神奈川近郊の峠サイクリング
2025年 09月 30日
1.コース
自宅-上溝-高田橋-半原-半原越-煤ヶ谷-土山峠-鳥屋-トヅラ峠-青野原-青根-久保-巌道峠-安寺沢-富岡-上野原-佐野川-倉子峠-和田-和田峠-上案下-力石-力石峠-小津-美山通り-高尾-町田街道-自宅 135キロ
(ルート)https://www.strava.com/activities/15964470322
2.実施日:2025年9月28日(日)曇りときどき晴れ
3.実施者:単独
4.他:ODO10193キロ(うちチェーン交換後2418キロ)
5.日記
28日は、近くの峠サイクリングに出かけました。訪れた順番を問わず主な峠路の印象を記録しておきます。

巌道峠(久保ルート)
安寺沢から上がる場合は、わりと気軽に漕いで行けるのですが、道志みちの久保からだととりつく前に気合が必要だと思っていました。
でも、タイムを競っているわけではないので、肩の力を抜いて上がるほうが気楽だと思って漕ぎだしました。
初っ端から、たいへんな急勾配ですが、最初からロー×ロー(ギア比1.0)でとりかかっているので、はじめのほうは見た目ほどしんどくありません。
しんどくない、といってもはじめのほうのカーブをいくつか曲がり、民家の横を通り、お寺の横に差し掛かると、いっそう急になるから、このあたりで立ちこぎのポジションに入りました。結局上まで、シッティング半分、立ちこぎ半分でした。
直登の坂は、いっこうに緩くならず、いやになりそうだけど、ここはそんなものだとわかって漕いでいるのでそれほど気になりません。慌てたり、焦って漕ぐとあとが続かなくなったりスリップしたりするので、じわじわと踏んでいきます。
カーブを曲がって、そのタイミングだけ傾斜が緩むけど、すぐにもとのきつい坂になります。そのうち、左手に立派な門と塀のある民家の横に差し掛かりますが、人が住んでいる気配はなく、この家はなんだろう、旅館かな?と思いながら通りすぎていきました。でもよそ見しているとマジでスリップするから油断できません。
その先のところでカーブとなりまた一瞬勾配が緩みます。このあたりの広葉樹の枝ぶりや幹が立派なので、写真を撮りたいと思っても、ハンドルを片手でにぎって漕ぐとバランスを失って脚付きなるからそうならぬよう慎重にカメラを出しました。
カーブを曲がって坂を上がると斜面の切れ目から向こうの山並みがみえます。その景色を楽しんでいる暇はなく、相変わらずえっちら、おっちらとひ踏みずつ進んでいきました。
そうして、また何度目かのカーブを曲がった先、直登の傾斜のきつい坂がさらにきつくなっているのが目に入ります。ここでくじけてギブアップしたことがありますが、今日は立ちこぎで一歩一歩踏んですすむと、もとの傾斜に戻りました。
もとに戻ったといっても、壁がもとのたいへんな急こう配に戻っただけの話であって、坂が急なことに何ら変わりなく、苦労は絶えません。路上に岩くずや木端が散らばっている箇所もあって、そんなところで転がっている石をふんづけてバランスを失いそうになる場面もありましたが、なんとか立て直して進んでいきました。
このあたりの木々の切れ目から、これから進んでいくべき道路が、ずっと山の上のほうに通っているのが見えるはずなのだけど、今日それを見なかったのは、まだ木が茂ってそこまでの展望が効かなかったためなのか、あるいはそんな風景をみると意気地なく脚をつきたくなるとわかってあえて目を向けなかったのか、いずれなのかいまとなってはわかりません。
実際に漕ぎながら、2度ほど急こう配の標識を確認しながら進むと、見た目とは裏腹に意外とはやく下からみえた場所に到達するのがこれまでの常。
