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「ばばあころがし」から和田峠(最後に追記あり)

1.コース

自宅-小津-力石峠-醍醐街道・林道-和田峠-沢井-旧甲州街道-千木良-大垂水峠-高尾-尾根緑道-町田-自宅

(ルート)https://www.strava.com/activities/13832245965 101キロ

2.実施日:2025年3月9日(日)晴れ

3.実施者:単独

4.チェーン交換後積算走行距離概算(ダボスオールロード):6877キロ

5.日記

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 180キロくらいの距離を走るべく、6時スタートしたかったのですが、起きることができませんでした。

 例によって、前の晩飲んだ酒のせいで、ぐっすりと眠ることができなかったからだと思います。最近以前ほどお酒がおいしいと思わなくなりました。それは、アルコール度数を下げたからかもしれません。前は、度数25の麦焼酎を6:4で湯か炭酸水でわって3杯から4杯いただいていたのですが、アルコールのとりすぎは成人病の原因になるからと、最近はビールと安いぶどう酒に替えたのです。でも酒飲みとしては度数の高いのをきゅっといただきたいですね。中途半端だと酔ったのか酔っていないのかもうひとつはっきりしないし、それで寝ると寝つきはよくても夜中眼が覚めてそのあとなかなか眠れないのです。

 であれば、いっそのこと断酒してしらふで生きることを選べばよいのだが、それはそれで未練があるのですね。ふんぎりがよくなくてどっちつかず、まるで己の人生のようですが、仕方ないことだとあきらめることにいたしましょう(何を)?

 さて、うちを出たのが8時30分。しかし変速の調子が悪いので一度戻って調整してから出直しました。

 どこにでかけるのか特に行くアテもないからいつもの和田峠へ。

 それでまたいつもと同じことを書くのですが、和田峠は楽しいです。

 それはそうと、夕焼け小焼けの施設の手前あたり、新しいモダンな家ができるのかと思ってみると、目隠しされた看板があってそれを透かして読むと「上恩方郵便局」と書いてあるように読めました。

 ということは、関場にある現在の木造の建物から移転することのようです。いまの建物は取り壊してしまうのだろうか。鄙びいた山里によく調和した、味のある雰囲気なのにちょっと残念ですね。

 道を直進して、醍醐林道に向かいました。一番奥の民家まで、道々にある石像や馬頭観音を探しながら漕いだのですが、そういう印が其処此処にあるのは、古くから使われた道なのかもしれません。観光案内の看板をみると、林道沿いにいろいろとおもしろそうな土地の名前がつけられているようです。

 そのひとつ「ばばあころがし」というのがあって、ネットで見てみると、どうやら醍醐林道の最初の急坂がその場所のようです。確かにとても坂が急で、ひとが転げおちた場所だといわれるとそうかと思うくらいですね。

 最初のゲートを通過して、しばらくはゆるい坂だけど、2回目のゲートを越えると、道は徐に急になり、気が付くと路面は舗装しているけどコンクリート敷となって15%くらいの勾配で上がっていきます。そしてその坂を上りつめたところが「ばばあころがし」らしく、立ち漕ぎするほどではないが、ペダルを踏むタイミングでハンドルを手前にひくようにして漕ぎあがってから左にカーブを曲がって進みます。

 そうすると距離は短いがそれまでと比べると坂がゆるくなるので、息を整えつつ漕いでいくのですが、次もやっぱり「徐に」といった感じで坂が急になります。そして山肌にそってぐいぐい上がっていって、こちらも先ほどと同様に左カーブの手前がもっとも勾配がきつくなります。

 そこから先もしばらく急坂は続くけど、やがて一直線の上がりとなり、路面が白いコンクリート敷の舗装路に変わると、そこを先まで詰めたところまでが醍醐林道の急こう配な箇所。その先は傾斜も緩くなって、楽に上がれるといった印象です。

 目の先、ずっと上のほうの山の切れ目が、この道のいちばん上らしく、見た目ではまだ相応の距離があるように感じられるけど、実際に踏んでいけば左程でないことを知っています。

 上のほうは昨日の雪が残っていて、最初の雪だまりは脚をつかずに通過したものの、2番目か3番目かの箇所は雪が深く、先行者の足跡をトレースするように漕いだのですが、バランスを崩しそうになったので、無理をしないで降りて押しました。

 でも、この冬は雪遊びをしてこなかったので、ちょっとだけにしろ、雪と戯れることができて楽しかったです。

 あとはうえまで、乗れるところは乗りながら進んで、いちばん高い場所に到着。そこでさっとさと用事(小)を済ませたあと、和田峠に下りました。

 だいたいそんな風な山上がりだけど、メインの和田林道を八王子から上がる場合は、いっかんして急こう配なのに対し、こちらは適度にメリハリがあって変化もあるから、いつもと違った印象を持ちますね。そしてどちらが好きかと聞かれると、どちらも好きと答えると思います。

