和見・芦垣・鈴懸峠
2020年 05月 08日
1.コース
自宅-上野原-和見-御林峠-芦垣-犬目宿-猿橋-鈴懸峠-雛鶴峠-綱子-菅井-青野原-城山-自宅 146キロ
(ルート)https://connect.garmin.com/modern/activity/4894823436
2.実施日:2020年5月7日午後(木)晴れ
3.実施者:単独
4.日記

6時前、自宅発。自転車だと、川尻から先の三叉路を、左車線から城山のほうへ曲がりにくい。なので、手前の集落の道を進むようにすると、交差点での信号待ち時間を節約できることがわかった。
三ケ木と上野原の河岸段丘上りで、今日の調子を占う。とくに問題なし。鶴川宿の対岸の土手からだと、家々の並びが宿場町然としているが、なかを通ると民家はふつうでとくに趣がない。






そうやってしばらくのんびりしてから、徐に芦垣に向けて下った。和見のおじさんは草が刈られていなくて通ることができないかと心配してくださったが、特にそんなことはなく道はしっかりとつけられていた。山サイに慣れたひとであれば、すべて乗車して下るのであろうが、こちらは山道に慣れておらず、しかもドロップハンドルのランドナー。九十九折の急カーブや、路面のギャップの大きいところは無理せず下車してゆっくりと下っていく。痩せ尾根のような箇所も数か所あり。斜面に沿って路肩の弱い場所もあるが通行に支障はない。だが失敗して怪我をすると世間に迷惑をかけるので、何事にも慎重にといって進んだ。そうやってふだんとひと味違う山道下りを楽しむうち、ほどなく東の車道を通る軽のエンジン音が聞こえてくるようになり、木々の間から畑と人家が垣間見えるようになると芦垣。山道から集落の間に、獣除けの柵が渡してあって、電気が通っていると書いてあるので一瞬焦ったが、そんな様子はないようなので、自転車を持ち上げて向こう側に置いたあと、錆びた柵を乗り越えた。ズボンのおしりが柵の突端にひっかかって、危うく穴をあけるところであった。


芦垣を訪れるのは初めてだが、ここも和見と同じく山裾の広々とした明るい集落であった。民家の数は、和見よりも多い。庭仕事や畑仕事をしているひとたちがいる。ここでも、招かれざる客なのに、ご婦人が「こんにちは」とあいさつをしてくださるのがうれしい。少しくだって集落の全体を振り返って心に留めてから、ここをあとにした。

下って、朝来た道に合流。再び坂を上がってから、今後は犬目方面の標識に沿って進んだ。桑久保のなかをゆるく上がっていって、道間違いをしつつ、鶴川支流を渡って犬目の方に。高速道路を展望する場所から、ここのサービスエリアの様子をうかがうが、駐車場はがらがらのよう。集落のなかに戻って坂をつめてから犬目宿に入る。案内所(お休み中)のところのベンチに腰かけて自販機休憩。その先のお寺の前に自転車を停めて、葛飾北斎が作物のモデルにしたという富士山の姿を愛でる。こんもりとした一里塚を過ぎて、急坂をずんずんと下って、国道に合流した。御林峠で食べたのに、もうお腹が空いたので鳥沢から先の国道沿いのコンビニでチキンサンドと牛乳500mlを買ったのはいいが、このチェーンは厠もごみ箱も閉鎖中とて処分に困る。なので、猿橋を直進して駅前の別のチェーンのコンビニを目指したが、なんとあるべき場所にその店がなくなっているではないか。と思う間もなく、すぐ先に真新しい店ができたのは、同じオーナーの店なのであろうか。そこで無事用を済ましたお礼におにぎりひとつ求めてから、先ほどきた道を戻って朝日に向けて進んでいった。


安産に験があるというお寺と民宿を過ぎ、つきあたりの神社を過ぎると、集落の間の坂の勾配はより厳しくなる。だが、精々7~8%程度なので、焦らずにペダルをまわすと着実に距離を稼ぐことができる。最後の民家を過ぎると、杉林のなかの奥の細道となり、何度も細かいカーブを繰り返しつつ進んでいく。下から上まで30分で行けるなと踏んで、そのとおり鈴懸峠到着は14時。特に趣はないのですぐに朝日馬場に向けて下っていった。途中下の集落が望める箇所も今日のビューポイントのひとつで、記念撮影。さらに下って、石船神社に到着すると、先着のモーターバイクのおじさんが停めてスマホをしきりにいじっておられる。自分は、サイクリングのときは、個人スマホは持参しない(業務スマホはやむを得ず持参)と決めているので、境内の佇まいや看板の案内など読んで少し休んでから、雛鶴に向けて歩みを進めた。この前見た保育園のこいのぼりは今日も五月の風を受けて気持ちよさそうにはためいていた。リニアモーターカーの横の急な坂を漕ぎ上がって、カーブをひとつ大きくまがると、すぐに雛鶴トンネルに到着。抜けて例の草原に飼い山羊はいるかと覗いたが、いないので、ちょっとがっかりして目を前に向けると、道沿いの民家のところにかわいらしい子ヤギがいるではないか。思わず「ユキちゃん!」とは叫ばなかったものの、すぐにハイジに出てくる子ヤギのことを思い出したのであった。そしてその奥の柵のなかには両親と思われる山羊の夫婦がいた。ユキちゃんにゆっくり近づいていくと、メエーっといって奥に逃げていったが、無事でよかったなあ。





