ホイールの更新-風張林道・鋸山林道・入間白岩林道-
2022年 10月 17日
1.コース
自宅-五日市-檜原村-藤倉-白岩沢-倉掛-風張峠-奥多摩湖-氷川-大ダワ-神戸-藤倉-白岩沢-藤原峠-数馬-檜原村-八王子-御殿峠-町田街道-成瀬-自宅
(ルート)https://connect.garmin.com/modern/activity/9806091633 176キロ
2.実施日:2022年10月16日(日)曇り
3.実施者:単独
4.日記

当面入手難と思われていた、シマノのシルバー色の前後ハブ(新品・105)を、幸運にも手にいれることができた。
都筑区のショップには、ぶとぼそさんから譲っていただいた650A向け高性能リムSP30をすでに預けていたので、訳をお伝えして、ハブも持込み、高性能スポークで組んでいただいた。
あわせて、フリーホイールとチェーンとチェーンリングも交換していただく。歯が減ったローとミドルは5ピンPCD130mmに合うシルバー色の部品に交換、アウターのリングは、交換とならなかったが、(いまは50Tだがもう少し軽くてよいので)タイオガの48Tを取り寄せていただいて、後日付け替えていただくことになった。
持込部品もあり、作業も面倒なのに、店長さんが快く引き受けてくださった。ここは北山田の幹線からひとつ奥の通りにあり目立つ場所でないが、地元の方に信頼されているようで、話している最中に次々とお客さんがこられる。技術はもちろん、朴訥とした話しぶりの内容や対応から、自転車に対する情熱が感じられ、ひとにおすすめできる信頼できるショップだ。
そういう次第で、これまでKP80のリムに、前輪クラリス・後輪ソラのハブから一新したホイールでの走りはどうであろうかと坂多めのコースにでかけてきた。実は、タイヤも650Aに合うコルデビラの軽量タイプを取り寄せていただいていたが、行くところはダートや石くずの散らばった箇所もあるので、ゴムサイドで丈夫なワールドツアーのままとした。スキンサイドのタイヤは、来年の糸魚川かイズイチにとっておくことにしよう。

路線バス終着の山里の藤倉を出たのが10時38分、白岩沢の折り返し地点10時57分、風張峠着11時57分。以前このコースを通ったときの記録を見ると、白岩沢から上まで56分ほどで上がっているので、斯様な「激坂」にあっては、時間短縮の点で恩恵はないようだ。しかしこのようなタイプの登坂を終えると、たいてい太ももに疲労を感じ、ストレッチして痛みを分散させることが多かったが、今日は最後までそうしなかったのは、以前よりも疲労がたまりにくくなったということであろう。
白岩沢分岐までの坂の途中で、ペダルをくるくるまわすロードバイカーに無言で抜かれた。彼は折り返し地点で休憩していたので、写真を撮ったあとこちらが先行したが、山上集落に至る途中でまた抜かれた。そのあと風張林道に入りしばらく進んだところで、降りて押している彼の横を黙って抜く。だがその先ふたたびロードバイクにまたがった彼にまた抜かれ、そのあと最後まで追いつくことはなかった。
だけど自分としては、タイムよりも脚をつかないことが優先課題だ。林道よりも、倉掛のきのこセンター手前の一直線の急こう配が核心部だから、そこさえクリアーすればあとは楽勝といわないが、降りずに上がる自信がある。前夜の雨に濡れ、緑色の苔の生えた路面を立ちこぎすると後輪が空回転する。そんな箇所で油断して脚つきにならぬよう、シッティングと立ちこぎを交互に繰り返しながら進んで、2か所ほどある登坂中の平らな箇所で息を整える(といっても、たいへんゆっくりなので、息が乱れるほどではまったくないが)。
高くなるにつれ、だんだん霧が出て、斜面の木々が伐採されて見晴らしのよい箇所も展望は効かない。だが初手からここで休むつもりはないので、周遊道路から聞こえるオートバイの爆走音が近づいてくるのを励みとしながら、淡々と漕げばいつか上に到着するというものだ。そこでちょうどお昼によい時間なので、行動食のおにぎりを食べようかと思ったが、途中で俺を抜いていった自動車から降りオヤジふたりが、さっそく嬉しそうにたばこの煙を吐き出しておしゃべりを始めたので車道の駐車場まで移動してそこで食事をした。ここは1,000mを越えるとあって、少し肌寒いものの、ウインドブレーカーを出すほどではない。










