三浦半島+ヤビツ
2023年 07月 10日
1.コース
自宅-六浦-金田漁港-立石-湘南海岸-秦野-ヤビツ峠-宮ヶ瀬ダム-韮尾根-小倉橋-相模原-町田-自宅
(ルート)https://connect.garmin.com/modern/activity/11517597835 199キロ
2.実施日:2023年7月8日(土)くもりときどき晴れ
3.実施者:単独
4.日記
南(海)に向かって出かけたはずなのに北(山)から帰るということは、不思議だが本当なのだ。

今週末は土日ともすっきりしないお天気のよう。日曜日は用事があるので、土曜日に出かけるとして、山方面は雨マークだったので、久しぶりに三浦へ。半島は時計回りと決めているが、横須賀の先までは国道や住宅地のなかを走るのでもうひとつなので、そのあと丹沢に向かうこと決めて5時40分自宅発。
以前は、はじめから16号を通って横浜の中心街を抜けて磯子に進んでいたが、最近は海軍道路から六浦のほうまでずっと下っていく道を選ぶようになった。こちらのほうが多少距離が短いし車も少ない気がする。

突き当りの16号を右折して横須賀に向かう。いつもはヴェルニー公園で休憩するが、今日は先が長いので停まらずに進む。走水の椰子の木通りの道は、海岸沿いの歩道を海を見ながら走りたいのだが、あいにく自転車通行禁止。下の道からだと堤防が邪魔で海が見えないからちょっと不満。

少しアップ&ダウンして観音崎へ。厠を借りてからすぐに再開。園内のトンネルを抜けてふたたび海岸沿いにでると強い横風でなかなか自転車が進まなくて難儀する。

すぐに浦賀へと向かわないで、海側の「かもめ団地」をまわるのはいつものこと。ちょっと古い大きな団地の雰囲気が好きなのだ。診療所は休みでなく、たくさんのひとが待合室にいる。どこも高齢化が進んでいるなあ(自分もそうなんだが)、と思いつつ浦賀の渡船場へ。利用したことは1度だけ、船は向こうの渡し場で停まっている。こちらに来るのを待っているのは面倒なので、湾をまわってから、関東大震災や引揚げの碑の案内文を読んで、久里浜へ。久里浜港入口にあるコンビニではじめて休憩。2回トイレ休憩した以外は停まらずに漕いできたけど、平地ランだから何ということはない。しかし朝食はたっぷりとってきたのに、お昼までまだ時間があるのに相変わらずお腹が減るから、菓子パンと冷たくて甘い飲料500mlを求めて店外でいただく。






Y字路を、いつものように海岸線に沿って進むと、防風林のおかげでそれほど海風の影響を受けなくて済むようになった。快調に気持ちよく進んで金田漁港の渋い床屋さんの手前で足を停める。

その先、すぐに台地の坂となるが、淡々と漕げばすぐに上に到着する。上がったところにあるデイリーストアは、「休店中」の貼り紙がつけられていた。重宝する場所だが繁盛しそうでもなし、ちょっと休むだけでいずれ再開すると、サイクリストとしてはよいのだが。ここで大福もちを買って劔崎でいただくのが楽しみのひとつでもあるんだ。

そんなことを考えながらまた坂を下って海岸線へ。ここにもむかしながらの万屋さんがあるからこちらを利用すればよいかと思いつつ湾を巻いて進む。その前に、若いアベックに混じって漁港の風景写真を撮ったり、葦原の様子をしばらく眺めたりした。

今日は三崎のほうへ進まず、トンネルの1本北側の坂を上がってふたたび高台へ。それで三浦の台地の上にある集落のなかのよい感じの道をたどって、一番高い丘のあたりで少し休憩。畑と集落と生活道路と風車の広い景色を眺めてからアップ&ダウンして国道に合流する。




