今年25度目の和田峠+林道栃谷板沢線
2023年 10月 23日
1.コース
自宅-小津-力石峠-上案下-和田峠その1-和田-倉子峠-佐野川-和田-和田峠その2-上案下-上恩方-降宿-和田峠その3-沢井-栃谷-底沢-千木良-大垂水峠-高尾-町田-自宅 129キロ
(ルート)https://connect.garmin.com/modern/activity/12434411679
2.実施日:2023年10月22日(日) 晴れ
3.実施者:単独
4.日記

それでいつもの和田峠にしたのですが、これまで累計22回を踏まえてこの際年初の目標とした年間25回を達成したいと思い、例によって3つの方向から向かうことにしました。「一粒で3度おいしい」を狙うというわけです。町田街道・美山通り・小津町を経て醍醐街道に入りました。町田市民病院の手前からバイパスができるようですね。



そうして、ブログを書きながら昨日のランを思い出しているのですが、やっぱり和田峠は楽しいですね。
どこが楽しいかというと、
い)上までの距離が長くない
ろ)急な坂があって、ぴりっとしている
は)三つのルート個性が異なって、それぞれ楽しめる
自分としては、緩い坂を長く上るより、急であってもさっさと上がってくれたほうが性に合っている気がします。丹波山から柳沢峠までは苦手、ひょっとすると、それよりも藤倉から風張林道を上がるほうが好きだったりします。和田は急だし、上まで左程の距離ではないので、ちょうどよい感じですね。
加えて、上案下からはずっと杉林のなかの道、景観が単調でかつ中盤の手前からずっと連続する急こう配なので、どちらかというと己の世界のなかに入り込んで淡々とペダルをまわす感じ。



対して、和田からの道は、素朴な山奥の集落のなかの坂を山里の雰囲気を楽しみながら上がったあと、山道となりますが、上案下からと違って、適度な間隔で急斜面と中斜面が繰り返し変わるから、余裕をもって上がることができます。南面に面しているから斜面に出てから日当たりもよく、明るい雰囲気なので心も軽やかになりますね。




そういえば、上案下からの上がりでロード3人、和田からはひとりに抜かれたけど、大方は「くるりくるり」とペダルを回しながら黙って横を抜いていくのであるが、和田からの方は、ロードらしく重いギアのままぶんぶんふりまわしてすごいスピードで抜いていったのである。その際おじさんのライダーがさわやかに「こんにちは」と大きな声であいさつをしてくれたので、返事をしつつこちらも負けてられないぞとがんばったのでした。
スピードは遠く及ばないが、峠の肩につながる大カーブを曲がった先の12~13%も、歯数差13のまま立ちこぎでふらつかないように強くまっすぐ踏んでいけば、心臓の鼓動は速くなるものの長年のサイクリングのおかげでよほどのことがない限り息が続かなくなるということはなく、いつもよりも早く上がることができたように思うので効率のよい漕ぎ方かもしれない。こういう負荷をかけたヒルクライムを繰り返していけば坂道耐性がつくのではないかと思ったのでした。
ロードのヒルクライムはかくあるべしというのを見て、元気をもらった感じでしたね。
3番目は、醍醐林道からの上がりです。こちらも下から歯数差13(前ミドル39T×後ロー26T)で上がったけど、序盤から急激な坂となり、それが中盤の手前まで連続するが、そんな箇所は立ちこぎでなんとかしのぎつつ詰めてしまえば、あとはうって変わって緩い坂で楽になります。どの箇所からそうなるかもわかっているから、先が見えない上がりと比べると気分的にも楽ですね。植林が多い和田峠にあって、この道も林道だから基本そうなんだけど、ところどころ雑木林となっているし、午後の陽光が広葉樹の緑の葉っぱからきらきらと漏れているところに自然のなかにいる心の安らぎを感じます。きつい箇所を抜けたあとは、好きな歌など歌いながら上がって行けば、さすがにここは、ロードのみなさんは来ないかなと思っていても、2度ほど上からきた方とすれ違いました。
一応舗装されているとはいえ、路上には落ち葉や木くず、岩くずが落ちていて、穴やクラックが随所にあるから細いタイヤだと気をつかうところが多いことでしょう。ランドナーのゴムサイドのミシュラン・ワールドツアー650Aだと、サイドカットパンクの心配はそれほど必要がないから、細タイヤとくらべて安心です。最近はチューブレスといって、リムのなかになにやら液体を入れてタイヤを履くようになっていて、そうすると異物を踏んでタイヤが貫通してもなかの液が固まって穴をふさぐというから、時代は変わったというべきでしょうか。それでも、釘ほどの大きな穴が開いたときは、どうしようもないから、山のなかだと液を捨てて新しいチューブをつけるしかないというようなことを、この前自転車屋さんで教えてくれたけど、そんなの面倒だからはじめからチューブを履くほうが手っ取り早い。チューブレスで楽をするよりは地道に体力をつけるほうがよいのではないかと思ってしまいます。