そうやって人心地つけたあと、奥多摩湖に向けて下ったのだが、猛スピードで平忠彦よろしくコーナーでバイクを地面すれすれに倒して走るバイクには、冷やひやする。すれ違うときに転倒でもされて重量のあるバイクが飛んできたら、ひとたまりもないであろう。そんなことを考えつつ、こちらもダウンヒルを楽しみたいと、ドロップハンドルの下ハンを握り、レバーに指を2本か3本ひっかけつつ、カーブの手前以外はブレーキを使わずに自転車で出せるスピードを楽しむうち、遅い車に追いついた。すぐ後ろについてあおり運転と思われるのは嫌なので、距離を置いて自重しながら下るうち、あとからきたオートバイに道を譲るべくウインカーを出して路肩によったタイミングでこちらも片手をあげて先行させていただく。そうやって下りながら、小菅から鶴峠、さらに和田峠に行くことも考えたが、当初の計画のとおり、奥多摩湖にかかるふたつの橋を渡り氷川へ向かう。小河内ダムの広場に寄らず、むかし道も通らずにどんどん下って、いったん大ダワへの分岐を見送ってから、奥多摩駅手前の最後のコンビニに寄って、菓子パンと微糖のラテ飲料をもとめて体を温めた。

少し戻ってから、左折して山のなか・鋸山林道に入る。今日2度目の山上がりスタート時間の記録を忘れたがだいたい13時10分くらい、大ダワ到着は14時27分。ゲートを越えてから神戸岩までひとりのハイカーとすれ違ったのみ。ここは、出だしと、後半の峠に至る九十九の箇所が急こう配だが、あとは自転車で上がるのに手ごろな坂だからと、最後まで前ロー×後ろ1枚残して、漕ぎ上がった。道は舗装されているものの、荒れていて、クラックや穴あきは随所、ところによりスリップ防止の傷がつけられたコンクリート敷の道になる。そんな箇所は、後輪の泥除けの分割箇所の勘合をがたがたいわせながら上がっていった。
だが、音がするのはそんな自転車のきしむ音とタイヤが落ち葉を踏む音と、新しい105ハブのラチェット音のみ。ときおり、森のなかから何かの鳥がギャーギャー鳴く声が聞こえる以外は、まったく静かな山上がりで楽しめた。道はいったん南の方角の山懐に深く切り込んだのち、山肌に沿って巻きながらぐいぐい上がっていく。ここまで来ると、植林の針葉樹であったのが雑木林に変わり、木々の葉の色づきも見られるようになる。これで空が晴れていると最高だが、今日は山のなかで雨さえ降らなければ御の字と思わなくてはいけない。するうち、風張林道のときと同じ高さになるに連れて霧がかかって幻想的な趣、よい雰囲気となった。それに紛れてこちらの気配が山の獣に届かないといけないから、カーブを曲がる前にチンベルを鳴らしてみたり、好きな歌を構わずに大声で歌いながら漕ぎ行けば、やがて眼の先に大ダワの公衆便所が見えてきた。そこで、道標をバックに記念撮影したあと、用を済ませてから長居することなく檜原村に向けて下っていった。




すぐに見晴らしのよい皆伐採の箇所となる。広々とした山の景色をちょっと停まってみてからさらに下っていった。こちらの道も、大半は舗装だが荒れていて、こんなところでパンクするのはいやだからとゆっくり落ちていった。下り坂で感じる勾配はきつく、よくこんな道を上がってくるものだと思うが、神戸からの上がりは、ゲートからしばらく厳しいものの、谷筋を詰めてしまえばあとは山肌に沿ってゆったり上がるから楽だと日ごろ感じている。九十九を降りていくうちに地道となり、道の真ん中が流水でえぐれて滑りやすくなっている。そこを滑って落車せぬようそろりそろりと進んでいけば、山の神様のいる神社の場所についたので停めて家内安全ならびにこの先の旅の無事を祈った。
神戸岩の真下をくり抜いた素掘りの隧道を潜ってから、キャンプ場や釣り場の様子を見つつ神戸集落のなかをさらにどんどん下っていけば、ほどなく午前来た北浅川沿いの幹線に合流した。そこにあるひのはらユースは果たしてやっているのだろうか。いろいろ考えたが、時間と相談してここも当初の計画どおりふたたび藤倉に向けてハンドルを右に向けた。






