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神奈川近郊の秋の峠巡り

1.コース

渋沢-三廻部-寄-秦野峠-ブッツェ峠-犬越路-青根-巌道峠-藤野-和田峠-高尾-自宅 139キロ

(ルート)https://ridewithgps.com/routes/30473450

2.実施日:2018年11月24日(土)晴れ

3.実施者:単独

4.日記

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 寒いなか、渋沢の駅の壁に自転車を立てかけて組み立てていると、大倉に行くバスを待つ登山者の列が少しずつ長くなっていった。明け方の西天に満月が浮かんでいる。6時45分発。交差点の牛丼屋で朝食をとり、国道沿いのコンビニで行動食のおにぎりを求めて、菖蒲の交差点を右折。朝陽に輝く丹沢の山並みに広がる秦野盆地を東に見ながら集落のなかを上がっていった。みくるべ病院の横を通って林道に。杉林だがところどころもみじが紅葉している。ゲートの前には、途中で抜いていった車も含めて何台も止められ、連れてこられた犬が興奮してキャンキャン鳴いている。そこから先、タイヤと泥除けの間に巻き込まれた落ち葉が擦れる音を聞きながらゆっくり上がっていった。陽光に照らされた湘南海岸の先に江の島が浮かんでいる。やがて鞍部に到着する(8時10分)と、森林組合の車がいて、作業の準備をしているよう。何かいわれるのもいやなのでその横を止まらずに寄へ下っていった。北斜面の寄側の日陰の斜面はところどころ濡れていて、冬に凍結する。

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 寄大橋の袂にいたハイカーに挨拶して橋を渡る。再びゲートをくぐり、誰もこない林道サイクリング。杉林を抜けると、開けて、谷の対岸のシダンゴ山の森が広がっていた。杉もあるが黄色く紅葉している。考えごとをしながら、淡々と上がる。雉。やがて再び坂が急になるが、秦野峠まで遠くなく、虫沢からの山並みが近づいたところで到着(9時20分)。ここも止まらず路肩に注意しながら一度下りて上り返し。12%の急こう配が続くが、焦らずに何度かカーブをやり過ごし、日影山のそばのブッツェ峠着(9時45分)。だが陽にあたりたいと思いさらに進むと、青空を背景にした雪をかぶった富士山が大きな姿を見せた。これまで何度となく見てその構図ももう陳腐だとわかっているが、見えると相応の感興を覚えてしまう。そこから遮られても、再びその姿が現れるるごとに止まりながら下った。玄倉のビジターセンターで休憩。おにぎりふたつ食べていると富士急行の路線バスがやってきて、ふたり降りた。

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 丹沢湖の北岸に点々と植えられたもみじが赤く色づいている。自動車を停めて、あるいはレンタ・サイクルの人が、それをスマホで撮っている。その横を通りすぎて、中川温泉への道につく。その前に、太ももの疲労感を少し覚えたので橋の手前の広場に停めてストレッチ。中川温泉には町営の銭湯があるようだ。冬に、犬越路を越えて、ここで温まってから、バス輪で山北に帰るのも悪くないな、などと思いながら進む。このあたりの山はこれまであまり目立たなかった赤い色があってきれいだ。箒杉の下の水くみ場は、利用可になっていた。西丹沢のビジターセンターを抜けると、たくさんの家族連れがテント場に大型テントをはって、バーベキューの準備をしたりスポーツしたりしていた。すれ違った子供たちに「がんばれー」と声をかけられながら進んで、道を折り返し犬越路林道につく(11時30分)。その横を抜いていったオートバイは、案の定引き返してきた。三度目のゲートの横を通過。落ち葉や土砂に覆われているかと思ったがそれほどでもなく、自転車で上がるのにちょうどよいくらいの坂道を楽しみながら上がる。山の稜線の鞍部に銀色に光っているのは犬越路の避難小屋なのかな。このあたりだいぶ標高も高くなって、木々の葉は落ちている。でも晴天の所為か明るい雰囲気だ。上の方に見えていた橋が近づくとすぐその先が犬越路の隧道であった(12時10分)。ここで長居してもよいが、この先の悪路が予想されるので、用を足してからすぐに出発。真っ暗ななかバッテリーランプを頼りに通過した。

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 長者舎の道はほとんど押して降りた。難儀であったが、無事通過できただけでもよかった。ここを通るのであれば、ヘルメットは必要であろう。というのも、至るところ落石だらけで、いつ降ってくるかと気が気でなかった。沢をクロスするところが岩くずで埋められていることは承知していたが、その度合いが以前より増していた。そこを4人ほどのグラベルロード(?)の人たちが、自転車を手渡してやり過ごそうとしている。その横を「たいへんですね」といいながらランドナーを担いで通過した。落ち葉に覆われている路面の下は石ころが堆積して、しばしば深い段差になっているので乗ったままだとハンドルを取られる。10月初旬の台風の影響か、木の枝が散乱し、大きな岩が落ちてほとんど道路をふさいでいるところもあった。そういう訳で、自転車をがたがたいわせながら徒歩で通行して、ようやく舗装路が復活してほっとする。正面の大倉山の北面はもう冬の気配。下の広い河原から上の山は南面で紅葉している。舗装路をするすると落ちて、神之川ヒュッテのゲートを通過(13時40分)。橋の日の当たるところに停めて、最後のおにぎりひとつ食べて休憩した。犬越路のトンネルから下るのに1時間半もかかってしまった。

