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和田峠へ行って来い

1.コース

自宅-町田街道-美山通り-小津-陣馬街道-醍醐林道-和田峠-八坂神社-倉子峠-佐野川-上河原-和田-和田峠-上案下-宮尾神社-陣馬街道-八王子-御殿峠-戦車道路-町田-自宅 102キロ

(ルート)https:/connect.garmin.com/modern/activity/10587545216

2.実施日:2023年2月26日(日)晴れ

3.実施者:単独

4.日記

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 昨晩飲んだ久しぶりの酒は、ぶどう酒500ml程度だから、大したことなかろうと思って早寝したのに、明け方にかけて変な夢ばかり見て眠りが浅く、寝坊してしまった。

 それで、行こうと思っていたコースはまた今度にして、いつものごとく、和田峠に向かった。自宅発8時52分。相原のいなげやで厠を借りたので、行動食の買い物(おにぎり2種・おやつの酒まんじゅうに、不二家のルックチョコ)をした。この時点で、上野原で昼食という選択肢はなくなった。

 美山通りと陣馬街道との交差点にあるコンビニで、コーヒーだけ注文して、そのチョコをほおばった。自宅からここまで2時間ちょっとかかるから、今度の糸魚川ランは、八王子に前泊すればその時間の節約になるから、そうしようかなあなどと考えながら漕いできた。外でコーヒーを飲んでいると、いまどき珍しい、フロンドバックのランドナー氏が陣馬街道を進んでいくのが見えた。

 俺はといえば、今日は小津経由・醍醐林道と決めていたので、少しだけ直進して左に入る。それで、小津の道をゆっくり漕いでいると、別々の場所ですれ違った、犬の散歩中の女性と、自転車に乗った子供たちふたりから、「こんにちは」と声をかけられてうれしかった。

 小津のランナバウトで脚を停めたけど、その脇に現役のバス停(始発駅)があることに気が付いた。前からあったのか、どうも覚えがないが、ダイヤを見ると土日は運行なし、平日も日に3便のみと、あまり利用されている様子はない。路線図を見ると、「切通し」を経て、西八王子につながっているらしい。ランナバウトをくるりとまわらず、すぐに小津坂に向かった。

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 前の段を落とさないでそこを上がってから、下り途中の見晴らしのよい場所にいつものように停める。いつもの構図で写真をとったけど、ここから見ると、山にわけ入っていく醍醐街道の様子がよくわかる。景色もよい。下の民家から、ひとの話声が聞こえてくる。いつも思うのは、ここのテラスは日あたりがよくて気持ちよさそうだなということだ。テーブルを出して、くつろぎながらランチとコーヒーなどをたしなむのが最高だろう。

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 郵便局を過ぎ、恩方第二小学校のT字路を直進する。盆掘林道の入口で工事の看板を読むと、工期は3月上旬までとあるから、それ以降通れるようになるだろうか。陣馬高原と五日市をつなぐ貴重なルートだし、走っても楽しい林道だから、ぜひそうなってほしいと思って、さらに渓流(醍醐川)沿いを進んでいった。

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 すでに12時30分前なので、山上がりの途中で腹が減って力がでなくなるといけないから、懐中のチョコを3かけほど口のなかに放り込んで、水を飲んでから徐にスタートした。今日は、今後に備えてある程度トレーニングしたいと思ったので、前のギア30Tは封印することに決めてかかる。それで、ミドルの39T×後ろのフリー26Tでずっと漕いだけど、こちらからの上がりで厳しい中盤までの区間で何か所かある10%を超えてそうなところは、立ちこぎを交えつつ、ゆっくりと踏んでいけば、実は何ほどでないから不思議である。決して楽ではないが、それでも一定のペースを保ちつつ漕いでいくと、先ほどお見かけしたランドナー氏が止まって地図を広げているのが目に入る。無帽で山シャツ+ニッカのスタイルがよく似合ってるので、少し会話したいと思ったけど、トレーニングを中断するのはもったいないから、「こんにちは、ランドナー!」と挨拶のことばを残して、横を通りすぎてしまった。以降、頭のなかは、「ランドナーっていいなあ」と、昨日インターネットで見たブリジストンサイクルのアンカーというクルマ(ロードバイク)もいいなあという思いもふっとんで、次もランドナーにしようと思いながら漕いでいったのだ。しかし、ベロクラフトのウェブサイトも消えてしまったし、頼めるところは、ますます限られるようになってしまった。

 そんな考え事をしながら漕いでいるから、上まで三つあるはずの「警笛鳴らせ」の標識をふたつ見落としてしまった。それが現れないから変だなと思って進むうち、いつのまにか上に到着してしまった(13時07分)ので、ちょっと拍子抜けの感じであった。