長い坂を下ってからあとは淡々と半島の西海岸沿いを上がっていったのだが、立石の手前から渋滞したので、それまで比較的空いていたから事故か何かと思ったら、どうやら夏祭りをやっているようだ。
それで見ていると、まず榊を担いた若い男たちが勇ましい掛け声をあげながらやってきたので道をよけた。するとそのあと、若い女衆が同じように「そいやッ、そいや」と掛け声を上げて担ぎものを担いできたので、女神輿とはまた珍しいと思って見学させていただく。続いてやってきたのが、本神輿なのであろうか、ふたたび勇ましい掛け声が通りすぎたあと、トラックの荷台の後ろに乗ったひとたちがお囃子の笛や太鼓を吹いているのがやってきた。



お祭りの雰囲気の余韻に浸りながら、森戸海岸へ。砂浜に自転車をいれたのはよいが、強風で舞い上がった砂が汗と日焼け止めでべたべたの顔や足にくっついて気持ち悪い。チェーンやスプロケッドにもこびりついてしまって、漕ぐとざらざら音がする。眼鏡にも細かいのがくっついて取れなくなったけど、見えなくなるほどではないからまあいいかとそのまま葉山の街中の道を選んで進んだ。この道は休日は渋滞するのが常のようだが、まだ時間が早いからそういうことはなく、古い商店や今風のカフェなど見ながら楽しみつつ漕ぐことができた。クラシック自転車店の前で、床几をだしてこどもふたりがかき氷か何かを食べているのを見ている大人が店主の方か。一見さんは勇気がいるのでそのまま通り過ぎてしまった。

逗子の海岸も材木座も江の島の手前まで強い風に吹かれて、ときどき飛んでくる砂が顔にあたっていたいし、顔がざらざらになって気持ちが悪い。波は高く白い波がしらが随所にたっている。海水が細かく空に舞い上がって、近くに見えるはずの江の島もかすんで見える。例によってこの道は渋滞していたが、左端が開いているので、そこを通って進ませていただく。いまの時刻は12時30分くらいなので、きりのよいところで休憩したかったけど、きっかけをつかめないまま134号に進んで西に向かった。ここは防風林があるので風の影響はないが、道そのものは単調である。単調であるから飛ばすのに向いているものの、眼鏡が曇っているのと暑さでもうひとつスピードは出ず、時速20キロちょっとくらいで我慢の走行を続けた。

防風林のない相模大橋でも強い横風を受けて難儀した。その先、秦野の方向を示す道路標識に従って右折。湘南平の手前にコンビニがあったので、ようやく休憩、おにぎりふたつとスポーツドリンク(ポカリスエット)で空腹を満たした。
ここから秦野までの道は、たぶん初めての道。自分で選んだのではなく、GARMINに読み込ませたRides with GPSの自動データをたどるだけなのでよくわかっていないのだが、景色や土地の雰囲気から渋沢丘陵の東から相模川に挟まれた丘陵地帯も道が入りくんでいてまだ見どころが多いのではないかと思いながら漕ぎ進む。何度かアップ&ダウンして、ふたたび金目川沿いとなり、その先弘法山が見え秦野市内となった。だが、この時間になって丹沢の山並みは暗い雲に覆われだしてきたから、雨降りはいやだなと思いつつ進んだ。でもまあ、夏だからポンチョを出してのヒルクライムもいいかと思う反面、縞状に汚れたタイヤを掃除したり、すり減ったブレーキシューを交換するのが面倒だから、できれば降らないでほしい。
国道沿いの名古木のコンビニで山上がりの前休憩。もう一度スポーツドリングで水分補給して、すでに空になった水筒に炭酸水を詰めかえた。ついでに、冷たいたい焼きのカスタードクリームを楽しんでから、徐にヒルクライムをスタートさせる。
名古木発14時45分発、ヤビツ峠到着16時05分。ネットを見ると、ビギナーは1時間を目標にとか、40分切りを目指すとかあるけど、俺はツーリストだから端からタイムトライアルは関係ないよといいつつ、1時間20分もかかるのだから、諸兄と比べて鈍足振りは際立っているようである。でもいいわけすると、ゆっくりでもいいから、着実に疲れないように漕ぐようにしているので、蓑毛の手前の平な箇所も蓑毛のなかの比較的急な坂も、蓑毛から先の勾配が緩めな坂も、ペースを変えず歯数差13のまま淡々とまわしていけは、息も乱れず山上がりを楽しめる。

