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和田峠・入山峠・大ダワ・梅野木峠

1.コース 

自宅-上案下-和田峠-醍醐林道-醍醐-入山峠-戸倉-神戸-大ダワ-奥多摩-古里-梅郷-梅野木峠-日の出町-五日市-小峰トンネル-戸沢峠-高尾-町田街道-自宅 150キロ 

(ルート)https://connect.garmin.com/modern/activity/7780640845

2.実施日:2021年11月7日(日)曇りときどき晴れ

3.実施者:単独 

4.日記

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 紅葉を目当てに、松姫峠と大峠に出かけてこようと、前夜、早寝をして、4時に起床してから、準備をしはじめたのですが、体調がもうひとつな感じと、小雨が降っていることを理由に、断念。布団に戻って、二度寝したのでした。

 このコースだと、わが家から行って帰ってくるのに、200キロを超えることに、実は内心だじろいでしまったというのが本当の理由のようです。

 でも、当初曇りだといっていたのが、ときおり晴れ間ものぞくと天気予報といっていたので、このまま出ず仕舞いではもったいないからと、ずっと寝ていたいとの気持ちを断って、ふたたび布団から抜け出したのでした。

 それで、家を出たのは7時30分。近場で紅葉を楽しめる場所は何処と思い、この間行った唐沢線がよいのではと思いつつ漕いだのですが、ヤビツに抜けてそれでおしまいというのもちょっともったいないからと考えなおし、例によって、町田街道を北上したのでした。

 高尾街道や、東京霊園のイチョウ並木がきれいに黄葉している姿を心に留めつつ、陣馬街道との交差点でのコンビニエンスで途中休憩・行動食(おにぎりふたつ)を購入してから、醍醐に向けて針路を変えました。

 その先、山が近づくにつれて、だんだんと山里らしい風景に変わっていくところが好きです。そんな雰囲気を楽しみながらゆっくり漕いでいってから、そのまま醍醐川に沿って直進すべきか、左折すべきか直前まで迷ったのですが、今日はよっつ峠を越えるつもりになったので、先を急いだほうがよいからと、いつものように上案下に向けてハンドルを曲げました。

 陣馬高原下のバス停を出たのが10時08分、和田峠到着10時35分。自転車趣味を再開してから、はじめて和田を訪れたとき、あまりの急勾配が峠までずっと続くことにおののいたものですが、今日で通算何回目になるのであろうか。いまやすっかり通いなれた道となって、最後までリラックスして上がることができるようになりました。

そのコツは、序盤1/3まではギヤを落とさずに進んでから、ハイキング道の分岐でロー×ローに落とし、そのあとの2か所の急斜面のカーブに備える。ふたつ目を過ぎても左程勾配は緩むことはないが、焦らずに着実に漕いで高度を稼ぎ、その先、あと600mの標識のカーブのところでふたたびギヤをあげてあとは上まで一気に駆け上がることにあります。そうすることで、車体の重たいランドナーでも30分くらいで上がってしまうから、坂はきつくて走り甲斐がある道も、気楽で楽しく漕ぐことができます。

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 それで、これも恒例のようですが、峠の記念碑に自転車をたてかけて記念撮影をしてから、すぐに醍醐林道に進んだのでした。

 上案下からの和田林道は、杉林であるのに対し、醍醐林道も針葉樹中心であるが、雑木林の雰囲気がより強いことがいまの季節だとよくわかる。紅葉の名所のようなあでやかさはありませんが、黄緑や黄色に黄葉した木々と、落ち葉の積み重なった、秋の山道の雰囲気を楽しみながら、ゆっくり下りて行きました。途中にあるもみじはまだ紅葉していませんが、もみじの種類にもよるのであろうか、ここの木はまだ若葉色を保っていてそれがまわりの雰囲気と比べてどこか清新な印象を感じさせます。そんな場所の写真を撮りつつさらにどんどん下っていくと、こちらの道のほうが序盤から中盤にかけて急勾配であることが実感できる。これを上がってくるのもたいへんだろうなあと考えながらさらに落ちていきました。

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 2か所のゲートを越えて少し進むと、谷筋の一番奥まったところにある民家にぶつかります。ここは廃屋のようにも見えますが、奥まったところにある茅葺屋根の軒先には洗濯ものが干されている。そこから先も、山の暮らしについて思いをはせながら漕いでいきました。きっと、夜は寂しいことだろうなあとか、反面、森とした静かな夜はロマンチックなことであろうなあと。途中の道端にある石像にお参りしてお写真を撮らせていただいた先、谷を渡って入山峠への上りにつきました。