 さて、いつものように峠の碑に自転車をたてかけて記念写真を撮ったあとは、すぐ下りについたのですが、降ったときの例年どおり直下の坂に雪が残っていたので、しばらく慎重に下りていきました。日当たりのよい斜面にでると路面は乾いていたから、いつものようにペダルを踏んで自転車で出せるスピードを楽しみました。富士見台で富士のほうを見たけど、今日は雲に隠れて姿を見ることができません。そのあともどんどん下っていったけど、場所によりウェットな箇所もあるから、スリップというよりもタイヤのしぶきや泥はねで自転車を汚したくないからそんな箇所はスピードを殺しながら下っていきました。

 醍醐林道はもちろん、今日は和田林道もロードのひとは見かけなかったです。見かけたのは、小津から先、ランペットの看板を見て力石峠に上がろうとすると、後ろから気配がしてふりかえると、若いロードがペダルをくるくるまわしながら黙って横を抜いていったくらいでしょうか。せっかく山に近づいたのだからあんなに急がなくてもよいのにと思って見つめていました。

 蔵のある民家や、土蔵を見ながら下り、八坂神社の手前で道幅が広くなったタイミングでさらにペダルを強く踏みました。ふたたび幅員が狭くなる入間坂バス停の手前のS字カーブをもっとうまく通過したいのだけど、路面が濡れているのと対向が怖くていつもいまひとつです。車がこないことがわかっているともう少し上手く抜けられるのだけど、いずれにしてもその先小学校があるからすぐ徐行して進みます。

 沢井に出て、陣馬の湯の秘湯の看板のあるあたりの景色も好きなところです。温泉の、それもどこかしら鄙びいた山里の湯宿に泊まってみたいといつも思うけど、思うだけでなかなか実現しません。

 少しの距離だけど左岸の道を選んで漕ぎました。いつもは通りすぎるだけだけど、こうして新しい道をたどると受ける印象も違ってくるようですね。日当たりのよさそうな庭の広い古い民家のたたずまいをみて、こういう家に住んでみたいなあと思いました。

 隧道を潜って藤野駅に向かう道より1本東側をすすみ、高速の股を潜ってから中央本線の踏切を渡り、国道に出ます。

 ちょっとだけ東に移動してから旧甲州街道に入ってふたたび坂を上がっていきました。

 特に「街道筋」の趣といったものは感じられませんが、ここでも石像や古い道標があってかつての名残を伝えています。

 高台にあがってから、高速にかかる橋をわたって、相模湖の景色を眺めると、古びた白鳥の遊覧船がゆったりと湖面を横切って行きました。あれを見ると、子どもの「おまる」を思い出してしまいますね。いまの若いひとはきっとそんなの知らないでしょうね。

 ふたたび国道に戻って、いつもの「見晴らしドライブイン」にピットインしました。

 穏当に、ミニラーメンとチャーハンセットを注文したのですが、ここの名物は「ジャンボ野菜ラーメン」らしく、先にそれを注文したお客さんが出されたのを見て「わぁっ」と声をあげたので、俺もそれにしたらよかったかなとちょっと思いました。でも、運動中の炭水化物の献立の組合せはおいしいですね。麺が伸びるといけないから先にラーメンを片付けてから、炒飯をいただきました。ここまでそれほど汗をかいていないように思うのですが、塩味がとてもおいしく感じられました。

 会計をして、いただいたおまけのサンガリアコーヒーを「見晴らし場」で湖を見ながら飲んだあと、徐にサドルにまたがりました。

 今日は、長く走るつもりはないので、このあと湖畔に下りてぶらぶらしようかと思ったけど、早めに帰宅して寛ぎたいと思ったので、国道を直進し千木良を大垂水峠に向かいました。

 それで緩斜面を漕ぎながら、例のヒルクライムのコツである、「1、2、3、4、5で踏んで、1、2で抜く」走りを実践してみたのですが、心なしかいつもよりペースは速かったでしょうか。

 しかしそれでとくに何ということもなく大垂水峠の看板に到着し、写真を撮ったあとはすぐに下ったのだけど、前を行く乗用車のブレーキランプがずっと点灯しているから一向に進まず、せっかくのダウンヒルなのにもったいないと思って途中で停まって1分ほど時間を置いてから再スタートしました。

 高速道路のインターチェンジの合流地点を注意しながら通過したあと、高尾山口のほうへすすむと、結構な人手でここは人気の観光地であることがわかります。このあたりで行動食のブラックサンダーをおやつとして食べようかと思ってきたけど、あんまり人が多くて落ち着かないからとそのまま通過してしまいました。

 だけど高尾駅に向かう国道の歩道にも人がたくさん歩いていたので、イベントかなにかあるのかと思って漕ぎすすむと、小仏峠に向かう川沿いの堰堤の梅が咲いていて梅まつりが開かれているからそうなのかと理解しました。

 俺も自転車を降りて、白や桃色のかわいらしいお花の梅を愛でながらしばらく散策をしました。この国道沿いには、むかしながらの和菓子屋さんが2軒ほどあって、寄ってみたかったのですが、どちらもお客さんが並んでいたので、素通りしてしまいました。根がせっかちだから並ぶのが苦手なのです。いつかまたの機会に。