それで思うのだが、ここはヒルクライムの名所といい、タイムを競うのも悪くないが、ツーリングとしても十分に楽しめるところだ。バス停の旋回地を抜けると、滑り止めの円盤がついた道となるけど、坂はそれほど急でなくなる。そこから先は、勾配も緩むから、ゆっくりと踏む分にはまったく余裕で楽しく上がることができる。でも、坂が緩い分距離が長くなるから、記憶だと次のカーブを曲がったあたりに浅間神社入口があり、そのあとすぐに菜の花台となるはずだが、と思って漕いでも、現実はそうならず楽勝と思ってもそうは問屋がおろさないといった感じだ。だけどハルセミの大合唱のなかの山上がりは楽しい。木陰が多く、暑さは感じられず、空のくもりも心なしか明るくなって雨降りにならないようでありがたい。
そうやって何度もカーブを曲がってようやく菜の花台に着いたから、ここから峠まではもうすぐと考えるとしっぺ返しを食うので焦りは禁物と思って変わらず淡々と漕ぐ。表丹沢林道の入口もそこから結構遠いし、そこから峠までも距離があって上のほうにこれから行くべき道がつながっているのが見える。だが、勾配は精々大垂水よりちょっときついくらいだから、急がなければ余裕のよっちゃんだねと鈍足はさて置き、漕いで目線の先にようやく峠の建物の姿を認めることができた。
峠の碑をバッグに記念写真を撮ったあと、バス停の横のベンチに座って、サドルバッグのなかにしまっていた「あんこたっぷりどら焼き」をいただく。酒も好きだが、あんこ好きでもある。甘味は血糖値を上げるからふだんは封印するようにしているがサイクリングのときは別、山上がりでほてったからだに、あんこの甘いが染みわたる幸せなひととき。札所から上がってきた高級そうなロードバイクのおじさんふたり、うちひとりが「これが裏ヤビツですか、もう十分ですよ」といっているのが聞こえる。彼らはすぐに元来た道をピストンで下っていったけど、せっかく苦労して上がったのだからもっとゆっくりしたらよいのに、と思いながら、俺も徐にサドルにまたがった。


そうして、宮ヶ瀬まで進んだけど、緩くて長い坂のダウンヒルは楽しい。とくに幅員が狭くてカーブの連続する道は、気を遣う反面、それ相応の自転車のテクニックを駆使すればかえって楽しく、コースアウトしないようスピードに気を付けながら下っていった。緑の回廊は気持ちがよいですね。木漏れ日に、渓流から漂ってくる冷気、ハルセミに鳥の声、かつてここは深山幽谷であったことの余韻を示す栂林。


さて、突き当りT字路をどうしようかと迷ったけど、いったん右折してからやまびこ大橋を渡る。日も高いし、足も余裕があるから、半原越えに進もうか迷ったけど、17時を知らせる音楽が聞こえてきたから左折。半原越えはまたこの次にとっておくことに。もし気まぐれで右を向いたらそうしただろう。
それで、せっかくだから最後韮尾根の草地に行こうと思ったのだが、このまま道なりに進むと半原に下りてしまうことに気付いて、宮ヶ瀬ダムの堤防に進んだ。入口の番人に通行の許しを乞うと「17時15分に門が閉まるから急いで、それからダムの上は自転車は押してください」といわれた(現在17時08分)。ダムの上に来たのはたぶんはじめてのことだと思う。下のあいかわ公園には、社会人となっている娘が小さいころに遊びにきたことがあるが、もうはるかむかしのことになってしまった。光陰矢の如し。


無事対岸の道にわたって、韮尾根まで下る。コンビニで今日最後のおやつと冷たいコーヒーを買ってから、憩いの広場に移動して、心地よい風に吹かれながら草の緑と志田峠の山並みを見てしばらく寛いだ。


