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梅雨の合間の林道広河原逆川線・奥武蔵グリーンライン

1.コース

東飯能-名栗-林道広河原逆川線-横瀬-丸山林道・奥武蔵グリーンライン-高麗川 101キロ

(ルート)https://connect.garmin.com/modern/activity/3834030802

2.実施日

2019年7月10日(水)曇りときどき霧雨

.実施者:単独

.日記

 中津川林道同様、長く「通行止」であった広河原逆川線が通行可能となったことを知って、出かけようと思っていたが、このところ週末の雨天続きでチャンスを逃していた。今週もすっきりしないお天気だが、水曜日は雨が降らないとの予報を見て、休暇を取ってでかけたのでした。

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 東飯能駅前で組立て、コンビニでおにぎりふたつ買い出してから、出かけました(7時過ぎ)。名栗まで、入間川左岸の車道を通りましたが、右岸のほうが車の往来が少なくてよかったかもしれません。それでも、名栗に近づくにつれて、山里の雰囲気に変わってよい感じです。このあたりから路面が濡れていたので、山は明け方に雨が降ったのかなと思いました。名栗に入り、温泉施設・ダム湖に向けて、左折して橋を渡ったところでトイレ休憩。少し上がった見晴らしのよい場所から、山峡の名栗の景色を眺めました。急な坂をつめてダム湖の堰堤からこれから行くべき山を見ましたが、上の方は霧がかかっていて全貌がわかりません。湖の左岸に沿って平坦な道をしばらく進むうち、顔が霧雨でわずかに濡れるようになりました。有馬渓谷のフィッシングセンターの横を通り再び橋を渡ったところが広河原逆川線の起点のようです。

 この道はこれまで通ったことがありません。それは、「通行止」が多かったこともありますが、通った人の記録や写真をネットで見ると、法面がコンクリートで網状に固められているところなど、あまり林道の趣が感じられないこともあって、食指を動かされなかったからです。しかし、出かけてみると山深く、森に囲まれた山道はワイルドで思ったよりも楽しむことができました。林道はすぐに10%くらいの坂が緩むことなく連続しますが、これまで左程足を使っていないのでまだまだ余裕があります。するうち、霧雨の程度が濃くなって、頭上の木々から大粒の雨粒がぽたりぽたりと落ちてくるようになりました。天気予報では、雨は降らぬといっていたのに、これ以上雨が強くならないようにと思いながら進みましたが、この程度なら霧がかった幽谷の雰囲気も楽しめそうです。道沿いの渓谷の水音だけが響く「静寂」のなかを物思いしつつ漕ぎました。すると、後ろから「こんにちは」と女か子どもかの声がしたので少し驚いて振り返ると、若い女性のロードバイカーが近づいてきたのでした。「こんにちは」と返事をする間もなく、軽々と横を抜いていきましたが、ウェットなロードで半袖・レーパンは少し寒そうです(峠を往復してきたと思われる彼女とは、上がりの途中でもう一度会いました)。そんな場面もありつつ、ふたたび独りの世界に戻って漕ぎました。坂は相変わらず急ですが、やがて尾根筋に到達して針路を南南西の方向に変えると、等高線に沿って幾分緩くなります。ところどころある幹の太い楡やコナラ、それに背の高い松の木なども印象深く認めながら進むうち、いったん下り始めたので、ここがピークかと思ってしばし休憩、おにぎりをひとつ食べました。再開して下ったものの、すぐに再び上がりだしたので、峠はまだ先であることを理解します。しかしもう坂はそれほど急ではないので、カーブを曲がった先に峠がることを期待しつつ進みましたが、悉く裏切られることを繰り返しつつ、最後に開けたところが見えてそこがネットの写真で見たことのある有馬峠。林道起点を発ったのが8時36分で到着は10時15分でした。

 
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 ここに来て雨はだいぶ収まって、ときおり雲の合間から陽が射すようです。しかし生憎眺望は効かず、それでも霧に煙る雰囲気も悪くないと思いつつ、徐に下り始めました。雨はやみましたが、濡れた路面にところどころ緑の苔が生えているので、スリップして落車せぬようゆるゆると下り始めます。何度もカーブを曲がって進むうち、人跡が現れ、やがてこちら側の釣り施設の横を通りました。車幅も広くなったので、幾か所かのトンネルを潜って飛ばしつ進んで、浦山ダムの横の急坂を下ります。下った先からは、いつも通る国道を進まず、秩父鉄道の山側の生活道路の間を進みましたが、自転車はこちらのほうが走りやすいですね。道沿いには秩父の札所めぐりのお寺もあるようで、いつかお遍路に出かけたいと思いつつ、芝桜の急坂を越えて横瀬に入りました。