 高尾駅前の交差点に、渋い旅館があって、営業していないのかと思ったけど看板の灯りがついていたからやっているようです。糸魚川ランの前泊として、八王子でなくこちらを利用できたら便利だと思いつつ通り過ぎました。

 前回は大垂水を行かずにスタートしたのですが、せっかくだからできれば大垂水を越えてスタートしたいのです。

 それで町田街道に入ったけど、急に甘いものが食べたくなったので、相原の踏切の手前のコンビニで粒あんぱんを求めてから、その先尾根緑道にあがって、大山の見晴らしのよい場所に座っておいしくいただいたのでした。ついでに高尾で食べそこねたブラックサンダーチョコレートも食べてしまいました。このように運動している最中の甘味はとくにおいしく感じるのです。

 以前とくらべて健康のためお酒を飲む機会を減らすようにしているのですが、その代りの楽しみとして食後甘いものをいただくことが増えました。定番は、井村屋「あずきバー」のマルチパックで、アイスでもあんこを使ったのが大好きなのですが、それはよいとして、3月に入って新しく買うとまた値上げしてとうとう300円台になってしまいました。

 確か2年ほど前は6本入りの特売で178円くらいだったと思うのですが、半期ごとに少しずつ値上がってその動きは止まらないようです。床屋代も酒代もなにもかもそうなのだけど、それに見合って給料があがるとよいのですが、大方はそうならず、今朝テレビのニュースを見ていると、賃上げできないところは退職者が出て人手不足のおり倒産することが今後さらに増えてくるというようなことをいっていました。それで当節、「生産性の低い企業の市場からの退場」を官民労使全体において促しているのがいまの世のすう勢だと思ったのでした。賃金を上げられない企業は退場してしかるべきと、「大手」飲料メーカーのサントリーの会長がいったと読むか聞くかしたけど、その前からいけ好かん奴。だから俺はサントリーのビールや飲料は絶対飲まないことにしているのですが、最近そんな奴ばっかり大手をふっているように見えます。JRの車内広告でもたいはんはその企業の宣伝で、若い姉ちゃんや兄ちゃんが気休めの飲酒をすすめている。あれは麻薬を進めているのとさほど変わらないことだと酒断ちしたい俺には見えるのです。みんなで競争しながら生きていくよりも助け合いの社会のほうが俺はよいと思うのだがそういう風なのは若いひとたちにとっては抵抗勢力のように思われるのだろうかどうなんだろうと、そんなことなどつらつら考えながら漕いで、今日はいつもよりずいぶん早く家に戻ったのでした。

 

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 ウェットな路面やダートを走ったためか、スプロケッドの間に泥がつまっていたので、つまようじをつかって掃除をしました。すると、黒い泥の粒が床におちてうまく拭かないと部屋が汚くなってしまうから神経をつかいます。

 しかしそうやってチェーンもクランクもきれいにすると、また次回気持ちよく乗れるからオイルさしふくめてぬかりのないようにメンテして長く乗り続けたいです。

 和田峠は楽しい。サイクリングは楽しいですね。


 3月11日追記、表題名を変えました。

 3月14日追記

リンクの記事によると、「ばばあころがし」の場所は、本文に書いた最初の 急登の箇所でなく、急登のカーブを曲がってしばらく進んで斜面を巻いた急坂に面した崖がそうらしい。目印として桜の木が2本植えられているとのことなので日を改めて訪れてみたい。

(リンク先)高尾陣馬の醍醐林道の奇妙な山岳地名『ババアコロガシ』

https://www.yamareco.com/modules/diary/8544-detail-220347



Commented by INTER8 at 2025-03-13 15:41
こんにちは。
醍醐林道と和田峠には思いのほか雪がありますね。遠目に見た感じではもっと少ないと思いました。
見晴しドライブインの炒飯とラーメンは僕でも食べられそうな量ですね。次回チャレンジか。
Commented by paparouh at 2025-03-13 20:02
> INTER8さん
こんばんは。例年のことのように感じるのですが、里に雪が降ったとき、和田峠のどのあたりにさらに積もるのかだいたいわかっています。それは、醍醐林道の上のほうの山肌にそったカーブのところと、峠から藤野へ下りる直下の数百メートルの範囲で、今回もそんな感じで溶け残りがりました。ブログにも書きましたが、それまで一度も雪のうえを走っていなかったので、少々季節外れとはいえ、雪遊びをできたのはよかったです。
見晴らしドライブイン、喜庵、ふじもとなど、8さんがブログで紹介してくださったところは間違いなくおいしいですね。未訪問の八起もいずれ入りたいです。私好みの(?)美人の店員さんがいらっしゃるということですから期待も高まりますね。
by paparouh | 2025-03-10 21:31 | 東京地方 | Comments(2)

サイクリングのことを記録していきます。


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