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西伊豆の集落巡り

1.コース

伊浜-松崎-田子-安良里-宇久須-土肥-戸田-大瀬埼-沼津 99キロ

(ルート)https://ridewithgps.com/routes/30482344

2.実施日:2018年2月8日(木)晴れ

3.実施者:単独

4.日記

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 6時起床。出発の準備を整えて、7時にご飯をいただきます。朝ご飯のおかずも品数が多い。ごはんを3杯。快適なひとときを過ごさせていただいて、ビール2本注文しても、1万円で十分お釣りをいただけるので、ありがたいことです。おかあさんに「お世話になりました」と挨拶して伊浜のめぐみ荘を出発(8時10分)しました。

 朝の伊浜漁港を訪れ、昨日の夕暮れとは違った感じを受けてから、上の道路まで上がります。その前に、普照寺という集落のなかにあるお寺に参詣。伽藍に赤い色を使っているところに、弁天様のように海浜の寺らしい印象を持ちました。一番軽い段にして、ゆっくりと上まで上がります。そこまで、何カロリー消化するのか、ガーミンの値の変化を見ながら進みましたが、丁度250キロカロリーくらいでした。

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 雲見まで、車の通らない道を、快適にダウンヒルしました。今日は、昨日のように風がそれほど強くないようでよかった。夫婦岩越しの富士の写真を撮ってから、松崎まで海沿いの道をアップダウンしました。そのまま国道を進まず、松崎の街中をポタリングして進みます。港の佇まいや、海鼠柄の家の様子、バスターミナルの行先など見てから(便数は少ないながら、ここから沼津行もあるようです)、松崎を離れました。

