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和田峠6本

1.コース

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(ルート)https://www.strava.com/activities/13508006164 114キロ

2.実施日:2025年2月1日(土)晴れ

3.実施者:単独

4.チェーン交換後積算走行距離概算(ダボスオールロード):6279キロ

5.日記

 トレーニングをしているような表題だが、そういう面もありつつ、やっぱり楽しいから6回上がったのだ。どのようなコースだったのか、ストラバのプロフィールマップを見るとよくわかる。

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 当初、和田峠は、道坂と巌道峠を越えてから訪れるつもりであったが、早起きできなかったので断念。それで「行くアテのないときはとりあえず和田峠」と、家を8時前に出た。町田街道を漕ぎながら和田のあとどうしようかと考えたけど、いずこもこのところ通ったばかりだし、1月あまり和田に行けなかったこともあるから、和田峠を集中して上がろうと思ったのであった。

 2月末まで、自動車は通行止だが、歩行者と自転車は通行できることを先週確認したので、オーソドックスに陣馬高原下のバス停から上がった。

 山下屋さんから少し入った先のゲートは予想どおり閉まっていたが、歩行者・自転車用通路として門の脇が通れるようにしてあった。立ち止まっていると、横に停められている車にいる門番がなかから手で「通っていいよ」と合図を送ってこられた。

 現場は、下から上がって2回目の「核心部」のところ。北に向かって18%くらいありそうな石橋の急こう配を上がって、南に転回する箇所の法面である。工事のため、道幅の2/3は壁でさえぎられ、通行する場合は、残りのスペースを行くようになっていた。入口にも番人がいて押して通るようにといわれるかと思ったが、「道が細くなっています、気を付けてお通りください」と降車は指示されなかったから乗ったまま進んだ。

 ここまで、後ろの段あと3枚残して上がってきたのだが、狭い急こう配をふらつかぬよう上がるため、ロー×ロー(ギア比1.00)まで落として漕いでいったところ無事通過することができた(このギアを使うのはここだけ)。一番内側の大きなスプロケットは、男らしくないと勝手に決めて滅多に使わないのであるが、こういう場面には保険として便利だ。

 そのあと、山火事予防の防止桶のあるカーブを曲がってからさらにゆるく曲がると、直線の坂の先にいつもは茶屋が見えるはずが今はゲートになっていて、門番の方がこちらをじっと見ておられる。工事現場と上下のゲートとの間で、無線でやりとりをされているようで、「自転車一台上がっていきます」などと言っていたから、来るのを待っていたのかもしれないが、俺はヒルクライマーでないので時間ばかりかかるのだ。待たせてごめんといわないが、「ここが和田峠です、お疲れ様でした」といわれるのを聞いて、息がみだれているからおじぎだけしながら脇の歩道を押して到着した。

 八王子からの上がりは、だいたいそんな感じなのだけど、同じ箇所それぞれ1日で6回通過したはずだから、番人のどなたかが「懲りずにまた来た」と気が付いたかもしれない。6回目に和田に下りるとき、「ご苦労様です、すべらないように気をつけてください、さようなら」といわれたのは、もしかしてそのように思われたからかもしれない、と思いつつ下っていった。

それで、距離の短い和田峠とはいえ、6回上がったあとだと太ももに疲労がたまって、下るときに痛くなる心配もあったが、今日はそんなことはなかった。ギアを意図して軽めにしなかったけど、下に降りたときに10分くらい休憩をとって腰の可動域を広げるストレッチをしたことが効いたのかもしれない。平日家で酒を飲まないで夕食をいただいたあとはユーチューブの動画を見ながらエアロビクスをすることをこのところ習慣にしているのだけど、下半身のストレッチや筋トレ中心になっていから、その効果もあるかもしれないと思った。