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 和田峠に下りると、俺よりひと世代上くらいの一団のハイカーたちが休んで談笑中、うちひとりが大きな声で「おっ、自転車できたぞ、すごいなあ」と仲間にいっているこえが聞こえてきたが、娘のようにうれしそうにほちゃほちゃとおしゃべり好きなのはわれ関せずと淡々と石碑の写真をとってから、さっさと下って行った。というのも、ここ何度もふられている富士のすがたを今日は目にできるかもという期待と、それを見ながらおにぎりを食べるのが楽しみだからである。

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 そうして、案にたがわず、富士見台から快晴の青空を背景に雪をまとった富士が出ていたので、ベンチにすわって、おにぎりふたつ(鶏五目とひじきごはん)、ゆっくりかみしめながらいただいた。下から上がってきたロードバイクのヒルクライマーも、富士に気が付いたところで足を停めて写真を撮っている。

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 食事してから、徐に下っていった。途中の八坂神社のところを右折して、いつもの山の辺の道に入る。そうして、茶畑や、山麓の日あたりのよさそうな民家の佇まいや、木漏れ日の漏れる林道、柚子の木、竹藪、大室山らしい山の遠景、落ち葉、杉木立などを楽しみながらゆったり漕いで、倉子峠の上りにつく。ここは、初手から男らしくロー30T×ロー26Tで踏んで切通しの峠でいつもの写真を撮った。

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 佐野川に下りてから、下の車道をもとの方角に下りて、上河原から2度目の上りを開始した。その前に、そこにある看板で佐野川地区の歴史的建造物マップを読んだのだが、ふと足元をみると、先日見つけた、春の訪れを告げるオオイヌノフルリの可憐な紫の花が咲いているのに気が付いた。そういえば、今日も山のどこかで春告げ鳥の声を聞いたのだが、それはどこだったのであろうか。

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 ここから上まで、坂の厳しいところは、出だしすぐの桐花園キャンプ場の横、和田浄水場からの南南東の方角への直線上り、それに富士見台の手前あたりから峠手前のカーブまでだから、そこさえ焦らずにゆっくり漕いでいけば、あとは楽勝だとわかっているので、やはり前ローを封印してミドル39T×26Tで最後まで踏んでいったけど、思ったとおり、ゆっくり淡々とまわせば、きついと思われる坂も左程でない。かつては、重い段を多用すると、太ももに疲労がきてそのあとのダウンヒルの際痛みが出て急いでストレッチしたものだけど、このところそう感じることも少なくなったのは、多少なりとも重い段を踏むトレーニングの効果が出たのであろうか。今日2回目の和田峠到着は15時14分、さっきと違って人気はなく、でもまだ茶屋は開いているようで、なかから流しっぱなしのAMラジオの音が聞こえてくる。ここでおやつの酒まんじゅうをいただくつもりでいたが、茶店の方のほか誰もいなくてちょっと気まずいから、またすぐに下りについたのであった。

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 下から2回目の核心部(石橋の急登の箇所)で立ち止まって足をついているロードバイカーの姿を認めつつ、さらにどんどん下っていった。陣馬高原下のバス停に座ってようやくそのおやつを食べようとしたけど、後ろの便所から漂ってくるにおいが臭いので、食べている最中に場所を変えた。待合所に行きたいが、バスの運転手と助手がおしゃべりの真っ最中で近寄りがたい。彼らが乗車して、バスが出発したタイミングで、俺もサドルにまたがって進んだけど、先行したゼロハンくらいのオートバイが遅くて、かつ排気ガスが不完全燃焼ガソリン臭いので、ちょっと停まって距離を開けてから再スタートした。

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 お昼前に直進したT字路を右折してこのまま進んでもよかったけど、今日は時間に余裕があるからと、ひさしぶりに宮尾神社に上がって、夕焼け小焼けの唱の歌詞を刻んだ碑の文字を読んでから参拝していつものお願いをする。

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 そのあとは、行きと同じコースだと飽きるから、八王子まで進んで、御殿峠を越えたあと、戦車道路を使って町田に向かった。それで、自宅近くのスーパー到着は18時21分。今日は和田上り、せっかくだからあと1回上案下から折り返して上がろうかと半ば思ったけど、疲労を残して次の週末を迎えるのは得でないと思って、2度に留めたのだ。

