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サンツアーミーティング18

1.コース

横瀬-丸山林道-大野峠-武蔵嵐山-遠山-小川町-荻平-白石-小川町-飯能-狭山-瑞穂-八王子-町田―自宅 175キロ

(ルート)https://ridewithgps.com/routes/32198154

2.実施日:2018年4月8日(日)晴れときどき曇り

3.企画:FCYCLE

.日記

 西武線東飯能駅に来た西武秩父行にTさんは乗っていなかったので、車内で朝食の助六寿司を食べながらスマホを見ると、冬冷えに恐れをなして、横瀬発は断念されたようだ。房総で、別れ際、「丸山林道隊で行きましょう」とおっしゃったくせに、うそつき(冗談)。今回は、期待できないかなと思いつつ車窓を眺めていると、山や里のそこかしこに花を咲かせた樹が見えたので、案外咲いているのかなと思いつながら、横瀬下車。そこから見える春の淡い色の山々が青空に映えて清々しく美しい。駅前広場で、巣作りの真っ最中の燕の声を聞きながら、組み立て、8時45分スタート。

丸山林道の上り口を間違えて、少し時間をロスしたが、やがて横瀬の棚田を背景にした武甲山の姿を見ることができた。丸山鉱泉を過ぎ、県民の森に向けて上がっていく道はおおむね7~8%、自転車で上がるのに丁度よいくらいの坂道。チェーンホイールはローに落とさず、フリーは2枚残してずんずん進むと、里で期待していなかった桜が随所に咲いていて、先週に続いて桜見物を楽しむことができた。春の森の色は淡く、野鳥の声を聞きながら清らかな空気に包まれて漕ぐと自ずと調子が出てペースも上がる。するうち、前方でゆっくりと逃げていく狸を認めた。実は、前回のヤビツでも山の作業場の近くに狸がいて、近づいても逃げない様子からもしかして飼われているのかな?と思ったのであったが、丸山の狸を見て、この獣は動作が鈍いだけなのかと理解した。それにしても、2週連続で同じ動物を見かけたのであれば、狸にとってはいまが活動開始の時期であろうか。調和する自然は、偉大だ。

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さて、進んで、後方に気配を感じたので振り返ると、ロードバイクの方がいたので、「こんにちは」と挨拶したが、返事なく無言で抜いていった。こういうタイプの人は、抜くときは勇ましいものの、距離が離れた頃、ペースを落とすことが多く、今回も先行されたが、こちらもペースを上げて徐々に差を詰め、やがて遅くなっている隙をついて差し返し、追い付かれないようトップでがんがん踏んで千切ることができた。そんな風に楽しみつつ、大野峠到着8時50分。

左折して、じぐざぐ下ったが、路面にスピードオーバー防止の凹凸がついていて調子があがらない。降りたところ、白石峠に向かわず、右折して森の中の狭い道をさらに下る。里に出たところ、東秩父の山里の、民家の佇まいと色とりどりに咲いている春の花と青い空の調和がきれい。道幅も広くなりスピードをあげて嵐山に向かっていると、続々とロードに乗ったグループとすれ違ったのは、自転車のイベントか何かあるのだろうか。明覚の手前のコンビニに寄って買い出しして、武蔵嵐山駅着9時48分。すでに主催者のTさん以外は集合されていてみなさんそれぞれの自転車を見て評論されていた。他の方の個性的な自転車と比べ、自分のは典型的なマスプロ車で趣が違うが、よく走るクルマなので満足している。やがてご自宅から自走されてこられたTさんも来たので、自己紹介・ブリーフィング後、出発した。

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今日の参加者は7名。ロードにパスハンにランドナーなどとばらばらであったが、お話を聞いていて、車種の違いを超えみなさんとても自転車好きなことがよくわかる。里の桜は、完璧な葉桜で、今年は、遠山の手前の山際のはらはらと花びらの散るのがあわれな桜並木を見ることができずちと残念。例年のように松尾芭蕉の句碑のあるところで休憩、川辺の河鹿カエルの声を聴きながら開けた広い風景を楽しんでいると、向こうの道でも自転車ツアーの一団が通りすぎていった。今日は分校に寄らず、カタクリ・ニリンソウの咲いている場所に移動したが、そこで酒盛り中の地元の方々が「もう花はおしまいだよ」といわれた。だが、白い花が草のみどりにぽつんぽつん咲いていてかわいい。

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コンビニで買い出ししてから、細道をつないで川にかかる橋を渡ったところ、いっとき日が陰って肌寒く感じられたが、いまは青空が回復し、そこに咲いていた見事なしだれ桜の前にめいめい自転車を置いてみんなで写真撮影をした。荻平のヒルクライムを始まる前に、出発地点にある古民家の庭先のツツジと山桜も写真に収めた。それよりも高いところ、笠山峠につながる森の色が心に残る。さて上の集落までのたいへん急な坂、先行されたロードのふたりに離されないよう懸命に漕いだがみるみる距離を離された。途中の桃畑のモモの花も生憎過ぎてしまっていたが、そばにあったしだれ桜はきれいであった。