その山下りにおいて、急こう配のダウンヒルの楽しさに気付いてしまった。

ダウンヒルといえば、緩斜面や中斜面でなるべく道幅の広い道路で楽しむべきものと思っていた。急斜面はブレーキを握る手をはなすと、あっという間にスピードオーバーになるし、すぐに次のカーブとなるから、自転車で出せる速度を楽しめないものだと思っていたけど、ハイドロブレーキに変えて効果を知るに及んで、和田のような急坂下りでも意識してペダルを踏むようにしたのだ。先週の和田への下りに続いて、今回は八王子に向けてもそうしたのだけど、実に楽しい。座っているだけで落ちていくのを、さらに加速させ大げさにいうと瞬時にスピードがあがる。カーブぎりぎり手前まで進んでから制動させるのだけど、ランドナーのカンチだとそれは無理だけど油圧ディスクであればしっかりと効いてくれるから、聞こえてくるブレーキローターのきしむ音(?)で「めちゃくちゃ熱くなっているのだろうな、そのせいで突然ブレーキが効かなくなるようなことはないだろうな」と一抹の不安を感じながらも、速度の誘惑に負けて、右に左にと短距離で続くカーブをこなして進んでいったのだ。舗装されていてもところどころクラックや穴が開いている箇所があるものの、そういう箇所は巧妙に回避しつつ、かつ38Cタイヤのおかげで、多少の凸凹であれば踏んでも振動を吸収してくれるから実に快適。そんな太いタイヤであれば、逆に上がりだと重たくならないかといわれればそうかもしれないが(実際に細タイヤのロードに乗ったことがないのでわからないのだが)、地面に対するグリップ力は増すだろうから実はメリットのほうが多いのではないだろうか。もちろん、対向や歩行者に対する注意を怠らず、このような場所で事故を起こしたら自分だけでなく他に迷惑がかかることを銘記しつつ、安全第一を念頭に慎重にダウンヒルを楽しんだ。

ところで、車は通行止であるから、おのずと自転車でくるひとも少ないだろうと思っていたけど、実際はたくさんのロードバイカーのひとがいた。目立ったのが若者で、いっときロードバイカーでも乗っていのは俺のようなおじさんのようなひとが多かったけど、最近若い衆も増えてきたのは結構なこと。ただ、みんな同じように一張羅着てギンバエのような鏡面のサングラスをかけているけど、ロードバイクはこうで、ヘルメットをかぶってサングラスつけて、着るものはこうで靴はどうでと、決められた風に見える。もっと自由であってもよいのではないかと、峠の茶屋で買ったコカ・コーラを飲みながらそんな彼らを見ていた。何分で上がったとか、ケイデンスがどうとか、ワットがこうとか、そんなことをおしゃべりしているけど、レーサーならまだしも、そんなんどうでもいいじゃん。

今日は醍醐林道に行かず、3回陣馬高原下のバス停から、3回和田のバス停を起点にしてヒルクライムを楽しんだのだが、巷間「裏和田」と呼ばれているほうの上がりは、まったく楽だ。対して八王子からだと、ハイキング道分岐の手前から上までいっかんして急こう配だからきついのだけど、それもそんなものだと決めてしまえば、左程のことではないと感じるのは妙。もちろんレーサーみたく自分を追い込んで上がっていくわけではなく、マイペースのサイクリングだからそう感じられるのかもしれない。6回の上がりのうち、いちばんきつかったのは3回目の上がりで、一度峠越えを往復したあとだから体が慣れていないせいか、1回目ほど楽ではない感じだったので、この分だと6回行くことの目論見は達せられないかと少々怪しんだものの、立ち漕ぎも混ぜて漕ぐと、腰にたまっていた疲労も分散されよい塩梅となった。4度目以降は、特別苦しい場面はなく、八王子からは淡々と、和田からは楽しみつつ踏んでいって、その都度峠の碑に自転車をたてかけていつもの記念写真(訪問の証拠写真)を撮った。