 という訳で、今日はトレーニング半分、ツアー半分といった和田詣でとなったけど、これだけ出かけても飽きないのだから、道も風景も雰囲気も自分に合っているということなのだろう。それで次週は、ちょっと気合をいれて漕ぐつもりであるが、また直前になってたじろいで日和る可能性もあるから、どうなるかわからない。でも、年頭に誓った目標のひとつだから、いずれ取り掛かるつもりではある。


Commented by INTER8 at 2023-03-02 10:31
こんにちは。
ベロクラフト、最近ブログ更新が無いと思って僕も少し前に覗きに行ったらサイトがエラーになっていて、翌日もエラー。ベロクラフトは本当に無くなってしまったようですね。店主からのアナウンスが無かったのが気がかりです。僅かな期待ですが、独立して再スタートして欲しいですね。でもツーリング系だけで商売するのは難しいでしょう。グラベルやオールロード系とツーリングをうまく結びつけて若い客層を確保して、ランドナー系はプラスαくらいがいいのかもしれません。
各方面のクロモリビルダーのブログを見ても、ここ数年の受注が減ってきているように感じます。競輪フレームを作っているところは順調みたいですが。
Commented by paparouh at 2023-03-03 20:42
> INTER8さん
こんばんは。ベロクラフトのウェブサイトでは、実店舗の撤退や、ウェブサイトの閉鎖について、事前に案内がされていました。その前から、「ツーリングバイク」のオーダー受付や、レストア等の対応は終了すると告げられていたので、それはその布石だったようですね。ベロクラフトの店主の方には、後ろ泥除けの交換等何度かお世話になっています。経験と勘だけでなく理屈に裏付けられた説明は説得力があって、実力のある方なのでぜひリアル店舗を再開してほしいが、相変わらず調達難が続いているし、ツーリングパーツ系のニッチ路線も、アマゾン等のECサイトのロングテールな品揃えで拾われてしまうから、素人ながら今日の実店舗運営はどこもほんとうに厳しいと想像します。
いまの自転車のフレームがダメになったらどうしようもないから、またクロモリ車を探すと思うのですが、8さんのようなリカンベントは別としても、一般的な汎用車でも1年も待たされるのは嫌だし、このようにニーズに合うところがなくなっていくのは、本当に困ったことだなあと感じています。
Commented by ぶとぼそ at 2023-03-07 17:52
こんにちは。
花粉症の人は大変そうですが、色んな花が咲き出して春めいてきましたね。
和田峠、着々と登坂回数増やしているようですね。平日3本のバス停留所は病院に行くお年寄り向けなんですかね。
都心近くでも交通難民・買い物難民になる地域が増えているようで、高齢者は無理してでもクルマを運転する。結果高齢者の重大事故が増える。悩ましい問題だと思います。

ベロクラフト、閉鎖ですか!? 少し前に通販サイト眺めていたのですが、今はそれすらも出来ないんですね。
残念ながらツーリング車ブームもロードバイクブームの副産物ですから、専門ショップの経営は大変でしょうね。
Commented by paparouh at 2023-03-07 21:12
> ぶとぼそさん
こんばんは。今日もセーターのうえにジャンパーを着て出かけましたが、昼間は暑かったですね。でも朝晩はまだひんやりするので、サイクリングに出かけるときの服装選びにはちょっと迷う季節になりました。でもだんだん日が長くなってきたのでその分時間的な余裕が生まれるのは好都合です。小津には、いまは使われていないむかしのバス停らしいのがあるのは知っていましたが、小津坂に入る道のところに始発駅があることはこれまで気が付きませんでした。おっしゃるように、日に3便だと定時に病院に通う方向けなのかもしれませんね。西八王子行ですが、あの小津の集落の道を走っている姿を見てみたいのですが、平日しか運行していないとなるとそのチャンスはなさそうです。高齢者の方が、逆走やブレーキとアクセルの踏み間違えなどで事故を起こすのをみると、免許返上を促すのもやむをえないと思う反面、車の運転が生きがいになっていたり、生活の支えになっているひとも多いでしょうから、悩ましいことですね。方向としては公共交通機関や福祉バスなどを充実させてほしいと思います。ベロクラフトの実店舗の撤退、WEBサイトの閉鎖は、残念なことです。ニッチ路線でなく、8さんがいわれるようにツーリング系自転車の幅を広くとって、若いひとのニーズにも合う品揃えが望ましいのですが、おおもとのロードバイクブーム自体がひところほどではない様子ですし、なにしろ本体や部品の調達難だと、ちょっとどうしようもないですね。といいつつ、あまり店を利用しないので、えらそうにいえる立場にないのですが、どうも困ったことです。
by paparouh | 2023-02-27 23:16 | 東京地方 | Comments(4)

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