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 両国橋まで、神之川に沿ってさらに落ちていく。道志川の対岸の高いところにはこれから進むべき道が通っている。行楽客で賑わうキャンプ場や養鱒場の釣り場の山々が色づいてきれいだが、空気がひんやりして少し寒い。道志みちに入り今日何度目かかの山上がりが始まる。しかしこれまでそれほど脚を使っていないのでまだ余裕がある。大渡まで、対向車線を下ってくるサイクリスト数名とあいさつを交わす。遅いミニベロに追いつきそうになったが、なぜか急に方向転換して来た道を下っていった。野原で、道を渡り、そのまま林道につく。10月にここを下ったときは、だいぶ荒れていたが、路面の障害物は片づけられていた。猟のバンが横を通過した以外は、すれ違うものも、追い抜くものもなく、ときどき道志みちから響いてくるオートバイのエンジン音を聞きながら淡々と上がっていった。この峠は上の鉄塔が目安となる。山肌の道を西に転じると、景色が開けて、さっき下から見た場所を通過していることがわかる。例によって、巌道峠の薄の生えたテラスに自転車を置いて写真撮影(15時10分)。ここから見る大倉山と、西に広がる道志の紅葉している山並みが午後の陽に照らされて赤く輝いている。だが、心はもう藤野のコンビニにあり。暖かい食事がしたくて、ここもすぐに出発したのであった。

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 安寺沢の公民館のイチョウは伐採されていた。老木で枝が落下して危険なためだろうか。路面に黄色いイチョウの葉が落ちていた。秋山温泉を過ぎ、牧野で少し上り返してから、藤野へ向かい、ようやく暖かいもの(カレーヌードルと揚げたチキン)を食べて体を温めた。でもそれだけでは足らず肉まんを追加で求める。日連大橋を渡るときに見た、暮れつつある相模湖の景観を美しく思う。国道との交差点と中央本線の踏切で長く待たされた。看板を見ると「和田峠から上案下まで1月31日まで通行止め」とある。どうしようと思ったが、峠までは行けるようなので、進んだ。帰りの途につくハイカーたちとすれ違いながら、上野原との分岐を過ぎる。下からくる臨時バスにクラクションを鳴らされつつ、人気のいない道を30×26の最小ギヤで亀のように進んだ。まだ17時前なのに、夕暮れが足早に駆けてきた。電灯の灯された和田集落を過ぎ、人家の上の浄水場のところでもうとっぷりと暮れた。ここで看板を確認すると「歩行者と自転車は通行可」とある。意を強くして真っ暗ななかバッテリーランプを頼りに急坂を上がる。ときどき自動車がエンジン音を立てて追い抜いていくほかは闇の静寂に包まれた。上から降りてきた車が横に止まって「この先通行止めですよ」と声をかけてくださる。「自転車は通行できるようですね」と返事して上がり続けた。真っ暗だが、この峠も何度も通っているのでカーブや坂の勾配加減でだいたいどのあたりを走っているのか、わかる。峠到着は17時25分。茶屋の先にゲートが設置されたが看板にあったように、歩行者が通れるスペースが開いていたので、休むことなく進んだ(看板によると、自転車通行可も降車して進むことが条件のようだ)。

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 真っ暗な、誰もいない杉林の寒い道を下っていった。八王子の方都会の夜景がきれいだ。道はぐねぐねと曲がっている。バッテリーランプの明かりを頼りに、間違った方向に進まぬように下った。途中で若者数名をパス。みんな道を除けてくれたので「すみません」とあいさつすると「どうも」と返事をしてくれる。いまのところ工事は2か所ほど、暗やみでわからないがぱっと見た感じ通行止めにするほどでもないと思ったが決まったことなのだろう。上案下の先のゲートを通り、電灯が復活して闇夜から解放された。あとは寒いなか、陣馬街道を下り、高尾を経由して町田街道を進んだ(途中コンビニで暖かい飲み物と肉まんを補給)。道はところどころ車が渋滞して自転車のほうが早いくらい。すいているところはトップスピードにギヤを変えて帰路を急いだ。今日の夕食は、山田うどんで湯麺とミニ玉子丼を注文。この店は会計のときに次回来店のときに使えるコロッケ・から上げ1個無料クーポン券をくれるところがうれしい。20時前後に帰宅後は、いつものように自転車の掃除をしてから洗濯。洗濯機を回している間湯舟に体を沈め、芯まで冷えた体が温まるのを感じた。貴景勝はどうなったと聞くと、高安に負けたそうだ。明日の一番が楽しみになった。
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 <おまけ>

11月18日は、百草園方面をポタリング。平山城址公園に「うずらちゃん」がいた。

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by paparouh | 2018-11-26 06:46 | 神奈川県西部 | Comments(0)

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by ぱぱろう
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