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師走の房総縦断横断林道

1.コース

姉ヶ崎-丹原林道-音信山林道-万田野林道-大福山林道-天津林道-天津-鴨川-嶺岡林道-安房勝山-金谷港 108.4キロ

(ルート)https://ridewithgps.com/routes/30485325

2.実施日:2018年12月9日(日)晴れときどき曇り

3.実施者:単独

4.日記

 FCYCLEの高地さんがプロデュースされた、しょっぱくも楽しいこのコース、今日はひとりで出かけてきたのであった。

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 5時30分前、自宅駅発。九段下乗換。西船橋下車。総武線ホームが見つからず少し迷う。千葉で4両編成の内房線。予想より混雑しておらず。姉ヶ崎7時50分着。組み立て、行動食買い出しついでにパンとコーヒー。8時35分、発。

 最初の丹原林道まで、車のこない脇道、側道をつないで進んだ。野菜畑、大根畑、人参畑。千葉県は農業県だと思いつつ。やがて房総らしく鄙びいた集落のなかの進むようになって、よい感じだ。椿。薄。民家や神社の風情。林のなかを通り、少し下りたところに寂れた牧場。緑の草原の柊牧場の山羊はいなかったが、手前の牧場喫茶に立派な角の「ガラガラドン」を見つけた。

 万田野まで丹原林道・音信山林道をつないで。上空のエンジン音はドローンかと思ったが、ラジコンでグライダーを飛ばしているようだ。去っていったかと思うと旋回して戻ってくる。それまでは、車のあまりこない静かな道。杉林や太陽光パネル団地のなかを通りつつ、道は似た感じであるが少しずつ表情を変える。その変化を見つけながら心地よいアップダウンを繰り返した。そうするうち、いつのまにか尾根筋の道に上がると、木々の間から東西に思うより深い森が広がっている。遠く廃棄物処理場の煙突から煙が出ている。長い坂もあったが、前ミドルのまま進んで車道に合流。10時06分。いつも休憩する場所の向かいの家の番犬は、今日はひと声も鳴かなかった。おにぎりひとつ食べて、すぐに出発。

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 神社の前の急坂を上がったかと思うとすぐに下り始めた。再び、尾根道。ここからの眺望も、思うよりだいぶ山深いのが心に残る。ふたたび坂上がりが続いて、やがて大福山手前の集落のなかを通るようになる。前年の今頃、ここに咲いていた椿がきれいだったことを覚えていたが、今年もやっぱりそうであった。地面の赤い花びらの褥に自転車を倒して、写真撮影も兼ねてしばし休憩。その先、雰囲気のよい山里のなかの路を進むとやがて地道となった。期間により通行止めの看板。構わずに進むと、カーブの先の方から工事する音が聞こえ、ショベルカーとダンプが道を占有していた。しかしこちらの姿を見て、車両を傍に除けてくださったので、作業員の方に「すみません」と礼をいいながら進んだ。その先、ところどころ上のほうに赤いもみじが咲いていた。それが、青空に映えてきれい。ウェットな泥でダイヤが汚れるのを避けつつ、下りはじめ、やがて隧道を潜って下の集落。快適な舗装路を上がって、いつものように側道の自販機のある商店(お化粧品の店)のところで休憩(11時10分)。階段のところを借りて腰かけてふたつ目のおにぎりを食べていると、なかからおじさんが出てきて、挨拶をしてくださった。

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 再開。途中の民家は長屋造りだが藁葺でない。でも庭に面した縁側のある造りが素敵。道端には黄色い草花が咲いている。さらにあがって隧道を潜り、一度下ってから、側道を麻綿原高原の方へ。これまでで一番急な坂でもまだまだたいしたことはない。ここのモミジも、まだ若い緑を残しつつ紅葉して、それが午前の光を受けてきらきらと輝いていた。一度折り返し、坂を詰めると、すぐ今日三度目かの尾根筋林道に合流。しばらくは等高線上の距離を移動する。1.5車線の快適なアップダウン。北東の方向に、大学の演習林につながる深い森が広がり、その向こうに太平洋が控えていることを予想させる。標高の高いところに生える落葉松もあり、低山とは思えない山深さを感じる。右往左往する林道の雰囲気も自転車で通うのに楽しく、寺まで5キロの尾根道と景色を堪能しつつ進んだ。途中、用足し。妙法生寺到着12時05分。だがすぐに天津林道を下り始めた。