だから、焦りは禁物と蝸牛のようにじりじりと進んで、最初のテラスの前を通過。そこから上の斜面にあがるカーブの坂が壁のようになっているけど、距離は短いから淡々と踏んでいって、その先最後のカーブとなる。ここのヒルクライムのいやらしいところは、ここからうえのテラスまでが壁のようになっていて、ゴールは見えるのだけどペダルを踏むのはたいへん、たいへんだけどもうひとがんばり、せっかくここまで脚付きなしで漕いできたのだから、意地でも降りないぞと立ちこぎでせりあがって、到着。ほんとうの切通しの峠は、ここからあと一段上がった箇所になるのだけれど、ここまで乗ってきただけでも御の字だと、テラスに自転車を横たえて、秋らしく薄にかこまれた景色の写真を撮りました。あいにく富士は見えないが、上り甲斐のある峠路を踏めてよかったです。
とまあ、下から上まで緩いところはほとんどなく、骨の折れる路ではありますが、時間がかかっていそうで実際は上までだいたい20分くらいだから、我慢するのも精々そのくらいということ。
自分としては、氷川や丹波山から上がる柳沢峠のように、顕著な勾配はなくてもずっと長く上がるよりは、急坂である分上までの距離は短いほうが脚に合っているのではないかと思っているのです。通行止めの野原林道よりもこっちのほうがよかったりするのです。逆にいえば、緩斜の攻略が自分の課題ですが、きつかろうが緩かろうが坂それぞれの楽しみかたがあると思って、どのような道であろうと肩肘はらずに漕いでいきたいと思いました。
半原越(半原ルート)
馬渡大坂にとりつく前、中津川にかかる橋の手前の電子温度計を見ると21度だから、ひところと比べて随分しのぎやすくなりました。
橋を渡ってお寺の横の急な坂をゆっくりと上がっていくけど、坂の勾配は10%を少し超えるくらいでしょうか。その先、一度幹線をクロスして11%の勾配標識を確認しつつゆっくりと漕いでいきます。
しのぎやすくなったとはいえ、日向のアスファルトの坂を漕ぐと汗をかきますね。
荒茶工場の横を通ってからカーブを曲がった先、車道を離れて林道に入ります。ここに動物の供養碑や猟師小屋があることから、このあたりはよく狩猟が行われているのかもしれません。この林道も何度も通ったことがありますが、冬場に鉄砲をもった猟師の方をみかけたことが複数回あります。
獲物といえば、シカかイノシシだろうと思っても、今日の上りの坂の途中で、まだ暖かそうな、でっかいクソが落ちていたのを見て、もしかしてZ世代のひとを恐れないクマがいるかもと思って、カーブを曲がる手前は鉢合わせせぬようベルを鳴らしながら進んでいきました。
この峠路は、あいちゃんの公衆便所のところにある道標を見ると、上まで3.9キロとあるから、陣馬高原下から上がる和田峠よりも200mほど長いくらいです。このあと進む、久保からの巌道峠や、和田峠上がりは、たいはんが急こう配であるのに対し、ここは自転車で上がるのにちょうどよいくらいの坂道加減の連続といった印象。しかもしばらくはごく緩めの坂のアップ・ダウンで距離を稼ぐので実質的なヒルクライムは和田と比べて短かく、その分余裕をもって坂上がりを楽しめるといった感じでしょうか。
といっても、緩い坂ばかりでなく、1か所ヘアピンカーブを曲がって路面がコンクリートになっている斜面や、その先、厚木高校の思い出の森づくりの看板にあるあたりの坂は急です。
とはいえ、巌道峠のような露骨さはないので、段を落とすか落さないかは気の向くままといった感じで、楽しみながら上がっていけば、横の奥に水場があるところに出ます。
以前、ここでボトルに水を詰めようとしたところ、要は飲むのは勝手だが衛生面で保証はできかねるというような行政の興醒めなおふれがたっていて、やめたことを思い出しつつ、あと上まで確か距離700mほどの標識を確認してペダルを踏んでいきました。
多くの峠路と同じく、ここも峠直下の坂が比較的急ですね。しかしあとすぐで切通しに到着することをわかっているし、そのことは山の稜線がだんだんと近づいてくることからも実感できるから気分は楽ですね。ここは最初から最後まで余裕をもって上がれるといった印象です。
