが開かれている。朝も早くから、熱心なことであるが、サイクリングおたくの自分も言えたことではないのである。

 東京駅で上越新幹線の始発乗換え。6号車のデッキに輪行袋をデポしたが、いつもよりも自由席は混雑しているので、2号車まで移動した。高崎駅で乗換えた4両編成の信越線も同様、山姿でない方は渋川あたりで下車するかと思うたが、座席を立つ人はほとんどいなく、水上まで1時間立ち放しであった。駅前で組み立て、8時40分スタート。湯の小屋に向け、ダム湖の堰堤の道をショートカットする藤原トンネルへの道を上がる。序盤にしてはややきつい上がりをこなして再び県道に合流。宝川温泉への道を分けて、木々に囲まれた山道を再び上がる。車が来ないので、傾斜の緩いアウトコースに膨らんで進むと、対向車線の若いドライバーに、派手にクラクションを鳴らされた。途中のスキー場のある集落から北に見える雪をかぶった奥利根の山々を見るのが楽しみのひとつだが、今は曇りがちでそれほどの見晴しはない。ふたたびアップダウンして、奈良俣ダムに到着(9時55分)。休憩に丁度よいタイミングなので、橋の袂に停めて行動食のおにぎりを食べる。途中の洞元湖ではカヌー教室が開かれ、陸で先生が子どもたちに実技指導をしていた。

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 ひと心地つけて再開、坤六峠に向けた道は、沢筋の右岸につけられているので、車のこないときは右車線に寄って渓谷のひんやりした空気を感じながら上がった。やがて幅員が狭まり、それまで日向が多かったがしばしば木陰のなかを進むようになり暑いところだいぶん助かる。ところどころ小滝あり名前を記した立て札があるが止まらず、淡々と進むと傾斜が急になった。なおしばらく行くと県営かのキャンプ場があり、車で来たたくさんのキャンパーがテントを張って夏のバカンスを楽しまれていた。燻製の匂いのなかを通りすぎさらに上がると灌木に変わり相応の高さに来たことがわかる。深々と続く森の先には武尊山と思われる広い山容があり、やがて何度もじぐざぐして最後のカーブを曲がると峠到着(11時55分)。特に長居せず、記念撮影してすぐに下り始めた。少し進んだところから見える至仏山も、今日は曇り勝ちで上の方の一部しか見えない。鳩待峠への分岐を過ぎ、片品までたいへん爽快なダウンヒルを楽しんだ。

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 12時25分、片品村のバスターミナルに入り、自販機で冷たい飲料を求めてこれからどうしようかとしばらく考えた。いままでは雲が多いとはいえところどころ青空が見えたが、これから行く予定の尾瀬の山々の上には陰険な表情の雲がかかっている。天気予報は18時頃1ミリ程度の降雨といって心配なさげだが、もし山深い奥鬼怒林道の地道で昨今のような土砂降りに合うとちょっと悲惨。そう思ってコースを変更することに決めた。鎌田の交差点まで快適な下り。途中の民宿では若い学生たちが夏合宿で青春の真っ最中。そんななか女子大生たちが横断歩道を渡っている前で停車した。国道に合流して金精峠へ。トウモロコシ街道とて、出店が随所にあり、ひとやま300円で売っている完熟トマトが瑞々しそうだ。やがて民家もなくなる頃、坂は傾斜を増し、先ほどの道と違って、一定の間隔をもって、エンジン音のうなりをあげた車が頻繁に往来する坂道。道路際のデジタル温度計は30℃を示している。心なしか眩暈も覚え頭痛も感じ、いま脳溢血で倒れては元も子もないなと思いつつ上がったが、白根魚苑の先であきらめて足を止めて少し休んだ。その先もカーブが続いたが、スノーシェッドで日蔭になっているのがありがたい。ようやく丸沼高原のペンション街に差し掛かり、なおも上がってスキー場のある観光施設になんとか到着(15時30分)。自販機で求めたスポーツ飲料600mlで喉の渇きを潤してようやく落ち着く。ゲレンデでは草スキーが行われ、順番に夏のシュプールを描いている。家族連れで賑う観光地を後に、最後の上がりにつく。坂もゆるくなり、林越しに、エメラルド色の丸沼が、思っていた以上の広さで広がっている。さっきからスキー場から聞こえてくる底層音はゴンドラのそれのようだ。その上の菅沼まで葛折を詰めたあたり、路面にぽつぽつと雨粒の跡らしいものを認め、いやな感じと思った間もなく、ざあーっと降ってきて、慌ててポンチョを出す。天気予報は雨マークでなかったので通り雨であることを期待したいが、鉛色の空では止みそうにない。まあ、奥鬼怒と比べて舗装路の分だけまだましだなと思い直した。菅沼も深いエメラルド色、その湖面に浮かべたカヌーの親子もまた生憎の天気で困っていることだろう。少し下ってから、最後2キロ淡々と上がってようやく金精峠。750メートルのトンネルを抜けた栃木県が間違って晴天であることを希望したが、群馬よりさらに雨脚はより強く、霧も立ち込めて真っ白であった。