そうやって、かわいい子ヤギの思い出を胸にしまって、秋山に向けて下っていった。上ると相当時間がかかるが、下りとなるとすぐに奥牧野に到着する。だが、今日は風が強くてダウンヒルとしてはいまひとつであった。幹線と別れて古びた前川橋を渡り、台風19号の被害の爪痕を横目に見ながら、綱子に進んで、そこのベンチで、猿橋でかったおにぎりをいただく。恒例のように公民館に寄ったあと、ここにさようならをして、夢のような綱子トンネルを潜って左折。さらに天神トンネルを潜ってから、山上集落の菅井にあがってお宮の欅の雰囲気を楽しんだ。






そのあと伏馬田の土手。一度だーっと降りてから再び坂を上がって道志みちに入り、あとは国道沿いをいつものよう三ケ木・城山・町田街道を通って、山田うどんに帰還した(18時20分)。

和見へは毎年この季節には行っていたんですが、今年は行かず終い。なんだか色々な部分で歯車が噛み合っていません。
和見から芦垣へ下ったんですね。あの道ならランドナーでも大丈夫だったでしょうね。
「少しくだって集落の全体を振り返って心に留めてから」というくだり、良い雰囲気の所を見つけると僕もそうしているなぁ、って思いながら読みました。
雛鶴峠のヤギには子ヤギが生まれたんですね。僕はまだお目にかかっていないので、次に行く時には是非会いたいです。メェェェ~♪
おはようございます。マウンテンバイクは、自然を相手にして楽しむスポーツであるのに対し、パスハンターは、自然と調和する・自然と溶け込む自転車であろう、そして今回訪れた径は、パスハンターが似合うよなあと思いながら、芦垣への山道を下りました。このようなコースだとドロップハンドルは少し無理があるようですが、スピードやテクニックを求めませんので、押して歩けば十分です。和見も芦垣もよいところですね。いまごろの季節は桃源郷の雰囲気があります。今回はよくばって、他のエリアと組み合わせましたが、もっとゆっくり滞在してもよかったなあとも思いました。雛鶴峠の子ヤギはかわいかったですよ。広場にいなくても、向かいの民家の方が飼われているようでした。メェー。
桜の咲く頃から新緑にかけてのシーズンに巡るには良い場所ですよね。
コロナ騒動で人の多い所ではギスギスした人間関係になっていますが、こうやって余所者の訪問を邪見にされない地域も多いはず。
他県ナンバーを見張ったり、営業する店に嫌がらせのような張り紙したりする似非正義感の強い人が増えているようですが、そんな人たちは都会生活に毒されているような気がしますよ……。
和見も芦垣は、よい集落でした。青空と山に囲まれた静かで平和な雰囲気がすてきな場所でした。和見で、道を尋ねようと声をかけたときに、マスクをしていないので、もしかすると叱られるかと心配しましたが、そんな感じはぜんぜんなく、親切に教えてくださり、おじさんも少年も、逆にわたしのランドナーに興味を持ってくださいました。「段はいくつですか」という問いかけに、同じ世代の方なんだろうなあと思いました。いまのひとは、「8段変速」といっても通じないのではないかな。
コロナなんかに分断されず、お互いを思いやる気持ちを大切に日々を過ごしたいですよね。
いつも立ち寄る所がコレで困っています。7は使える所が多い様ですが・・・
和見のお話、読んでいてホッコリ気持ちが和みました。芦垣への尾根みちは辿ってみたいと思いつつ、いまだ果たせずにいます。
おかげさまで記事に勇気付けられ、サイクリングを徐々に再開していますが、内容の方はおっかなびっくり、周囲の目を気にしつつ、手探りする日々です・・・
こんばんは。トイレとゴミ箱を閉鎖していたコンビニは、ローソンでした。その後、他チェーンとの関係で、「緊急の場合は店員に声をかければ利用可」に変わったようですが、コロナ禍でコンビニもどこもたいへんですよね。芦垣へ尾根伝いに下る道は、自転車でも無理がなく楽しいコースでしたが、芦垣との境が柵が設定されていることは予想外のことでした。
確かに、他人様の目も気になるところですよね。今時点で、とやかくいわれたことはないのですが、もし何かご意見をいただいたときは、3密を避けるよう努めている旨言い訳だけはしようと思っています。