そして、峠の広場を少し進んだところにある大型車両通行止めの柵と遮蔽物の間に自転車を立てかけて写真を撮るのが恒例のようです。そのあとすぐに、法論堂のほうに下っていきますが、先日の大雨の影響か、路上に砂利や石がちらばっているからパンクがこわくていつもよりスピードを落として下っていきました。
すると、向こうのほうから、えらい勢いで若いロードバイカーが飛んできて、挨拶を交わす間もなく去っていきました。中斜面のここは、車もこないし、ヒルクライムのトレーニングをするのに距離も適度なこととあわせてちょうどよいところなのかもしれません。
俺は、レースをする気はないし、そんなにがんばると疲れるからトレーニング走りはしないけど、自宅から和田に向かうよりはこちらのほうが手近だし、上がっても下っても楽しい路だからもっと頻繁にでかけてもよいコースだと思ったりしました。
それでいくのであれば、越えて法論堂から土山峠に向かうよりも、峠の乗り越えを往復したほうが面白いのではないかと思ったりしたのですが、その前に結局和田に向かってしまうようです。
高田橋から先、愛川に向かうときに長い坂の上り下りがおっくうかといえば全然そんなことはなく、中津川の上流の半原の街も山の懐に奥まった感じがよいのですが、和田を選ぶのは、坂の感じとか里や山の雰囲気とかが、和田のほうが自分に合っているからだというしかないようです。
和田峠(和田ルート)
で、結局今日も和田に向かったのでした。
それも先週と同じく佐野川から倉子峠を越えて山際の路を伝っていったのだから、飽きないのかといわれそうですが、飽きないですね。
先週と同じ古道の風景、山の斜面の民家、ヒガンバナ、杉木立、丹沢の遠望、竹林に山のお寺、炭焼き跡、木立や茶畑のなかをゆっくり移動していきました。道路の幅は車が一台通れるくらいの狭隘路ですが、そんな路を、落ち葉をふみながら進むのは楽しいです。
逆に、幅広の車道上りがつまらないのは、スピードが遅いから道幅が広いと景色の変化が乏しくて飽きがきてしまうからかもしれません。このような奥の細道であれば、歩くスピードと左程変わらなくても、景色のうつりかわりが思うよりはやく感じるのです。そうしてそれが、鄙びた山村の景色であるところにどこかほっとします。
佐野川と和田をつなぐこの山際の路は、下の車道ができるまえは、山を隔てて離れるふたつの集落を結ぶ往時のメインストリートだったゆえ、使われなくなったいまでも古の趣が感じられるのかもしれないと思いました。
そうやって、八坂神社のところで車道に入ります。
そこでみかけた若い奥さんが美人だなと思いました。
ここから上がる和田峠について、このブログでさんざん書いてきたので、もう詳しくは書きませんが、八王子側からと違ってこちら側からだと、かなり余裕をもって上がれる感じですね。
急なところは、和田集落のなか、集落の上の浄水場の手前と、それに接続して方角を変えて上がる一直線の坂です。逆にいうと、そこをうまくクリアーしてしまえば、あとは終盤の連続する急登以外は身体を休めるから、そこはかとない余裕が生まれるのかもしれません。
その余裕箇所で漕いでいる横を、ロードバイカーがくるくるペダルをまわしながら抜いていきます。そんな走りを見て、ずっと俺もそうなりたいと思ってカーボンホイールに換えるとか夢想したのだけれど、結局自分はどんな走りをしたいのかということに照らしたとき、そのようなトレーニーな走りは望んではいなくて、したがってスピードも車体を軽くすることも要らないと近頃思うようになりました。
こちら側からの上がりにおいて急所があるとすれば、終盤の西から東に向かうヘアピンカーブを曲がってから峠までの急坂がそうなのかもしれません。
見た目の先ずっと急だけど、その先はきっと緩んでいるに違いないと思っても、その先もやっぱり急、さらにそのうえの富士見台のところで休めるかといえばそんなことはなく、今日は曇って富士も見えないから脚をつく口実も見当たらなくて、淡々とペダルをゆっくりまわすばかりです。