ということで、3度上がって、坂が急だから走り応えはあって充実感を感じることができました。体力的にはまだ余裕の範囲なので、いつかやったようにあと2回か3回アップ&ダウンをしようかという気もよぎりましたが、欲張っても仕方がないとおとなしく和田集落に向けて2回目の下り道につきました。
そういえば、今日はお天気に恵まれていたから、途中の富士見台から富士が見えると期待したけど、そっち方面は雲がかかってあいにく見えなくてちょっと残念。しかし山峡のずっと先まで谷筋が続いていて、雲の間から明るい陽がさしているここの風景は山が見えなくても好きなところです。なので、座っておやつの甘味でも食べたかったのですが、3度の通過の場面でも停まらずに通りすぎてしまいました(2度ほど先客がいて敬遠したこともある)。

しかし、今日はせわしなく漕ぐという意識を持たないで、なるべくゆったりと漕ぐようにいたしました。
はじめ上案下から和田に上がって、そのあとは八坂神社から山辺の道に入ります。いつもの変わらぬ風景。味わいのある民家、山上の登里につながる山並みとそのうえの青空、茶畑、木漏れ日の小径、民家の前、その先の見晴らしから見える大室山、竹やぶ、杉並木、そうして、倉子峠につながる急坂を漕いでいたら、後ろからミニバンがきたので、端に寄って足をついてしまいました。






ここは小虫がうるさい場所ですが、さすがに気温が低くなるとほとんどいなかったけど、それでもまだ一匹か二匹寄ってきました。切通の峠は古道の趣があって好きなところですね。その雰囲気を味わってから、下に降りて、佐野川にある自販機で飲み物を買って、しばらく寛いでから2回目の上がりに向かったのでした。


あと、気が付いたことは、和田の倉のある立派な民家に、かつてよく飾られていた和文様の紫の布が最近は見られなくなったので、そういう生業(?)をやめてしまったのだろうかと思っていたところ、今日は紺の模様のついた布が干されていました。2度目の上がりのところで、縁側で女の人が何か作業をされていたのを見て、思い切ってどんな仕事をされているのか聞こうかと思ったのですが、そうしないで進んでしまったのは、和田からの上りで、このあたりは急な部類に属するので、立ち止まってペースが乱れるのが嫌だと思ったからです。また日を改めて訪れて気がついたときは、ぜひ訪ねてみようと思ったのでした。

3度目の醍醐林道につく前に、いったん夕焼け小焼けの施設まで戻って休憩、ちょうどお昼過ぎくらいの時間なので、持参したピーナッツパンと行動食として買ったわかめおにぎりをいただきつつ、ただで利用するのは悪いので自販機で温かい紅茶を買って飲みました。いつの間にか温かい飲み物のボタンを探すような時期になりました。
それで一息ついたあとは徐にサドルにまたがって、きっと悲しい由来があるのでしょう、観光案内の地図の「ばばあころがし」の土地の名を読んでから、郵便局の通りをまっすぐ、川を渡らずに進んで行きます。そうして、奥まった川上にある民家の佇まいや、路傍の石仏などの姿を見ながら流していって、ゲートを通過したのでした。そこの林道の分岐を出たのが13時22分、この林道にピークの到着は14時03分。3つ目の「警笛鳴らせ」の道路標識を見れば、上まで目睫の間となります。


ということで、陣馬山から降りてくるハイカーたちとすれ違いながら、ゆったりと漕いでいけば、やがて山の谷間にある温泉宿に到着する。こういうひなびた宿屋でお湯につかりながらいつかゆったり過ごしたいものだという思いをいだきつつ、その先のカーブを曲がったあたりから、板敷きの急勾配となるが、そういう箇所は躊躇なくロー30T×ロー26Tの歯数に落とせば、上案下の先から和田に出して以降使わなかったギアはとても軽く感じられ、蝸牛のスピードであるがなんら苦労することなく進んでいくからランドナーは頼もしい。



