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菩提峠・渋沢丘陵・江の島

1.コース

自宅-町田街道-長竹-宮ケ瀬-ヤビツ峠-渋沢-二宮-江の島-境川CR-自宅 140キロ

(ルート)https://connect.garmin.com/modern/activity/3890492081

2.実施日

2019年7月28日(日)曇りのち晴れ

3.実施者:単独

4.日記

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 ある日、Edge800の電源ボタンが急にふにゃふにゃして効かなくなったので、指で押したり引いたりしたところ、そのあたりの樹脂がぽろっと陥没しました。中を覗くと、奥にスイッチがあって、爪楊枝を突っ込んで押すとON・OFFできるようで、本体自体は故障していないようです。そこで、GARMIN社のウェブサイトを見ると、なんとEdge800は修理対応外となっているではないか。このデバイスを求めてからおそらく5年以上使い続けているので、寿命といえば寿命かもしれないが、決して安い買い物ではなかったし、新しいバーションをAmazonで見ると、大層なお値段で容易に手を出すことはできません。なので、陥没したところにはビニールテープを貼って、なかに雨露が入らぬよう用心して当面使い続けるしかないようだが、よい修繕方法がないか、どなたかに教えていただきたいところであります。

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 土曜日は仕事、日曜日もまた急遽発生した台風の影響で雨予報のところ、朝方止んであとは曇りが続くとの予報に変わりました。しかし行こうと思っていた奥多摩方面は、午後に急な雷雨や突風が生じるといっているので、予定を変えてご近所にお住まいのinter8さんが最近行かれたコールをトレースすることにしました。いつもよいコースを紹介してくださりありがとうございます。

 7時40分頃自宅発。いつものように、城山ダム湖畔の観光施設で休憩しますが、横断歩道に立っているにも構わず自動車がばんばん通過してまごまごしていると渡ることができません。なので、強引に突っ込むと交通ルール上はこちらが優先なのでやむなく停まります。用を済ませてすっきりしたあと、スポーツドリンクで水分を補給しながら相模湖電源開発の供養碑の人名を読みました。

 長竹の通りに入ると、道の入口の露地に山車が据えられ、その前に法被姿の男たちが座談の真っ最中のようでした。通りには提灯が飾られ、お宮さまの鳥居の横には立派な文字の書かれた幟が飾られています。そこの坂をゆっくり上ってからアップダウンを繰り返しつつ鳥屋に抜けます。ここのコンビニエンスで行動食のおにぎりを購入しつつ、パンとコーヒーを買って店前に座って食べていると、その横をたくさんのロードが通りすぎて行きました。続いて、俺も発進して、宮ケ瀬湖まで坂を上がります。今日は宮ケ瀬園地はパスして、そのままヤビツへの道に入りました。

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 宮ケ瀬湖は、台風が来たためか、緑色の湖水に満たされていました。道沿いの電光掲示板の温度計を見ると25℃とあり、いまの時間、走るのに丁度よい気温です。ここから札掛まで標高差はあるものの、坂はおおむね緩く、しっとりと濡れた道は、横を流れる渓谷からの冷気と相まって涼しささえ感じられます。上り調子とはいえ、ペダルは軽く、ヤマメポジションでフーデットレバーをしっかりと握ると自ずと足が回転します。渓流の水音を聞きながら、カーブを曲がるごとに少しずつ変わる景色を楽しみつつ、モミの木林も眺めつ進んで札掛の橋を渡り秦野市に入ります。勾配はそこから少し急になったので、それまで後ろ2枚残していたのをローに入れるも、前はミドルのまま漕ぎ続けました。途中で休憩中かの若いロードバイカ―の横を通過。しかしそのあと、後ろから彼らの声が徐々に近づいてきましたが、青山荘の先の急登もローローでがんばって漕ぎ続けたので、抜かれないで済みました。彼らはヤビツに、俺は菩提峠に右折してさらにたいへんな急坂をゆるゆる上がります。しかし、距離は長くなく、ほどなく駐車場になっている峠に到着。大山をバックに記念撮影してから、おにぎりひとつ食べてすぐに出発しました。