その先路面のアスファルトがコンクリートに変わると、斜面はいっそう急になるけれど、その先、右方向に曲がるまでが最後だと心得てなるべくじぐざぐしないように立ちこぎをいれながら進んでいくのです。
それで峠直下の急カーブの手前に入ると、坂も緩くなるからあとは流す感じで茶屋の前へと至る。茶屋からラジオ放送が流れてくるけど、この時間もう人気はなく、俺はといえばいつものとおり峠の石碑に自転車をたてかけて記念撮影を撮る。
そのあと長居は無用だから、気が向けば醍醐林道に入って入山峠に向かおうかと思ったけど、小さな峠であっても3つこなしたのでもうお腹いっぱい。素直に上案下に下りて、そのあと小津経由で美山通りに入りました。
そんな和田からの下り路で思ったのは、38Cの太タイヤの下りは楽しいですね。鳥が空を飛ぶとき、鳥は気持ちよいとは思わないのだろうが、きっとこんな感じだろうと思いつつ、ツーリングを楽しみました。
それで陣馬街道との交差点のコンビニでアイスクリームとオーツミルクを飲んで小腹を満たしたくせに、町田街道を漕ぎながら、いつもそうなのだけど、もう「腹減ったなあ」と思ったのでした。そなると頭の中で町田木曽の和食アラカルトの店のことしか思い浮かびません。途中にあるドラッグで目薬を買ったあと、17時45分過ぎにそこにピットインして、さばの煮付けと、ほうれん草と、酢の物と、玉子焼きと、ごはん大と味噌汁を頼んで、さばの煮付け以外の献立をいただいてから、煮付けを口にいれたあと白いごはんを口にほおばって食事を楽しみました。家を出たのは7時30分前くらい、走行距離は短めだけど、G3でも朝から夕方までこうやって自転車ツーリングを楽しめるのは、幸せなことです。





































いまのオールロードのODDが10000キロを超えたので、ショップに預けて、ブレーキオイルの交換と、フロント・リアディレイラーのワイヤー交換をお願いしました。
自らブレーキオイルの交換作業はもちろんやったことがないが、シフトワイヤーの取り付けくらいは自分でやろうと思えばやれないこともないが、いかんせんフレーム内装なので、古いのを抜いて新しいのをいれる途中でひっかかったりすると、どう対処したらわからなくて、そのような壁に直面したときに受けるフラストレーションを考えると、プロに預けたほうがよいと判断しました。
その過程で、RDハンガーが曲がっていることの連絡をいただいたので、通販で手にいれたそれを土曜日に持ち込んで作業していただいたのですが、そばでじろじろと見ていると失礼なので見ないようにしてちらちらと見ていたのだけど、変速機の調整含めて、ぱっ、ぱっと作業しておられるのを見て、プロだなあと思いました。
それだけでなくハブのグリスアップもしてもらったので、心なしかその前よりも自転車が軽くなった気がしますが、おそらく気のせいでしょう。
しかしこのように定期的に必要なメンテを施して、長く乗れるようにしたいのですが、その前に自分の体力がついていけなくなるかもしれません。こればかりは年齢なので仕方ないとあきらめるしかないと思います。
近場の峠を繋いでそれなりの距離を走るのも楽しいですよね。家から近いという安心感からトラブルに遭った時のことも気にしなくなります。遠くで動けなくなった時は要所要所で帰宅方法を考えてしまいます。それにルートを考えなくていいのも楽なことです。僕は毎週の休日前にどこへ行こうか1時間くらいは地図と睨めっこしています。
こんばんは。長津田が起点だと、今回行ったようなコースのほかに、箱根や湘南や三浦半島などいろいろなバリエーションが選べるから、サイクリングの起点として恵まれていますね。外秩父の飯能も圏内だし奥武蔵グリーンラインがもう少し近いということないのですが、輪行を利用すれば十分に日帰り圏内で楽しめます。わtがしは、休日前よりも、当日サイクリングを終わってから次はどこにするか考えることが多いです。そんなとき8さんが行かれたコースが参考になることが多いです。