上がった先、上の道からいまほど上がってきた道をしたに見つつ進んでいけばなんとはなしにシュールな民家があって、人が住んでおられるのか、おられないのか、そこでマウンテンバイカーとすれ違いました。
その先が林道の入口となっていて、隅で用事を済ませたあとゆるりゆるりと落ち葉を踏む音をさせながら漕ぎ行けば遠くで鹿の鳴く声が聞こえてきます。ここも林道ゆえ、植林の針葉樹が中心であるが、醍醐林道と同じくところどころ雑木林・広葉樹となっていて、そんなところは西日があたって色鮮やかできれいですね。そうして、木々の間からずっと向こうに見える山のスカイラインは、独特の形をしているように見えるのできっと有名なのであろうと想像しつつ、踏んでいきます。ここは精々藤野と相模湖の距離を結ぶ林道だから、林道の入口からすぐに峠(明王峠と相模湖へ行く道とクロスする箇所)に到着すると思いきや、実際は山肌にそってうねうねといつまでも同じような調子を繰り返すので、主観的にも客観的にも案外時間がかかるんですね。結局、入口から20分以上はかかったでしょうか。でもむかしのことを思い出したり、政治のことを考えたりしてもの思いにふけりながらきたので飽きることはなく、そこから先、ドロップハンドルでなければ山道を選ぶのでしょうが、ランドナーだと楽しくないので素直に道を進んでいきます。でもその前に、ここで食べようと楽しみにしていた吹雪饅頭を取り出して、置かれている材木の丸太のうえに座って食べました。両刀使い、こういう運動をしたときの、あんこがたっぷりつまった和菓子というのは、おいしいものなんです。


底沢への下りはなかなかのものですね。カンチブレーキの制動の距離を測りながら自転車で楽しめる速度で落ちていったけど、ここも岩くずや石が落ちているから油断禁物です。パンクならまだよいが、落車して大けがなどしたらちょっと大ごとなので、そういうことにならないよう、焦ることなく安全運転を旨としてカーブの手前は減速しながらアウト・イン・アウトを楽しみました。
例の美女谷の木彫りの美女はもうだいぶくたびれているように見受けられました。腰も痛そうなので、もう自然に返してやってのよいのでは?と思いつつさらに下って、その先にある民家の煙突から冬に煙が出ているのが印象の残っていたのですが、いまはそうではなくてただ静かなだけ。無粋な高速道路の工事現場を過ぎて国道に合流したあと、大垂見峠に向かいました。ここの峠を越えてから、高尾までのダウンヒルが楽しみだったのですが、峠直下の工事の片側通行の影響のためか、渋滞気味ですぐにおしりの車に追いついてしまったのでした。

高尾でもちょっとうろうろしようかと思ったが、行楽客の多さにひるんでそうしませんでした。その先のコンビニで、コーヒーと肉まんをいただいてから、町田に向けて帰路につきました。久しぶりに町田の千代田寿司によって寿司を買ったあと、生協の店によってココアを買って帰宅しました。自宅発7時02分、帰宅は19時前くらい。高尾のイチョウはまだ色ついていませんが、黄緑色なのでもうすぐといった感じ。行ったあたりの山の紅葉は早くてもあと2週間先といった感じだったでしょうか。