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 急坂をスリップせぬよう表丹沢林道まで下ってから、山肌に沿った道を巻いていきます。これまでしばしば、蝶々が飛んでいるのを見ましたが、ここでは黒い羽根に青い模様のある大型の美しいのを見ました。ひとは蝶を美しいと思う一方で、蛾や蛇をきらいと思うのはどうしてなのかとか、一定の旋律を音楽とみなし、それ以外をノイズと捉えるのはどうしてなのかとか、抽象的な思考たる数学的観念が共通にあるのはどうしてかとか、あらぬことを考えながら漕ぎました。デカルトによるとそれは神の理性が人に備えられたことにほかならぬことであり、そのボンサンスを正しく用いると世界を正しく認識することができるとみたのですが、さらにカントは神の制約を批判して純粋な理性を取り出すことに成功し、ヘーゲルはそれを民族精神の高みに弁証し、終に絶対精神は存在するあらゆるものは合理的であると見做すようになりました。しかし、例えば京アニのような悲惨な出来事が理性的であるはずもなく、そのようなをことは不条理と主張する実存哲学が前世紀に台頭することになります。とはいえ、人と対象を二元的にとらえる見方はプラトン以来一貫して変わらず隘路に陥るかと思われましたが、これを克服する試みの端緒が、力への意思・ギリシア精神の復興としてニーチェによって着手され、それを引き継いだハイデカーが、技術万能の世紀末危機に際しポリスの哲学者より前の偉大な自然の思索に立ち返ることを提唱した。以上は、故木田元教授の「哲学と反哲学」や「反哲学入門」といった書物から学んだ生半可な理解であるが、京都の情報学者の長尾眞氏が最近いわれているように、哲学と情報学はお互い足らざるところを相互におぎないあうことによって、より高い学識を得ることが期待できるのではないだろうか。木々の切れ目から、もう随分遠くなった大山とそのうえに広がる青空、眼下の秦野の街並みの眺望を見ながら進むうち、木々が伐採され、大型のショベルカーが停めらた場所に到着しました。

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 ゲートを潜ってから、今日はすぐに下に向けて下り始めました。この道は初めて通る道のようです。舗装していますが、杉林のなかの急こう配で、路上には青い苔が生えているので、スリップせぬようじぐざぐ道をゆるゆると下ります。途中でトレイルランナーを抜いて、ブレーキレバーを握る手に疲れを感じ始める頃、唐突に戸川公園に出たので、どのあたりを下ってきたのかだいたいの見当をつけることができました。そこから、渋沢の街まで、安定した舗装路をずっと下って行きました。下るに連れて、ぼわーっとした熱気が蘇ってきます。

 渋沢でどこかの店に入って昼食を摂るつもりでしたが、珍しくそれほど空腹でないので、コンビニに寄って軽食で済ませました。渋沢丘陵へは、八国見山に向かう幹線を逸れた急坂を上ります。ここも路面は苔が生えていますが、自転車で上るのは少々無理な急こう配、湿気を帯びた熱気があたりに漂っているなか、汗の臭いに集ってくる羽虫を手で払いながら押しの一手で上がりました。上がった先の隧道の上は開けていますが、日陰に乏しく、足に堪えます。細道を辿りつしながら進んで、一度高速を潜ってからも、尾根筋の細道はずっと上がっていて、ヤビツよりも体に堪えました。この道はかつて曽我の蜜柑山に向かうために随分前に通ったことがありますが、こんなに厳しかった記憶はありません。しばしば途中で地面に足をつけつつ、ようやくピークを下り、下ったところが古怒田集落。途中に涼しげな木蔭がありましたので、自転車を停めて一息つけたのでした。さらに急坂を下って下の車道に合流。海に向けて只管南下したのでした。

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 ここから、江の島海岸の西の突端まで、ロードの方とバトルを楽しみました。信号で止まると、後ろでカンパのラチェットの音がします。青に変わると、案の定、横を、レースウェアを来たサングラスにヘルメットのロードバイカ―が無言で抜いていきますので、すかさずチェックしてずっと後につきます。後姿を見て、体を絞っているかいないかで、勝敗の見込みがつきます。こちらが離される場合もあれば、むこうが途中で折れたところを再びパスする場面もありました。そんな風で抜きつ抜かれつつ楽しみましたが、30~35キロの巡航速度ではなんとかついて行くことができますが、しばしば40キロほど出す方もいてそんな方には太刀打ちすることができません。江の島へは海岸沿いの堰堤をゆっくりと流します。