陣馬高原下から和田バス停まで一度往復したあと、陣馬亭を背景に自転車の写真を撮ろうとしたが、その前に西東京バスの誘導員の方がたっておられるから邪魔なので退いてほしいなあと「写真を撮ってもよいですか」と声をかけたところ、バスが転回するから待つようにいわれたので指示に従った。写真を撮ったあと、建物の横にある休憩所にすわって行動食のおむすびを食べていと、その方が近くにこられて「この自転車はどこの国製ですか」「高いのでしょうね、自分は買えない」「軽いのでしょうね、指で持ち上げることができるのでしょう」「この自転車だとここまでくるのに楽勝でしょうね」「フレームはアルミ製ですか」と話しかけてこられた。いつものことだが、出先で知らないひとから声をかけられると面倒くさいと思う性質なので無愛想に返事したのだけど、最後に「勉強になりました、ありがとうございました」といわれたので、恐縮してしまった。カーボンフレームといっても、ネットでディスカウントされていたものをついクリックして求めたものだし、部品だって自分のなかでは奮発したもののロードバイクの世界だと普及品の105だし、ホイールもアルミだから、そんなに高級な自転車ではないことを伝えたかったのだけど、つい最近の自分がそうであったように当節の特殊な自転車事情を知らない方に説明するのはたいへんだと思った。

4度目の上がりのとき、和田集落の手前で下りてきた軽に乗った外国人らしい方(ふたり連れ)に呼び止められた(6度の上がりで、脚をついたのはこの場面だけ)。流暢に日本語をしゃべる奥さんが「陣馬山に行きたいのだが通行止めと書いてある、上まで車で行けるのでしょうか、あなたも上に行かれるのですか」といわれたので、和田峠までは車で行ける、八王子へは抜けられない、車は茶屋の駐車場におそらく駐車できるだろうとお返事をしたところ、お礼をいわれた。そのあと、浄水場から先の直線13%上がりを踏んでいると、方向転回したらしい軽が上がってきて、抜き際「ありがとうございました、がんばってください」と声が聞こえてきたので片手をあげて挨拶を返した。峠に上がると先ほどの軽が駐車場に無事停められてあるのを目撃したし、陣馬高原下を往復して戻ってきたときも留置されていたからまだ陣馬山を楽しんでおられるのだろうと思って、5回目の和田下りをしたあと、最後の和田上がりをしている途中ですれ違った。その際、運転席の旦那さんが窓を下げて笑顔で片手をあげ、その奥で奥さんの「ありがとうございました~」という大きな声が聞こえてきたので、ささやかなことではあるが、人の役にたったことを感じてうれしくなり、気持ちよく峠上がりをすることができたのであった。

6回目の下りの時間となると、もう上がってくるヒルクライムのひとはいなくて、下山中のハイカーに注意しながら、ウェーデルンの気分でダウンヒルを満喫した。そのあと、寒い谷間の道を陣馬街道まで下って、関場を右にとり、力石で曲がってから上で夕焼け小焼けの里の景色を楽しんだあと、小津のランナバウトを経て帰宅の途についた。明日は天気がよくないためか、町田街道で行楽帰りだと思われる車の渋滞にあう場面もあったけど、まあ順調に進んで木曽の和食のアラカルトの店にピットインしたのが18時ちょっとすぎくらい。漕ぎながら、かつやで揚げ物盛合丼にしようか、山田うどんでかつ丼にしようか、運動をよくした今日くらいはカロリーオーバーでも構わないから揚げ物てんこ盛りをたっぷりといただきたいと思っていたのだけど、老人は老人らしく健康志向で和食にするべしと我慢して、いつもの店で、さば煮、わかめ酢、ほうれん草、じゃこと大根おろし、おろし付き鶏から揚げに、みそ汁とごはん大を頼んで、胃袋に急いでかきこんだ。和食はうまいなあ、と思って、暖かいほうじ茶と緑茶をそれぞれ2杯いただいて幸せである。

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和田峠は楽しい。もう20年近く前になるが、中年となって趣味のサイクリングを再開して、はじめて訪れたときは、あまりの急こう配にめんくらって、ほとんど押して上ったような気がする。方々に出かけるようになって、相応の乗れるようになって以降、ランドナーでロー×ローだったら脚をつかずに上がれるようになり、やがて前のチェーンホイールをミドルのままでも上がれるようになった。いまは、「和田峠を上がる」といういきごみはなくなり、サイクリングのコースの一部として峠上がりを楽しめるようになった。20分を切るとかなんとか、そういう域には遠く隔たっているのはどうしようもないけど、そんな追い込む走りは自分に向いていないから、あと何年になるかわからないけど、楽しめるうちは楽しみたいと思うのであった。

ところで、今回は6本上がったのだが、「6本しか」というべきか、「6本も」というべきか、いずれだろうか?