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 和田に比べて、醍醐から上がる盆掘林道は勾配も緩めで楽ですね。そこで、チェーンホイールの前をミドルにして、距離を稼ぎました。はじめは森のなかを通って行くのですがやがて開けた山の斜面に出ます。すると、上のほうにこれから進むべき道が二重に通っているのが見える。そこに行く前に、少々お腹が空いたからと、持参したおやつ(芋けんぴとスニッカーズ)を食べてひと心地つけました。

 それで実際漕いでみると、まったく苦もなく上の道に到達します。その先、異なる山の斜面を通している入山トンネルを抜けると、林道らしく皆伐採している斜面にでる。山肌を巻いて進む道をたどってさらに北に向かうと、目の先に鉄塔が見えてきます。そこが入山峠の近くであることを知っているので、だんだんに近づいてくるのを励みに漕いだのでした。しかし、道はわずかにアップ&ダウンする程度なので、秋の林道の雰囲気を楽しみながら漕ぐ余裕があります。緑と黄葉のなかの回廊を、路上の落ち葉を踏んで、かさこそさせて進むひとときはこの季節ならではの楽しいものです。入山峠到着は12時前。醍醐の集落を出たのが45分ほど前なので、楽だといいつつ、結構時間がかかってしまいました。特徴も趣もない峠で長居することなく、すぐにロープを潜って盆掘に向けて進んでいきました。公式には、あきる野へは抜けられないので、ここから先は非公然な通行となる。ロープには伐採作業中との案内がかけてある。

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 こちら側の道も、一昨年の台風19号の被害を受けて、爾来通行止めが続いていますが、あれから相当の月日が経過しているのに、いまだ復興する気配はありません。その象徴が、途中にある岩崩の跡でしょうか。落石が直撃しないようにと法面にフェンスがはってあるが、落下物がたまってフェンスが膨張し道をふさいでいる状態がずっと続いています。その星霜を物語るように、堆積した岩くずから新しい植物が生えてきている。その隙間を通りすぎて、急カーブを曲がってから盆堀川沿いを下っていきますと、ランドナーにのったフロントバッグの若者とすれ違い、挨拶を交わしました。いまどき珍しい。

 さらに、入会地・財産区の名前を記した立て札の名前を面白く読みながら下っていくと、重機の音が聞こえてきました。工事現場に置いてあるドラム缶から、暖をとるためであろうか、焚火の白い煙があがっていて、山の斜面から「自転車がきたぞ」との声が聞こえてきました。さっきのランドナーを含めこれまで交換した方が何人かいたので大丈夫だろうと思いつつゆっくりそこに近づいてみましたが、特に何事もなくてよかった。

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 ゲートを越え、さらに戸倉まで進んで行きました。途中にある民家の前のもみじの大木が、紅葉はしていないけど、枝ぶりが見事なので立ち止まって写真を撮りました。檜原街道に合流してから、途中のコンビニで休憩。朝買った行動食には手をつけず、温かいものを食べたいと思いましたが、この先もそれなりに長いので、インスタントラーメンの湯戻しの時間がもったいないからと、パン2種類(コロッケパンとインストアで調理したというカレーパン)で済ませました。

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 炭水化物でお腹が膨れたからと、徐に先に進みだします。それで、それなりのペースで漕いでいると、突然後ろからきた車にクラクションを鳴らされたが、いったいどいうつもりなのか、アジア的行動様式。後進国並み。また、そのあとロードの方が黙って横を抜いていかれたけど、コロナも落ち着いたので、黙って抜いていったロードのひとには、お礼にと後ろにぴったりついて漕ぐ習慣を再開しています。その方はわたしと同じくらいの年齢のおじさんでしょうか。平地は速くても、少し坂になるとスピードが落ちますので、そのタイミングで追いついて、後ろで「ごほん」といったり、がちゃりと変速の音をさせて追走させていただきます。彼は、村役場の先のT字路をどうせ左折するのだろうと思いきや、予想に反して右折されたが、そのタイミングでまた距離を離されました。でもその先の坂でふたたび距離を縮めたが、その先の豆腐屋で手信号を出して停まられたので、横をパスさせていただきました。

 そんな風に楽しませていただいたので、だいぶ時間節約になったかと、そこから先はいつものポタリングモードにもどして、ゆっくりと漕ぐ。興が乗れば、風張林道を経て鶴をまわろうかと思いましたが、そう欲張っても仕方ないと思い直しました。神戸に向かうT字路のところの崖の上にある「ひのはらYH」のそばに行って宿舎の様子を見学して寄り道してから、神戸岩に向かいます。しっとりと濡れた道を手前の集落やマス釣り場やバンガロー村を過ぎていくと、山の上が紅葉して、ひんやり秋めいてよい感じです。ここにある公衆便所を借りてから、神戸岩のスカイラインの写真を撮って、バッテリーの灯りを頼りにして、そのどてっ腹に貫かれた隧道を潜りました。