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もっと若い江の島を期待したのですが、今日は時間も遅いためか、それほどでもなかったけど、タイムボカンのドロンジョ様のようなお姉さまもいてなかなかのものです。交差点を渡り、江ノ電の江の島駅まで、自転車を降りて移動しました。藤沢宿の遊行寺の入口のコンビニで、たまごサンドイッチと牛乳を求めて店前に日陰でいただきました。隣ではお父さんに連れられた子どもたちがアイスクリームをうまそうに食べています。お盆を迎えつつあるお寺の横では、盆踊りの練習かの笛太鼓が聞こえてきます。最近は、藤沢街道を進むことが多いが、今日は久しぶりに境川CRを進みました。海沿いの道でのロードとのバトルで草臥れたので、精々時速20キロほどでゆるゆると進みましたが、その横をサングラスのロードがびゅんびゅん抜いていきます。しかし心なしか涼しくなった夕方の夏を楽しむべく、田んぼや遊水池や団地の風情を楽しみつつ、ゆっくりと漕いだのでした。最後はいつものように山田うどん(17時45分)。今日は「生姜焼き定食」にクーポンのコロッケをいただきましたが、快い疲れとここにきての空腹で一気に片づけてしまったのでした。


Commented by ぶとぼそ at 2019-07-30 15:00
8氏が少し前に行かれたコースですね♪
渋沢丘陵も久しく行っていないので、涼しくなったら行きたいと思っているところです。
この土日も台風で心配していましたが、日曜は風も収まって良かったですね。
私も手伝いしている祭りが土曜は中止でしたが、日曜は開催出来て一安心していたところです。

ドロンジョ様!! 見てみたいです〜。夏の海にもプールにも近年は行ってないのです。
子ども達もプール連れてけ的な年頃ではなくなりましたし。
Commented by paparouh at 2019-07-31 07:30
> ぶとぼそさん
おはようございます。渋沢丘陵は、開けていて気持ちがいいので、好きな場所ですが、行ったときは雨上がりとあって、たいへん蒸し暑かったです。ここは、冬に行くのが一番かなと感じました。
夏祭りが開催できてなによりでした。祭りの雰囲気はいくつになっても、ワクワクしますよね。長かった梅雨があけてあと一月ほど、夏らしいツーリングを楽しみたいなと思います。
ドロンジョ様はなかなかよかったです。次は静かな海水浴場めぐりをしてみたいです。
Commented by ランブリンマン at 2019-08-03 08:08
美とは何か哲学とはカントやヘーゲルのことを考えながら走っていると寅さんに突っ込まれてしまいますよ。「てめぇさしずめインテリだな!」
失礼いたしました。
古代ギリシャの逍遥学派が散歩をしながら講義をしたように適度な運動は脳機能を活性化させ思考を助けると考えられているようです。でも私の場合サイクリング中に良い考えが浮かんでも峠に置き忘れるか、風に飛ばされ谷に落ちてゆく麦藁帽子のように無くなってしまいます。そして疲労だけが残った体と汚れた自転車を電車に乗せ家路につくのです。

先日長い梅雨の間に組み上げたファストラン用のエルベシアバー700x28c快走車を試すべく小雨降る夜明けの20号を糸魚川を目指して走り出しました。笹子トンネルに潜り甲府盆地を走り抜け、韮崎で国道を走るのに飽きて七里岩ラインに上がり国界で20号に戻り富士見まできたところで車の多い単調な国道と雨模様の天気に気持ちを削がれ引き返しました。旧道を探しながら下ってゆくと昔の面影のある所も多く特に台ヶ原付近は良い雰囲気でツーリング気分に浸りました。そしてゆるゆると韮崎に戻り輪行で帰ったのでした。
Commented by paparouh at 2019-08-03 11:55
> ランブリンマンさん
いや、本当に書かなくてもいいことを書いてしまって、お恥ずかしい。しかし、快適な気温とお天気と車の行来が少ない林道を自転車で走るのは、思索したり、思考から解放されたりするのに向いていますよね。
自転車をご自分で組むことができる方はうらやましです。わたしはあまり器用でないので、自分で何かやろうとすると余計ややこしくなってしまうので、難易度の高い作業は自転車屋さんにお願いしてしまいます。でも、自分で組んだ新しい自転車ですと、長い距離を走りたくなるお気持ちも理解できます。糸魚川ファストランは一生に一度は体験してみたいコースですが、甲府から諏訪にかけての長い登坂がたいへんそうですね。七里岩ラインは、いつも小淵沢から下りますが、あれをこの暑さで逆に進むとなると相当たいへんそうです。途中で引き返されたとのことですが、よいツーリングされたようで何よりでした。
わたしも、今日早起きして少し長いコースを走るつもりで自宅を出ましたが、ヘルメットが不調であることに気が付いていていったん断念してしまいました。明日うまくいけば再チャレンジしたいと思っています。午後雷雨に合わないことを祈るばかりです。
by paparouh | 2019-07-29 22:35 | 神奈川県西部 | Comments(4)

サイクリングのことを記録していきます。


by ぱぱろう
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