帰路はどうしようかと思ったが、オーソドックスに小倉橋へ。下の橋を渡っていると河原のテントからバーベキューのにおいが漂ってきてお腹が空いてきた。下流のほうに目を向けると、水に半身を使って釣りをしているひとがいる。このあたりの夕暮れの前の雰囲気もなかなかよいなあと思ってから、橋を渡って上の道に合流した。



さて、そこからはこのところそうしているように、町田街道に進まず、16号より西側の道をこいでいった。こちらのほうが車が少ないし、道幅も広いので快適なのだ。それで、今日は晩ごはんを食べて帰るといってきたから、相模原の山田うどんに寄って(18時)、かつ丼とざるそばの冷たいのをいただく。冷やし中華の大盛にしようかと直前まで迷ったけど、タンパク質を摂りたいとの欲求が勝った。
食事したあとは、自転車を流すようにして、町田へ。成瀬街道から自宅へ。タイヤの掃除をしてから室にいれたあと、防錆のため、ディグリーザーでチェーンとスプレケッドを洗い、変速機を注油してから、スポークやフレームを水拭きした。
翌日の日曜日は、午前中に団地の用事をしたあと、リアディレイラーのプーリーの摩耗がひどいので、8段用のチェーンといっしょに交換しようと北山田の自転車屋さんにでかけたけど、途中で雨がふってきたので青葉区役所でしばらく雨宿りした。

お店に在庫があったけど、預かりになるため、いったん出直すことにした。それくらい自分でやるべきだといわれそうであるが、うまくいかなくて後悔するよりはプロにお願いしたほうが安心なのだ。それで帰宅してからタイヤまわりの気になるところをメンテして無事直ったので気分がだいぶすっきりした。
三浦半島からヤビツを越えるといったルートは考えたこともありません。大磯から渋沢丘陵をかすめるように走り抜けたようですね。
休店中のコンビニは事実上閉店のようです。新オーナーさんが現れれば再開するかもしれませんが場所的に厳しいようですね。土日はサイクリストやライダーが利用するのに便利な場所だったんですけどね。
プーリーの状態、画像拡大して見てしまいました。ここまで減ると変速時のもたつきも大きかったのでは!? 大昔のカンパレコード 三角山プーリーみたいになっちゃってますね(汗)。
こんばんは。三浦半島は何度も訪れていて新鮮味が薄れてきたので、ほかによいコースはないかと思ってヤビツまでまわってみました。一日に二度、海と山を楽しめてよかったです。
金田漁港から三浦半島の先の台地にあがる坂の上のコンビニは、土日に訪れるとおっしゃるようにたいてい自転車かオートバイがとまっているのですが、平日となると場所的にちょっと厳しかったのではないかと想像しています。あの坂は結構きついので、苦労してあがった先の店は砂漠のオアシスのようで助かったので、何等かのかたちで再開してほしいですね。
大昔の三角山プーリーのことは存じません。いまのところ変速のときのもたつきや不具合はないが、そのうち角度もなくなって丸くなりそうなので交換しようと思いました。この間ランブリンマンさんが譲っていただいたほうは、もうしばらく家庭内在庫で置いておきたいと思います。
南へ向かって走り出して、北から帰ってくる。これは面白い発想のルートですね。僕もやってみたいとは思いますが、最後にヤビツは上りたくないなぁ (^^;
プーリーは見事に擦り減っていますね。ここまできたら いっそのこと尖った部分が無くなるまで使ってみては?
こんばんは。三浦半島は少々マンネリ感があるのでコースに工夫したいと思ってヤビツをいれてみた次第です。逆に、北へ向かって走り出して南から帰ってくるコースもありそうですね。いろいろと工夫してみたいです。INTER8さんのブログをみると、かつてヤビツへのタイムトライアルをされていましたよね。もうしないんですか?ぜひリカンベントで40分を目指してみてください!プーリーが丸くなるとどうなるか興味がありますが、ぶとぼそさんがいわれるように変速に差し支えがありそうなので、近々交換してしまいますね。