 実は、有馬峠を越えたあたりから、頭のなかの大半は「悦楽苑」のことで占められていたのでした。大盛りメニューで有名らしいこの店に入るのも今日が初めて。11時30分過ぎに着きましたが、やっているのかいないのかぱっと見たところわかりません。しかし営業中の札がかかっているところを見ると、今日はお休みではないようです。メニューは、好物の炒飯にしようかと迷いましたが、満腹だとこの後の丸山林道上りに差し障ると思い、オーソドックスな「みそラーメン」600円にしました。出されたラーメンで口の中に入るのは、テンコ盛に盛られたもやしばかりで、ラーメンを食べているのか味付けもやしを食べているのかしばらく判然としません。ようやく丼の縁に水平まで減らしたが、スープの上のほうはまだもやしで埋められていてなかなか麺が現れません。ようやく麺を「発掘」して、最後まで完食しました。ここはおまけにコーラも出してくださり、お腹の減った若者には魅力的な店ですね。俺は若者ではないが、次は炒飯にチャレンジいたしましょう。

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 横瀬から、丸山林道に上がります。この道は、春のサンツアーミーティングに参加するときにアプローチに使いますが、県民の森までだいたい45~50分ほどで上がるところ、今日は午前の逆川線で足を使ったあと、かつ悦楽苑のデカ盛ラーメンで腹が膨れたこともあり、いまひとつペースが上がりません。横瀬の棚田の上の武甲山も、上のほうは雲で覆われて見ることができず、午後になり蒸し暑くなってしばらく苦しい上がりが続きました。そんなときは焦らず、心を落ち着けてペダルを回すことが山上がりのコツだと心得て、シャツのボタンを開放し腕の袖もめくって進みました。結局上まで丁度1時間ほどかかりましたが、駐車場にあると思ったトイレが見つからなかったので、道端の然るべき場所で済ましました(小)。すぐに進んで大野峠さらに刈場坂峠まで進んだところで休憩。先客のバイクの若者が、座椅子を出してスマホしている横で、太腿をストレッチします。

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 ここから先、ユカデまでの奥武蔵グリーンラインはもう何度も通ったことのある勝手知ったる道。しかも刈場坂から先はところどころ上り返しがあるものの、基調は下り坂なので、余裕が生まれます。儀峠の次は飯森峠、その次は関八州、続いて顔振峠、天文岩、北向地蔵と、おなじみの道を楽しみました。この時間になっても生憎眺望は効きませんが、道幅は太いタイヤの自転車で楽しむのに丁度よいくらい。平日であっても、ときどきオートバイの通行がありましたが、それ以外は尾根筋のアップダウンを独り占めです。顔振峠で休憩。平九郎茶屋は開いていて客がいましたが、ここを通る時間はいつも中途半端で、中に入ったことがありません。北向地蔵では、お地蔵さんにいつものお願いをしてから、般若心経を唱えつつ最後の上り下りをこなしました。

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 今日は鎌北湖には出ないで、高麗川への近道を通ります。下の里に下りた時点でようやく青空が広がりましたが(青空を見るのは、久しぶりだなあ)、ニイニイゼミの鳴き声とそれまでの湿気と相まって暑気を感じます。最後少し道迷いしつつ高麗川駅到着は15時40分。まだ16時前なので、今日の出発地の飯能までもうひと漕ぎしようかとも思いましたが、今日ははじめからここまでと決めていたし、蒸し暑いのもかなわないので、予定どおりとしました。ダイヤを確認すると次の八高線まで15分ほどで間に合わなくはないが、特に慌てる必要もないので、45分先の列車を目当てとしてゆっくり作業することにします。逆川線の泥で汚れた自転車を掃除して、パッキングしたあと、自販機のアイスクリームでチョコモナカを求めましたが、思ったよりも小さい。自宅駅近くのN駅到着後、例によって禁酒のため、いつものように山田うどんに移動して、これもいつものタンメンとミニ玉子丼を平らげました。悦楽苑のみそラーメンで一時お腹が膨れましたが、大半はもやしなので、グリーンラインのランですぐに消化・代謝されたようです。

 そういう訳で、若干走り足りない気もするが、久しぶりのランを楽しむことができました。


Commented by INTER8 at 2019-07-15 11:00
こんにちは。
梅雨空が恨めしいですね。
有間峠は秩父側へは抜けられないんですか? なんだかもったいない気がします。
相変わらずの大食漢が羨ましいです。僕は少し食べてお腹が膨れてしまいます。
たくさん食べられるということは「美味しい」という感覚を長く味わえるということですよね。いいなぁ。
Commented by paparouh at 2019-07-15 18:19
> INTER8さん
こんばんは。一昨日の土曜日は仕事、昨日は雨ですが、今日は終日曇りで朝早くから長い距離を走ろうと思っていたのに、朝方からずっと雨。雨雲レーダーを見ると、関東地方で雨なのは、このあたりだけなので、ついていないです。10時過ぎにあがったので、和田峠に行ってきましたが、山はいいですね。
有馬峠から秩父へは今年通行止めでなくなったようなので、今回は抜けてきました。サイクリングのときの食事は楽しみのひとつです。終日運動するので、カロリーを気にしないでいただくことができます。
by paparouh | 2019-07-11 22:27 | 埼玉県秩父地方 | Comments(2)

サイクリングのことを記録していきます。


by ぱぱろう
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