品川台場食堂でカツカレーをいただいた

１．コース

自宅－津久井道－呑川沿い－昭和島－京浜島－京浜運河沿い－品川埠頭－目黒不動尊－駒沢オリンピック公園－砧公園－津久井道－自宅　９８キロ

（ルート）https://ridewithgps.com/trips/63359595

２．実施日：２０２１年２月１８日（木）晴れのち薄曇り

３．実施者：単独

４．日記

　指定休日の今日もまた、遠乗りしないで近場で済ますことに。今日は真冬並みの寒さとのことで、完全な冬装備。しかし耳あては最後までつけるほどではなかった。山だとそうはいかないだろう。

　久しぶりに、品川台場食堂へ向かう。

　津久井道に入り、多摩川にかかる橋を渡る。広々した河原に青く澄んだ空。もちろんここから富士山がきれいに見える。

　砧公園を抜け、そのから先の邸宅の有様を感心して眺めつつ通り抜け、吞川沿いの緑道に入る。緑道のなかは、自転車は降りて通行するよう立て札に書いてあるので、横の住宅との間の車道を進んだ。車道と交差するごとに停止線があるので、いちいち停まるのが面倒である。東京工大の隣の緑道のスペースでは、保育士さんが園児を連れて運動させていた。東横線の踏切を渡ると、それまで暗渠だった河川が姿を現した。しかし護岸養生された深い堀のなかを流れているので、河のせせらぎの音はなく、まったく人工的な雰囲気だ。

　途中で左に折れて、池上本門寺に寄った。山門の入口に自転車を駐車して徒歩で石段をあがった。途中の赤い梅の花が満開。本堂にお参りしたあと、別のお堂を覗いてみると、坊さんがお経を唱えておられる。日蓮宗なので、音声と鳴り物の拍子が賑やか、リズミカルで音楽のようだ。

　再び呑川沿いに戻ると、ほどなく蒲田。京急の駅のプラットホームが３階建てとなっているのが印象的。それを交差してから、いまの河川と別れ、旧呑川の緑道を選んで進んだ。下町の雰囲気（失礼ながらおんぼろなアパートがどこか懐かしい）が漂う大森界隈の先、これも人工的な浜辺公園にちょっと寄ってから、昭和島・京浜島へとつないで進んだ。つばさ公園で少し待って、飛行機が離陸か着陸するのを見たかったが、コロナで減便しているためか、タイミングがあわず。飛行場に留置してある飛行機を見ながら、これまでの公私での諸国渡航（イタリア５回、アメリカ４回、フィリピン・ネパール・中国・フランス・スイス・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド各１回）に思いをはせる。もう仕事で国外に行くことはないだろう。もっとちゃんと写真を撮っておけばよかったな。折角なのに、若さゆえ、当時そういうことに関心がなく、まだ先は長いからいつでもいけるやと思っていたのだ。光陰矢の如し。もったいないことをした。

　気を取り直して、当初の目的地たる品川埠頭に針路をとった。大型貨物トラックの往来の多い幹線沿いを避けつつ、京浜運河のトレイルを選んで進んだ。対岸の巨大なロジスティクス倉庫を見て、インターネット時代の趨勢を感じる。さらに進むに連れ、湾岸沿いに企業の本社や近代的な高層マンションの姿が目立つようになった。台場食堂到着は１２時３０分過ぎくらいか。港湾労働者やトラックの運転手が主な客層なので、盛りがたくさんなのがうれしい。しかも値段が安めで助かる。予定どおり、かつカレー６５０円を券売機で求め、キッチンのカウンターに渡すとすぐに食事がだされた。お昼どきとあって、食堂内は昼食を求めるひとたちで混雑していたが、みんなソーシャルディスタンスを守って座席に座っておられる。俺もひとつのテーブルに、はす向かいの相席でスマホをチェックしつつ食事をした。見てしまうと気になってしまい、思わず電話してしまった。だから、平日のサイクリングは落ちつかなくて嫌なのだ。

　食堂を出たあと、あのおどろおどろしいパノプティコンは拘置所かと思い近づいてみると、出入国管理署であった。手続きに訪れた外国人の方が行列をつくって検温を受けている。

　扨、今日はそのあと、GPSで読み込ませたルートに従って、目黒不動尊・駒沢オリンピック公園を経て、砧公園に戻った。不動尊の階段を上がると、鳥居があるので「変だな」と思ったが、もともと神仏混合の寺院だと書いてあった。また、碑文谷でイオンのおしゃれな店を見かけたが、確かそこは俺が３０代半ばのころは、ダイエーで、日本型GMSのなかで確かわが国で一番販売金額が多い店であったように記憶する。いまやネットや専門店に押されその業態も衰退の一途をたどっているという。でも、リアルなワンストップショッピングを楽しめる日本の総合スーパーは生き残ってほしいなあと、そんなことも考えつつ、駒沢オリンピック公園と砧公園内のサイクリングロードをぐるぐる回ってから、午前中きた道を戻っていった。戻りながら、「カレーを食べたので次は寿司が食べたいなあ」と思って、近所のスーパーで惣菜寿司を買ってきたが、嫁はんが作り置きしてくれたのは「キーマカレー」であった。カレーはお昼に食べたし、ご飯ものでバッティングするじゃんと文句をいえる立場ではない。日々、家族のために晩飯をつくってから、仕事に出かけている家内には感謝するしかない。こうして俺が遊んでいられるのは、情なくも、ありがたく、まったく彼女のお蔭なのである。