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 神戸からあがる鋸山林道は、赤井沢沿いまでは比較的急斜面が続きます。だが、はじめからロー×ローにしてしまうと、あとで切れるカードがなくなるからと、前ローですが後ろ2枚か1枚残しつつ、じわり・じわりと坂を詰めて行きました。途中の一部の箇所はダートになっていて、道のなかほどは水が流れたあととなってえぐれています。そんな箇所はスリップせぬようにと漕げば、やがて山の神神社に到着したので、山の神さまに挨拶してから、どこかかわいらしい顔の狛犬さんのお写真を撮らせていただきました。

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 そうしてそこまで来ると、その先、道は沢沿いを離れて九十九となります。その分勾配が緩むのでさらにギヤを上げて進んでいきました。何度かカーブを曲がると木々が伐採された斜面に出るのですが、まだそのずっと上の山にこれから進むべき道が通っているのが見える。だが、この道ももう何度も来ていてそのことをよく知っているから、とくにうんざりする暇もなく、淡々と漕ぎ続けます。斜面を東西に区切る緩い坂はシッティングのまま、南北に切れ上がる道は立ち漕ぎを交えつつ、さらに高度を稼いでいくと、二番目の展望箇所となる。だが、まだ上の道へは距離と高度があります。それでもめげずに同じような調子の坂を漕いでいって、心あたりのカーブを曲がると、さっき下から見えた道路がはやくも間近になっていました。それで大ダワへのヒルクライムの最後を楽しむべく、斜面越しに広がる展望と、針葉樹と広葉樹が混じる山並みの緑と赤のパッチワークを楽しみながらゆっくりと流していったのでした。そんな風で、大ダワ到着は14時40分過ぎ。ここで行動食を食べるつもりでしたが、戸倉でいただいたコロッケパンの腹持ちがよいので、すぐに先に進んでいきました。

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 それで、さっさと氷川に下ってしまえばよいものの、こちら側は北斜面の所為か、これまでよりいっそう紅葉が進んでいるから、途中で停まってばかりでなかなか先に進みません。西に傾きつつある陽の光に照らされた木々の赤や黄色と落ち葉の道を楽しみながら落ちていきました。するうち、紅葉樹林帯を抜けて植林地帯となったので、遅れた時間を挽回すべく急ぎたいのですが、舗装されていても、路面は陥没やクラックなどで荒れ気味なので思うほどはかどりません。それに、毎度思うのですが、ここの下りは距離が長いですね。ふだんから、握力の筋トレも習慣にしているので、「ブレーキレバーを握る手が痛くなる」ようなことはまったくありませんが、長く冷たい風を受けると、だんだんと体が経てきて寒さを感じます。だが、ウィンド・ブレーカーを出すのも面倒なので、そのままさっさと下っていくと、途中の広場でテントをはって寛いでいる男女がこちらをじっと見ていることに気が付きました。対面の山の下にあるセメント工場を望見してから、山の作業所の横を抜けて国道に合流。すぐに奥多摩南岸道路に入って、トップギヤにして飛ばしました。古里のコンビニで途中休憩。温かいほうじ茶を求め、ここで行動食のおにぎりをひとついただきました。

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 吉野街道もトップギヤで飛ばします。行きついた柚木町のところで、大入線に入るべく、道路を横切りたいのだが、次から次に自動車が続いてなかなかチャンスがありません。ようやく渡って、15時48分。日が暗くなるものいやだから、なんとか16時30分までに上がってしまいたいと、今日4度目の山上がりにつきました。

 この林道も、最初の沢沿いの道は比較的急な勾配なので、前ロー×後1枚か2枚残しつつゆっくり進んで行きます。沢から離れると、道は山肌に沿って巻いていくから、その分緩やかになるものの、ここにきてこれ以上段をあげる元気はありません。淡々と漕いで、木材の搬出作業をしている作業場の横を過ぎ、さらにじわじわと上がっていけば、ずっと先のほうからチェーンソーかの音が聞こえてきます。

 こんな時間になってもまだ作業しているのかな。道が現場になって通行できないと嫌だなと思いつつ漕いでいくと、やがてそこに到着しました。クレーンが道幅いっぱいに停められ、そこを通過するのは困難であるように思われましたが、作業員のおじさんが「自転車がきたぞ、どいて、どいて」と声をかけてくださったので、お礼をいいつつ横の隙間を持って通行しました。