もっと余裕があれば途中の小沢集落のなかに迷い込んでみたいと思ったのだが、ちょっと押し気味なので寄らず2度目の道を淡々と漕いでいった。ふたたび藤倉のバス停に寄ってから、今日最後の行動食のおにぎりをいただいて、さらに白岩沢を詰めていく。途中の「大物倶楽部」という小屋にいるひとがこの時間漕いでいる自転車を不安げに見つめている、その目線を背中に感じつつ漕ぎ行けば犬の散歩をしているひとが犬の落とし物の始末をしないで行ってしまった。まあこんな田舎で都会のように糞の片づけも何も関係なかろうと進んで、倉掛への折り返し地点を直進、その先左折して入間白岩林道に入った。

風張林道への道と違って、こちらは自転車で上がるのにちょうどよい塩梅の坂加減である。以前はダートであった箇所もいまはゲートの設置とともに舗装され、漕ぐのに何の苦労もないが、3度目の山上がりとあって、重い段を漕ぐ気持ちもなくなっているから、ロー30T×ロー26Tでゆっくりと上がっていったけど、後半はじれったくなって1段上げた。そういえば、午前の倉掛の手前あたりで、上のほうから爆竹のような破裂音が聞こえてきたから、何事であろうかと思って進むと、ニホンザルの群れがいて、そいつらが山の作物を荒らすのを防ぐためだと理解した。
こちらでは、カーブを曲がった先にニホンジカの家族らしいのがいて、慌てて山のなかに逃げていった。夫婦であろうか、途中でおとなの2頭そろって振り返ってこちらをじっと見ている。下の谷から逃げた仔シカが親をよぶ声なのだろうか、ピィという鳴き声が聞こえてくる。シカの食害のことなど考えつつさらに漕ぎ行けば、道沿いにツガのような大木がありこのような林道を通す前はさぞ深山の趣があったのであろうと思いつつ進んでいった。何の変哲もない藤原峠着は16時30分だが、ガーミンで高度を見ると850mほどあって、もっと低いかと思っていたが意外と思いつつ、いてもしょうがないから、ちょっと下った先、鶴峠と檜原街道を隔てる山並みの見える場所に進んで、持参したどら焼きを食べた。遠く山の稜線に雲がたなびいているところに風流を感じるが、下の道路から無粋なモーターバイクの騒音が聞こえるのは興冷めであるがモーターリゼーションの世にあって仕方がないことだろう。