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 堂が島温泉の横を過ぎ、国道に進まず、田子集落に下ります。味わいのある床屋さんのところを折り返して、集落のなかの細道を辿りました。このように路地裏を走って、街や村の佇まいを見るのが自転車の楽しみのひとつでもあります。マルちゃんの鰹節工場の前を通り、湾に沿ってさらに奥まで進むと行きついた先に古い感じの造船場がありました。そこの山側に、柵がある洞穴があり、案内を見ると、アジア太平洋戦争のときに使われた「青蛙」という体当たり特攻船を隠す場所であったと記されています。造船所と戦争が関係していることを発見して、脈絡なく、「無責任の体系」とか、武家社会の徳目にすぎない武士道が、国のために若者を死なせることを正当化することに使われたことを忘れて、サムライが日本人の伝統だとか恰好良さと潔さとか、そんな風にいうことはおかしな話とか、昨今の憲法論議のこととか、思いながら元来た道を戻ったのでした。
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 次も、国道を進まず、安良里に下ります。その手前の信号のところで、横の歩道におじいさんのサイクリストが追いついて、「こんにちは」と挨拶して下さいました。目礼を返してから進んで、きっと彼はそのまま国道に進むのであろうと思って坂を下ると、依然後ろに気配がして、「今日は天気がよくてよかったですね」と声をかけてくださいます。そのまま先行されたので、後ろから「速いですね」というと、「用があるのでね」といって行ってしまいました。安良里には格子戸の古い旅館があり、こんな宿にも泊まってみたいな。街を歩いているのはお年寄りばかりのようです。陽の当たる場所で数人寄合って談笑しておられます。銀行は農協。古いスーパーもありました。
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 黄金崎には行く予定はなかったのですが、せっかくなので寄ることにしました。展望所に上がって、波が打ちつける一枚岩の写真を撮ってから、宇久須へ。そこのバスターミナル駅で少し休憩してから、土肥に向けて坂を上がります。ここの途中の集落と集落越しに見える富士が印象的なのですが、生憎この時間になって上の方は雲がかってしまいました。さて、フェリー乗り場のある土肥が、前回訪れたときに昼食を食べたところと思いこんで来ましたが、街の様子を見て、そこはまだ先(戸田)であったことがわかりました。なので、昼休みまでもうひとやま超えなければいけないことに気づいて内心少しがっかりしながら進みました。すると「共同浴場」の看板が。共同浴場ってどんな感じなのかなと思って、早速そちらに向かっています。そこは、海沿いにある古い、しかし味わいのある銭湯のような場所でした。観光地でありながら、そこに住んでいる人たちの暮らしぶりを察することができる場所を見ることも、機動性に富むサイクリングの楽しみのひとつだと思います。
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 小土肥を過ぎてから、戸田まで、西伊豆の崖沿いの道のヒルクライムの開始。山の中を何度かカーブを曲がって上がってから海沿いに出ます。すると、土肥港の方から、「ボーッ」と船の汽笛が聞こえてきたので、見ると色鮮やかなフェリーが曳き波を引いて進んでいるところでした。廃棄物処理施設の煙突までいったん下ってから、再び上りにかかります。だいぶ上がって振り返ると、さっき通ったばかりの煙突がもう随分遠くに見えます。坂では、自転車は遅いようでも、ジョギング程度のスピードは出すことができるので、思った以上に効率よく進むことができるのです。最後の坂を詰め、御浜に向けて下り開始。例によって、カーブの手前以外はブレーキを使わずにダウンヒルを楽しみました。日蔭のところは濡れていて霜がはっているところもあるようなので要注意です。
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 戸田湾の桟橋の厠に自転車を停めて、いつも行くラーメン屋さんの格子戸を引いたところ、13時前の今頃でも数人のお客さんがいてみんなじろりとこちらを見ます。この店を切り盛りしているのは、奥さんひとりのようで、これは時間がかかると思って、アツアツのもやしラーメンはあきらめて、桟橋手前にある切符売場の売店で助六寿司弁当と金ちゃんラーメンを買って中の待合室でいただきました(金ちゃんラーメンにするかカップヌードルにするか、迷ったのですが、せっかくなので食べなれない金ちゃんの方にしました)。すぐに平らげたあと、せっかくだからと、今日は御浜の洲の先まで漕いでみました。そこには天然記念物の樹木に囲まれて弁天様のようなお宮が祭られています。こういう場所でよく見かける野良猫が、ここにもたくさんいました。参詣してから、湾越しに、真崎峠・戸田峠を見ると、上の方は雪がついているようです。
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 さて、大瀬崎に向けて最後のアップダウンの開始です。はじめ、一直線にダーッときつい登り坂がついているのですが、腹こなしモードで、一番軽いギヤにしてゆっくり上がっていく分には左程苦になりません。途中で、みかんひと袋200円~300円の無人販売所が何か所かありました。崖の上の歯医者を過ぎ、そのすぐ先の夕映えの丘まで上がって、リタイヤしたと思われるふたり連れの人に混じって上から見える港や崖の景色を堪能しました。そこからもまだ上がりが続きますが、それほどの距離ではないので、段を上げてどんどん進んでしまいます。途中の井田には、今日は下りず、そのまま進んでしまいました。ピークの隧道を潜り、最後のダウンヒルを楽しみます。幹線を離れて大瀬埼に進み、湾沿いを、観光客のなかのひとりとして、自転車を押して散歩しました。スキューバダイビングを終えたらしい男女3名が、浜辺に据えられた浴槽の風呂に入っているようです。助平心で湯に浸かる女がどのような器量なのか見たかったのですが、生憎ずっとあっち向いていました。
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 そんな風にして、内浦を巻いて、沼津まで漕ぎました。最後の方は、平面サイクリングなので、ドロップハンドルのブレーキレバーをしっかりにぎって、時速30キロのファストランで次々と過ぎる海辺の景色の変化を楽しみました。沼津駅到着は16時20分。駅前は人通りが多いので、少し離れた場所でパッキングしましたが、ビルの間で風の通り道となっているようで輪行袋が飛ばないように抑えながら作業しました。熱海行まで15分強時間があったので、うまそうな駅そばを食べようかと思いましたが、ダイエットの最中なので自重しました。費用節約で新幹線は使わずに小田原まで移動。小田原から小田急の急行で町田まで戻りました。


by paparouh | 2018-02-14 07:03 | 静岡県伊豆 | Comments(0)

サイクリングのことを記録していきます。


by ぱぱろう
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