目標達成おめでとうございます! たぶん、日本一和田峠へ上っているサイクリストのはず (^^;
町田の病院のカーブから先のバイパスは早く繋がって欲しいです。そうすれば今の道の交通量が減るでしょうからね。特に大型は。
こんばんは。ありがとうございます。「年間25回」の目標達成のこともありますが、単に和田峠が好きなだけという面が大きい気がしています。ロードの方だともっと上がっているひとがいるような気がいたします。ランドナー乗りだとたぶんおっしゃるようなことでしょうね。
町田街道でリカンベントだと、とくに大型車の接近はお互いに気を使うことでしょうね。あのバイパスの行先はどこにつながるのでしょうか。ぜひ混雑緩和につながってほしいですね。
道路といえば、長津田と恩田の間の恩田川と奈良川の間の田んぼ地帯の真ん中に、車のための道路をつくろうとしているのがイヤですね。瀬谷もそうですが、ああいうオープンスペースをどうしてないがしろにするのでしょうか。十日市場から成瀬街道に行きたい車のために、みんな散歩したりジョギングしたりしているあのような住民の憩いの場をつぶしてどこにでもあるような殺風景な景色にしてしまうのなら、盛り場にカジノを作って税収をあげたほうがずっとマシ(前の林市長のほうがよかった)です。広々とした景色が好きでここに住むことを決めたのに残念ですね。脱線してしまい失礼しました!
町田のバイパスの接続先は、たぶん桜美林のセブンの先、ローソンの手前の信号だと思います。数百メートルを残して他は完成しているので繋がるのも時間の問題でしょう。例によって地形を無視して上下する道なので自転車向きではありません。
恩田の田んぼの中の道は僕も気が付いていました。こどもの国線の上を超えるのか下を潜るのか、どちらでしょうか。近くの踏切の渋滞緩和が目的なんでしょうけど、車の絶対数が同じなら、一部の渋滞を緩和しても次の信号へ渋滞が移動するだけです。道の距離を短くしても渋滞密度が濃くなるだけだと思うんですが。交通管制センターの人は気がついているでしょうね。
こんにちは。少し前までは、北に向かうのに町田街道のみを使っていたのですが、城山方面のときは国道・淵野辺あたりからは1本西側の道路を使うようになりました。町田街道は空いているときはよいのですが、ときとタイミングにより混雑していると道幅がせまいところは走りにくいので、混雑緩和につながるとよいですね。
それに対して、恩田の田んぼの道は、おっしゃるようにメリットがあまり見えないですね。こどもの国線の上を通すようなことは、金もかかるし景観を破壊するのでいくらなんでもそんな無駄なことをするほどではないと思います。こどもの線の土手の下に潜るところががあるのでそこをアンダーパスにするのでしょう。踏切の渋滞緩和といっても、こどもの国線は昼間は1時間に3本ですからね。開かずの踏切ではあるまいし朝夕くらいは我慢の範囲でしょう。もしかするといまのなかの道がこどもたちの通学路になっていて、ショートカットする車がはいりこんで危ないからなのかなあ。もしそれなら車を進入禁止にできないのでしょうか。あそこの広々とした田んぼ地帯は、地域住民の憩いの場です。みんな散歩したりジョギングしたり探鳥のひとも多いですよ。それをぶった切って殺風景な車の道路をつくるのはなぜなのか。渋滞なんかしていないし、もう車優先の都市開発はやめてほしいですね、と強く思っているのですがクレーも入ってきているしどうしようもないですね。都市計画の主体がどこなのか看板を見てこようと思います。
和田峠25回目達成おめでとうございます。残り2ヶ月にして年間目標達成ですね♪
恩田のショートカットの道、要らないですよね。工事が大分進んで来て恩田川に注ぐ小川の部分の橋建設も始まってました。
ただし、その先こどもの国線部分は手付かずですし、地下化するにも線路の橋桁広げるにも無理がありますね。既成事実として取り掛かれるところだけ工事始めている感じです。
将来的に明らかにクルマは減るのに平日は渋滞無縁のあの場所に道路を作る無駄な事業には呆れてしまいますよ!!
町田のバイパスは、看板を見ると令和6年2月までと書いてありました。自分は、尾根緑道からそのままバイパスで町田方向に行くケースが多く、山崎団地でぶった切れた状態に苦慮しておりました.開通すると、南下するときに便利になりそうです。
こんばんは。ありがとうございます。和田峠は好きなところなので、行く場所が決まらないときに足が向くといった感じで訪問を繰り返して25回となりました。あと5回行くかどうかまだ決めかねています。
恩田川沿いの、あの開けた広々とした田んぼ地帯は、とくに障害物がないところがよいのです。1年中あそこを歩いていて、田んぼの様子や空気の変化や鳥たちの姿に春夏秋冬を感じるのですよね。その真ん中をぶったきって、どこにでもあるような殺風景な自動車道路をつくるのはどうなんでしょうか。風景が一変してしまいます。交通安全をいうなら道路を通すのではなく歩行者優先にして自動車をシャットアウトするべきだ。都市近郊のあのようなオープンスペースは市民の憩いの場で貴重だと思うのです。恩田川沿いも散歩したりジョギングするのによい場所なのに、その間近に並行して自動車が走るようになると、景観が分断されて台無しになりそうです。もったいない。ネットを見ると県道なようなので施工主体は神奈川県なんでしょうね。あの有名な黒岩知事が責任者。モータリゼーションとは違った発想はないのでしょうか。
こんばんは。コメントいただいてどういうコースかイメージできました。桜美林から町田街道より東寄りの比較的新しい道につながるのでしょうね。確かにあそこは、山崎団地の先でT字路にぶつかってどっちつかずの道でした。それがその先までつながって町田街道につながると、町田街道の渋滞解消につながりそうですね。このような合理的な道路であれば文句はないのですが、自動車の走行を優先して近所の貴重なオープンスペースをつぶして道路を通すのは、納得がいかないです。