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 豪雨のなか、効かないカンチブレーキを効かそうと、下ハンのフーデットレバーを握りしめながら湯元まで下る。その横を、水しぶきと立てて自動車が次々と抜いていく。コースを誤って膨らんだり、落車したりしては命取りになるので、心を落ち着けて下り続けると、やがて雨は弱くなった。きつい坂から解放され、中禅寺湖まで止まらずに進んだが、湯元・湯の湖・戦場ヶ原・赤沼・竜頭の滝・金谷ホテル・・、など、風光明媚な観光地を素通りするのは少し惜しいものの、森や平原のなかのファストランもまた楽しい。やがて(いっとき)雨上り、疾走で受ける風で濡れたポンチョが乾いてきた。中宮神社の先の湖畔におりて、休憩がてら俗な観光地の雰囲気を楽しんで最後のおにぎりを食べた。

 公衆便所の横にいたロードの集団が出かけるのを見て、自分も出発。華厳の滝の駐車場を過ぎていろは坂の下りにつくあたりで、再び雨がちになり、半ば過ぎでざんざん降りになる。濡れ鼠状態で十重二十重の急カーブを曲がり続けるもスリップしてこけたら最後。だが、むしろ、下ってからの日光の街中までの緩い直線の坂道の方が怖く、バケツをひっくり返したような豪雨となり、抜いていく車は遠慮なしに水飛沫を浴びせていく。雨宿りするところもなく、効かないブレーキを頼りにゆるゆる下り続け、やっと観光客の多くなった東照宮の交差点を右に曲がった頃ようやく雨も弱まった。最後に、自転車を拭くタオルを買おうとして値札を見ないでコンビニのレジに進んだが、1枚700円といわれて買わずに進んだ。

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 東武日光駅到着17時30分過ぎ。駅前の雨除けの庇のある場所は、先着のロードの方がいたが、着く直前片付けてくれたので、濡れずに作業できて助かったと思う。すると、「こんにちはー」と雨具のおじさんに声をかけられたので、すぐに自衛隊の勧誘は流石にないが「宗教の勧誘か、駅の番人がここを使うのは邪魔で別の場所に行け」といわれるのかいずれかと、思うたところ、よく見ると頚城の秋でごいっしょしたすどうさんであった。伺うと、先ほどコンビニに入ったランドナーの姿を見て誰かと思われたとのこと。すどうさんは、詳しくは存知あげないが、今日は日光の山々の登山を楽しまれ帰宅の途に就くところであった。わたしは帰りの切符は取っていないことをお伝えして、またの再開をお約束してからその場でお別れした。

 さて、アナウンスを聞くと、東武特急は終電まで完売、いまから帰る人は鈍行利用で、というている。18時過ぎの栗橋行鈍行に乗る。このことを予想したわけではないが、いつも会津界隈から帰宅するのに多くの時間を要し自転車に乗ることよりも座るほうが疲れることが多いので、すどうさんに話さなかったが、今日は栃木駅前のホテルに後泊する予定。栃木駅に到着するまでの車中でも、一時車窓に雨が激しく打ちつける場面があったが、着いたときは折よく小ぶりになっていて、数十メートル先のホテルまでそれほど濡れずに進むことができたのは幸いであった。

 その晩は、コンビニで買った食料と酒でひとりのひとときを楽しむことができた。計画では翌14日は太平山に行ってのんびりするつもりであったが生憎の雨。蔵めぐりもままならずチェックアウトしてすぐに区間急行で都心に向かった。

 そういう訳で、前半は暑気、後半は酷い雨に苦しめられたが、最後に思いがけぬ出会いもあり、思い出深い日々を過ごすことができたのであった。


Commented by INTER8 at 2017-08-15 13:40
こんにちは。
日光方面も雨に降られましたか。僕も奥多摩からの帰りで濡れ鼠でした (^^;
日曜は予報通りとはいきませんでしたね。
土砂降りの中のカンチブレーキは想像しただけで怖いです。センタープルでも後ろは水が掛かるので効きませんでした。
やっぱりこの先はディスクブレーキでしょうね。ディスクロードに太めのタイヤとマッドガードを装着して…、いかがでしょう。
Commented by paparouh at 2017-08-16 06:50
> INTER8さん
フーデットレバーのカンチで、大雨のなか、金精峠にいろは坂の下り、しびれるものがありました。しかしミスするとただでは済まないので、のろのろ運転ですすみましたが、焦りは禁物ですよね。
ディスクブレーキは快適そうですね。でも、簡明なカンチが良いと思ってしまいます。わたしの走りだとややオーバースペックのように思います。
by paparouh | 2017-08-14 21:59 | 群馬県北部 | Comments(2)

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