加齢とたたかいつついつか10本上がる日がくるであろうか。気温が高くなると暑くてとてもできそうもないから、やるなら来年のいまごろになるだろう。力への意思が人間の証だとひとり決め込んで、そのときまでみんな精々元気に過ごして行けることを願うばかりだ。

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さて、急な坂をなんども上がったから、チェーンが伸びたのではないかとチェッカー棒を挿したけど、ささらないですね。それをいいことにまだ交換しないことに決めました(無精者)。


Commented by Giant_ameba at 2025-02-03 20:59
こんばんは。3往復6回ですか!獲得標高で富士山まで行けそうですね。次は、エベレスティングですね!
チェーンの話をここでしながら、最近もう一台の自転車の変速がうまく決まらないなぁと思っていたら、何と15000kmも交換せずに乗り続けていました。チェーンチェッカーを買ったはずなのですが見つからなくて、でも、交換したら一気に症状が改善されました。しかし、長持ちするというか、さっさと交換してれば、悩まずに済んだというか、10速のチェーンは11速よりも長持ちするのでしょうか?原理的には、チェーンの金属が伸びるわけでは無いから、10速も11速も変わらない様な気もします。という事で、流石に13000km超えたあたりからシフトダウンが渋くなって、15000km超えたら、フロントもシフトが渋くなってしまいました。そうなる前の交換がお勧めです。
Commented by paparouh at 2025-02-04 21:46
> Giant_amebaさん
こんばんは。獲得標高の数字はあまり意識していません。ブログにも書いたことがあるのですが、和田峠の坂と距離が自分の脚にあっていて、それなりに上がった感を感じられるところが好きで今回何度か往復いたしました。八王子からと、和田からと、同じ峠路でも雰囲気が違うところも変化が感じられて飽きないです。わが家からわりと近くでこのようなコースがあり、よかったなあと感じているところです。
チェーンについては、チェッカーでの結果次第でなく、やはり6000キロくらいをめどに変えたほうがよさそうですね。そのほうが、スプロケッドやチェーンホイールの長持ちにもつながることがわかっているのですが、外して、つけて、そのあとギアの調整をしてというのが面倒でつい先延ばししてしまうのです。そういう作業がとくに嫌いというわけではないのですが、自転車をいじるよりはできるだけ乗っていたい、といういいわけはよして、今度こそ着手しようと思います。
Commented by INTER8 at 2025-02-05 18:10
こんばんは。
ランドナーで5回のぼり、オールロードになってついに6回!
時間的にはまだまだ行けそうですね。どこまで行けるか楽しみです (^^;
サバの定食がお気に入りのようですね。僕もサバは大好きで昨夜も脂がのって美味しいのを食べました。以前はお腹部分が好きでしたが、最近は尻尾部分もいいなぁって思います。息子達も魚はよく食べるのでサバの骨格は承知していて、綺麗に食べて骨だけになります。
Commented by paparouh at 2025-02-05 21:37
> INTER8さん
こんばんは。逆にいえば、自転車をかえても1回増えたくらい、なのですが、要は3往復したのをあと2往復すれば10回になるから、案外それほどハードルは高くないかもしれません。もう1時間はやく行けば、やれないこともないので、いずれやってみようかなと思っています。
和食のお店であるのは、ほっけと、さばの塩焼きと、鮭と、さばのみそ煮と、あと黒ムツのなんとかというあまり知らない魚でしたが、選ぶのはほっけかさば味噌がどっちかですね。汗をかいたときは塩気のあるほっけにしますが、冬のいまごろはさばのほうを選んでしまいます(根拠なし)。並んでいる切り身は、確かにしっぽが多い気がします。水産物も高くなったので、おそらく比べたら安く手にはいるしっぽが多くなっているのではないかと想像します。本当は、油たっぷりの揚げ物を食べたいのですけどね。でも健康のことを考えて和食にしました。
by paparouh | 2025-02-03 18:37 | 東京地方 | Comments(4)

サイクリングのことを記録していきます。


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