運動したときにいただく甘味のおいしさをかみしめてから、檜原街道に向けて下っていった。合流してから、予定では甲武トンネルに進んで上野原で納輪・輪行するつもりでいたのだが、ダウンヒルがあまりにも快適だから、そのまま檜原村・五日市に向けてスピードを楽しんだのであった。上野原への分岐から役場のT字路まですぐと思っていたが、下り道でも意外と距離があって思ったより時間がかかった。その手前で、前照灯の明かりをつけ、五日市のファミマで惣菜のパンと牛乳を買って空腹を満たしてから、小沢トンネルに向かった。そのあと今日は戸沢峠に向かわず、そのまま八王子に向けて漕いだのだけど、緩やかに下っているから帰路であれば美山通りよりもこちらのほうが早いようなので今後そうしよう。新調して軽くなったホイールで越える御殿峠はまったく楽勝、そのあと、町田まで国道を進むか、信号の多い町田街道にするか迷ったが、素直に朝来た道を戻っていくことにした。食事していくといって出かけてきたので、いつもの成瀬の山田うどんに19時40分に寄って、スタミナ定食を頼んだのだが、前回から50円ほど値上げしたようである。ここまで空腹を我慢して漕いできたので、出された食事はあっという間に片付けたあと、家の近くのスーパーで「あずきバー」マルチパックを求めた(酒を飲まない日は、これでアルコールのない寂しさを紛らわしている)のであるが、こちらも30円ほど値上げになっていた。
さて、以上のような一日であったが、ホイールまわりをより高性能な部品に更新したことの効果は、朝方のランで片頭痛を感じ体調は万全ではなかったなかではあるが、あらためて述べると
-平地や下り坂のランや、8~10%くらいまでの坂上がりでは、ギア1枚か2枚ほど軽くなったとの印象
-風張林道のようないわゆる「激坂」では、時間的にはそれほどの効果は感じられないが、登坂後の疲労は少ない
-175キロ漕いだあとの疲労感はこれまでより多分少なく、それも「心地よい疲労感」だ
といった感じであろうか。
ただ、嫁はんから「あなたは暗示にかかりやすいのよ」とよくいわれるので、思い込みかもしれない。これらの実感が本当かどうかはもう少しバリエーションを変えて走ってみないと確信に至らないであろう。なにしろ、更新前後で変わらないのは、ランドナーは疲れないクルマだということである。
足回りの交換で快走感が増したようで何よりです。PCのスペックUPと同じく、しばらくすると慣れてしまうのですが、身体への負担は確実に減りますからロングツーリングもより楽しめそうですね。
歯飛びなどの問題もなさそうですし、安心して初走りができたようです。
フリーは8速のままかな!? 105ハブなら今後多段化することも出来ますから今後の改修も安心してできますね。よりフリーのロー側を大きくすることも可能ですしね。
ハブが入手できて新しいホイールが手に入って良かったですね。
換えたことで悪いところが無いのが一番です。プラスマイナスがあると後々マイナス要素が気になってきます。
それとタイヤを一緒に換えあかったのは良いことだと思います。ホイールだけの効果を感じられますからね。
こんばんは。ツーリング車向けの650Aホイールはもう手に入らないとあきらめかけていたところ、貴重なSP30を譲っていただいたおかげで、より快適なランができそうです。ありがとうございました。フリーホイールの段数ですが、いまは10速以上が普通なのでしょうか。自分としては、レースをするつもりはないので、いまのところ8段もあれば十分です。ローのスプロケットも、見た感じいまの26Tより大きくするとあまり格好よくない気がするので、もうしばらくはこのままにしておきたいと思っています。いずれにしてもツーリング車まわりの部品の供給難は困ったものですね。ベロクラフトのブログで、新規オーダーの受注やツーリング車のメンテを中止すると出ているので、心配しているところです。
こんばんは。ありがとうございます。新しいホイールに入れ替えたところで、より快適な走りができそうです。おっしゃるように、部品の入替のプラスマイナスという点で、いざ漕いでみるとマイナスなところも見つかりまして、そのことを店長さんに伝えると、その場で適切に対応していただいて不満は解消しました。とても満足しています。
タイヤを換えなかったことがよかったというのは、確かにそうですね。いつになるかわかりませんが、購入したスキンサイドのタイヤに変えてみて、さらに楽ちんになることを期待しています。その際、グランボアから650A向けの軽量チューブを取り寄せて試してみようかと考えているところです。
相変わらず登りの多いルートですね。風張林道、鋸山林道、藤原峠なんて、全て独立プログラムで、一度にまとめるなんて発想は有りませんでした。先日大ダワに行ったときに、特にパパロウさんが登ってきた北側の舗装の悪さには閉口しました。わりと好きだった峠なので、もう少し手入れして欲しいところです。神戸のあたりから新しくオープンしたおもちゃ美術館のあたりまでは北秋川左岸の裏道がおすすめです。
では、また楽しいレポートお待ちしています
こんにちは。ホイール更新の効果の確認もありますが、このところ長い距離を走っていなかったので、今回のコースを考えました。数馬から、藤倉に出て、そのあと風張林道と大だワのほうが、一筆書きできれいなのですが、檜原村から都民の森方面は、大きなエンジン音のバイクが多い気がしたので、静かな北秋川沿いの道を選びました。おもちゃの美術館から、秋祭りのお囃子のような音が聞こえたので、ちょっと覗いて見ようかと思いましたが、先が長いので通り過ぎてしまいました。左岸の道も集落も良い雰囲気のようですね。寒い真冬にでも、温かい室内や風呂や食事のことを思い浮かべつつ、ゆっくりとまわってみたいと思います。