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公衆便所のある場所に到着してから、地べたに座って、みんなで揃って自転車雑談しながらお昼をいただく。火器を出してラーメンやコーヒーを楽しまれる人、子孫繁栄の祠に現役続行のお参りされる方、など長閑なひとときを過ごしてから、次の山上集落へ移動、するとここでも水仙やしだれ桜が盛りのまっ最中、カーブを曲ってその姿を見るごとにみんなで感嘆の声をあげて進んだのであった。その先、坂を下って、秩父高原牧場まで臨める開けたところの花は終わって外れ。最後、これもいつものようにいつもの商店の軒先で停まってしばらく休憩・世間話してから、相変わらず、対岸や民家の間の細道をぐねぐねと繋いで小川町に移動した。到着は15時45分そのまま流れ解散となった。それにしても今日の参加者はおそらく一番若い方でも50代前半、みんないいおじさんだが、今後ともできるだけ健康であり続け、末永く自転車ライフを楽しむことができたら最高だろう。

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さて、みなさんと別れてから、これも例年のとおり東飯能まで移動したが、まだ日が明るくてもう少し走りたいと思った。八高線沿いに南下すればよいはずだが、地図がなくいまひとつ自信がなくて、幹線を通って東の方角に移動するもなかなか16号にぶつからず、ようやく狭山あたりで目星をつけて針路を南にとった。やがて16号を拾ったのでそのまま進み、途中のコンビニで小腹を満たすと同時にバッテリーランプの電池交換。進んだ八王子でパッキングするのも面倒なのでそのまま御殿峠を越え、町田街道をファストランで移動して結局自宅まで漕いだのであった(帰宅時間20時28分)。横田基地の手前で日が暮れたが、基地沿いのアメリカ風な夜の商店やレストランの写真を撮っておけばよかったな。

今年は、花の季節の移ろいが早くて、サンツアーミーティングもどうなるかと思ったが、シダレサクラやツツジのタイミングに焦点が合ったようだ。毎年、桜や菜の花の開花に合わずとも、里から山の上までいずれかのタイミングで盛りの花々に出会うことができるのがこのツアーの特長のよう。みなさんの造形の深い自転車談義を伺うのも楽しく、生憎サンツアー部品は皆無ながら今後もできるだけ参加させていただきたいと思うのである。東飯能から自宅への道のりも、よく研究しておこう。

企画いただいたTさん、同行のみなさま、ありがとうございました。


Commented by ぶとぼそ at 2018-04-14 12:51 x
昨年に続いてのサンツアーミーティングだったのですね♪
土曜と違い、風も穏やかな晴天の一日でしたね。
自転車趣味人の高齢化は車種問わず進んでいますね。それでもロード系は若者も入り込んでいますが、ツーリング系は我々世代で終わりかも。
身体の動く限り、永遠の少年サイクリストでありたいですよね。
Commented by paparouh at 2018-04-15 08:14
> ぶとぼそさん
8さんが、1週前に行かれたときが桜が満開でしたので、今回は花は期待できないと予想していました。そのとおり、槻川の桜並木は葉桜でしたが、山里の枝垂れ桜やレンゲツツジは満開のタイミングでしたので満足しています。わたしにとって、東秩父の春の花を訪れることは外せない年中行事です。サンツアーをテーマをしたランということで、今回ごいっしょしたみなさんは自転車趣味人として知識が広く、ただ関心するばかりでしたが、健脚な方もいて刺激になりました。
Commented by INTER8 at 2018-04-15 21:34 x
こんばんは。
今年の桜には予想外に早く咲いてしまいましたね。グループでの走行会だと直前に日程を変更するのは難しいでしょうね。
途中で出会った獣はタヌキではなくアナグマではないでしょうか。タヌキにしては色が白っぽいですし太って見えます。
僕も以前アナグマに出会いましたが、こちらに気がついても逃げずにウロウロしていました。
Commented by paparouh at 2018-04-16 20:58
> INTER8さん
獣の顔を見たときは、「狸」だと思ったのですが、おっしゃるように、撮った写真を見ると別の生き物のような感じがします。8さんのコメントを見て、ウィキベテアでみてみると、遭遇した動物はどうやら「二ホンアナグマ」のようですね。
アナグマと、ハクビシンと、タヌキと、アライグマの区別は、ぱっと見では見分けにくいですね。だいぶ前のことですが、早朝、長津田から町田に向かう坂道を漕いでいると、同じような動物がうろついていましたが、あれはおそらくアライグマであったように思います。
それにしても、ヤビツを超え、尺里峠を越えたとなると、リカの運転はもうものにされたようですね。
by paparouh | 2018-04-09 22:11 | 埼玉県秩父地方 | Comments(4)

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