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 清澄寺への林道を分け、進んだ。いつか、郷台林道を通ってみたい。天津林道の路上はところどころ岩屑が散らばっている。サイドカットパンクしないようそれらを除けながらも、快適なスラロームを楽しめる下り道。ここに来て南国らしく、シダが生えている場所もあった。やがて森を抜け、目の先に太平洋を望見する。天津林道を外れ、がたがたの簡易舗装の集落のなかの細道を下る。外房線の狭い踏切を渡っても、国道は通らず、海沿い・港沿い。浜で「ざぶーん、ざぶーん」という波頭の音を耳新しく聴いた。鴨川のコンビニエンス(ローソン)到着12時45分。いつものように、カレーヌードル。ラーメンが戻る間、揚げた鶏をおかずに残りひとつのおにぎり(白飯)を食べた。もう少し早く到着したら、鴨川の有名なハンバーガー屋さんに寄ろうかと思っていたがその余裕はなかったようだ。膨れたお腹をなだめつつ、徐に出発、Zenの前を通り、街中を嶺岡林道に移動した。

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 この林道はもう何度目であろうか。初めて、安房勝浦から上がったときや、酪農の里から愛宕山に上ったときはひどく苦労した。安房勝山からも、近年は鴨川からも数多く上がっていて、どのあたりがしんどいところとか、景色のよい場所とか、木漏れ日の美しい場所とか、だいたい知っている。最初の2号線は、とりつきのホテル街あたりまできついが、そのあとも直線的な坂が連続して視覚的にしんどくても、実際に漕いでみるとそれほどでなく、中盤以降は傾斜と水平が交互に繰り返して楽になる。夏にここを上がると汗まみれになるが、師走の今日はひんやり冷たく、ジャケットのジッパーを下げずに上がり続け、上のパラグライダー場到着は13時55分。車の屋根にパラグライダーを積んだおじさんが何やら作業しているその横のところで、太もも・尻・腹・ハムストリングの一連のストレッチを行った。そして若干の疲労感も消えたところで、少しだけ長狭の谷間とその先の房総の森の景色を楽しんでから、再開。さらにきついところを楽に上って、2号ピーク。

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次の1号は自衛隊の駐屯地があるためか舗装もきれいで、坂はきついが焦らずにペダルを回し続けるとほどなく分岐に到達。ここでもところどころ長狭の展望を楽しみながら、下りはじめ、ゴルフ場の横を掠めて白石峠。これまで、前ブレーキとリムをこする音がうるさいなあと思いつつきたが、強くぶつけたり、何かを踏んだ覚えがないのに突然前タイヤの空気が抜けた。仕方ないので、4号線の上り口の平に停めてタイヤを外して点検したが、異物は刺さっておらず、試みにインフレーターで空気を入れるとどうやら膨れたのでしばらく様子を見つつ走ることに。ここはすぐにピークとなり、最後3号線もこちらからだと上りの坂は急だが距離は長くなく、ほどなく尾根道のアップダウンとなる。南に目を向けると富山が午後の光を受けて赤く輝いている。いつも写真を撮るもみじの美しい場所を過ぎると、少し上りが続いてそこが今日最後のピーク。

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そこから、途中の水仙畑を愛でつつ、山の間に遠く東京湾を見ながら、がたがた道を下り続けたのであった。そうやって安房勝山駅到着15時48分。さらに5キロほど浜金谷港へ16時10分に到着すると、今日はドックダイヤといって2時間に1本の減便期間。次の出航の17時20分過ぎまでゆっくりパッキングして徒歩乗船。船内は、間引き運転のため、そこそこ混雑していたが、なかの売店で乾き菓子と飲み物を無事に買って温い船内で、充実したランのあとに感じる快い疲労感に浸りながら、幸せなひとときを過ごしたのであった。久里浜港で乗り継いだバスも満員だったが、すぐあとにもう一台来るとアナウンスしていた。京急・京浜東北線・横浜線経由で戻って輪行袋を開くと、やはり前タイヤの空気がある程度抜けていたので、超スローパンクということなのであろう(翌日調べてみるとタイヤのサイドにあたるところのチューブに細かな穴が開いていた)。いつものように(禁酒励行のため)山田うどんによって、クーポンのコロッケとともに生姜焼き定食を注文したが、みそ汁とごはんにかけるとろろ汁がついてなかなか美味であった。


by paparouh | 2018-12-11 22:42 | 千葉県南部 | Comments(0)

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by ぱぱろう
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