 それで、その現場の様子を見ると、林道脇にマイカーが何台も停められ、ギャラリーも多くいらっしゃって、ただの工事現場とは違うと思い、そこにいたひとに「これは行事か何かなのでしょうか」と尋ねると、「山の古木を切り倒すことが決まったのです。ここにいるひとたちは、その様子を見る会のひとたちです」と教えてくださった。それで、作業員でないひとたちが、切り倒された木や切り株を愛おしそうになぜているのは、そういった理由があったのかと理解しました。そんな珍しい場面を過ぎると、梅野木峠まではもう目睫の間となった。峠のゲート到着16時30分前。誰もいない峠の広場。
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 日暮れ前に下ってしまいたいから、ここでも長居せず、隅っこで用を足してからすぐに下りにつきました。日の出村の側の坂はたいへんな急勾配なので、これを上るのはたいへんだろうなあと思いつつ下りていくと、目の先に高校生くらいの若者(男子)がふたりならんで歩いています。ベルを鳴らして道を除けてもらうのも何だろうから、横の隙間を通ると、たいへん驚いた様子で「うわーっ」とふたりで声をあげました。カンパであれば、ラチェットのジー・ジーいう音がするが、俺の自転車は、静かなので、後ろから迫っていることに気が付かなかったのでしょう。おまけに、こちらは黒装束だから、動物かクマかが横を走り抜けたように感じたのでしょうか。ふりかえって「ごめん」というつもりで手をあげると、「びっくりしたー」と笑っていましたので、こちらも笑顔を返しました。

 つるつる温泉の先のゲートの下をくぐって自転車を渡してから、温泉の施設の前に行くと、温泉客を乗せた「青春号」のバスがいままさに出発しようとしているところでした。それで、慌てて写真を撮ったのですが、その暇にバスに先行されてしまったので、ここから先のダウンヒルは遅いバスに閊えてしまったので安全走行となったのでした。でも、今日は趣の異なる峠あがりを十分に楽しめたので、これで満足です。先行するバスの赤い尾藤を追いながら余韻に浸りつつ漕いでいきました。

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 そうやってバスを追いながら五日市駅前に到着して、冷えた体を温めるべく駅前のコンビニエンスでカレーヌードルと揚げものを買って店前でいただきました。時間を記録していなので、正確ではないのですがまだ17時過ぎくらいであったと思う。晩秋らしくもうすっかり暮れて冷え込んだ駅舎の灯火をどこかなつかしく感じて見ながら、ひと心地つけたあと、徐に小峰峠に向けて自転車を進めました。

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 小峰トンネルを過ぎ、戸沢峠を越えて、東京霊園の長い坂を上って高尾に至ります。高尾から先、法政と拓大の間のアップ&ダウンを過ぎて相原から町田街道。町田の市街まで、五日市から相応の距離がありますが、「まだ先は長い、ゆっくり楽しんで進もう」と思うて漕ぐと、思ったほど時間がかからないものです。途中にある何か所の坂も気にならない。今日もそれほど疲れていない。法政の先の坂のうえからは、トップギヤにしてスピードを楽しみました。途中の信号で、またロードに黙って抜かれたので、しつこく追走させていただきましたが、木曽あたりの信号でちぎられてしまい残念。それにしてもあんなにリヤを電飾で飾るのを見て、映画「八つ墓村」に出てくるショーケンをだしぬけに思い出してしまいました。

 成瀬についたのが19時15分くらいだったのですが、今日は五日市で食べたインスタントラーメンとおかずでまだお腹が満たされている感じがするのと、ここ何日間の惰性で体重が増え気味だから、山田うどんに寄るのはやめて自宅直行。ただ晩飯を抜くのは体力の回復に支障がでるからと、コンビニでプロテインのチアパックと食物繊維の機能性飲料を求め、自宅で補給したのであった。

 そんな感じで一日を終えたのですが、走り甲斐のあるよいコースでした。期待していなかった紅葉が思いのほか楽しめてよかったと思います。行くはずであった松姫・大峠へは、来年の新緑のころに持ち越しすることにいたしましょう。


Commented by butoboso at 2021-11-10 10:46
おはようございます。
落ち葉の小径続きのコースですね♪ 紅葉の盛りはもう少し先のようですね。とはいえ、落葉で舗装路面が埋もれたような道を走るのは気持ちいいですよね。
今秋はイチョウの色づきは早いけど、他の紅葉の色づきが遅いような気がしています。8月から9月の冷え込みが影響しているかもしれませんね。

自転車は走り込んでいないと脚力衰えますよね。毎日のように自転車には跨っていますが、峠路に入る機会が減ったので登りが昔以上にダメになっています(汗)。
Commented by paparouh at 2021-11-11 07:17
> butobosoさん
おはようございます。今回のコースは、植林の山の林道でしたので、紅葉は期待していなかったのですが、行ってみると、予想以上に紅葉が楽しめてよかったです。今年は、遅めなんですね、今週末は用事で出かけられませんが、今年あと一回くらいは、紅葉のある場所に訪れてみたいと思います。
脚力については、年をとるにしたがって衰えてしまうのは、しょうがないので、せめて衰えのスピードを落とすべく、わたしは、普段は、階段上がりや、ウォーキングを日課にしています。お互い、これからも長く自転車ライフを楽しめるようにしたいですよね。
Commented by すず at 2021-11-14 12:35
こんにちは。
私も前日の土曜日に醍醐側から入山峠に行きましたよ。越えませんでしたけど(笑)
ダメ元でロープをくぐって下ってみたのですが、重機が並んでガンガン稼働している頭上を伐採された木が滑車で行き交う伐採現場の様子を見て、これは無理だと諦めて引き返したのでした。現場の方に気付いてもらえてたら通れたのかも知れませんね。
Commented by paparouh at 2021-11-14 17:52
> すずさん
こんばんは。入山峠の盆掘側に、ロープが張っていたが、わたしが出かけましたのは、日曜日なので、平日は作業をやっていても今日は工事は休んでいるのだろうし、何人かサイクリストとすれ違ったので大丈夫だろうとたかをくくって進んだのですが、しっかりと山仕事の最中でした。そこにわたしが訪れた時間がちょうどお昼どき時分でしたので、作業がとまっていたから幸い通過できたようですね。でも、もしとがめられたなら、わたしも素直に引き返したことだろうと思います。林道は林業のための道路が第一なので、遊びで通行させていただいているのだから、迷惑はかけないようにと、今後とも注意して楽しませていただきたいと思います。ところで行かれたときのレポートはブログにアップされないのですか。
Commented by すず at 2021-11-15 19:32
林業のための道ですから、全くおっしゃる通りですね。

> ところで行かれたときのレポートはブログにアップされないのですか。

いててて、痛いところを突かれました^^;
元からの筆無精に拍車がかかり、走ってはいるもののレポートしていない案件が沢山溜まってます。そうですね、良いきっかけを頂けたので、ぼちぼち上げていこうと思います。
Commented by paparouh at 2021-11-15 21:13
> すずさん
こんばんは。いえいえ、別に走ったからといって、レポートしても、しなくても、それは好き好きだと思います、無理にあげられなくてもそれは自由ですので。ただ、わたしは、とくに自分の走ったコースについて、ほかの方はどんな印象を持たれるのか読むのは楽しいものですから。
ぼちぼちアップされるのを楽しみにしていますね。
Commented by 通りすがりの者 at 2021-11-18 19:04
この投稿に刺激されて、平日の昨日大ダワまで行ってきました。時坂峠、大ダワ、梅の木峠まで回って五日市に戻って、さて入山峠と思っただけで多摩サイで帰宅となりました。これくらいが楽しみの範囲のようです。ピークは過ぎているのかもしれませんが、それでも紅葉を楽しむことが出来ました。登りながら、はるか上に道が望めると、このブログを思い出してしまいます。鋸山林道も大入林道も平日なので、維持管理作業が行われていましたが、幸いすんなりと通して頂けました。また、アイデアを頂けたら幸いです。
Commented by paparouh at 2021-11-18 22:48
> 通りすがりの者さん
こんばんは。実は、わたしも昨日サイクリングにでかけてきました。それで、巌道峠で、また偶然、ランブリンマンさんとお会いしたのでした。場合によっては、奥多摩方面にでかけたことでしょう。そうしたら、お会いできたかもしれませんね。平日の林道は、作業をやっていることが多いので、もし通行して現場にいきあたったら、作業している方の指示にしたがうことにしています。たいていは、通してくださるのですが、ときにはもときた道に戻るよういわれることもありました。そんなときも短気を起こさないようにしているのは、自転車による林道走りの評判が悪くなって、締め出されないようにしたいからです。林道走りは楽しいですから。昨日は4つ峠に行かれて、なおかつ入山峠を計画されるとは、おそれいります。わたしも、4つも通ったのでしたらもうお腹いっぱいでもう十分と思うことでしょう。これからもお互い体に気を付けて長くサイクリングを楽しみたいですね。
by paparouh | 2021-11-08 21:52 | 東京地方 | Comments(8)

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