椿ラインダウンヒル・134ファストラン
2025年 11月 10日
1.コース
自宅-東山北-金時隧道-仙石原-元箱根-大観山-湯河原-真鶴半島-根府川-小田原-江の島-自宅 198キロ
(コース)https://www.strava.com/activities/16399037766
2.実施日:2025年11月8日(土)晴れのちくもり
3.実施者:単独
4.他:他:ODO10827キロ(うちチェーン交換後3052キロ)
5.日記
7日沼津での仕事が遅くなりました。翌々日の日曜は天気が悪いようなので、出かけるとしたら明日だけど、くたびれたので早起きできなさそうだと思って、ではどこに行こうかと、それで今回のコースにしたのでした。

というのも、6日に電車で藤沢から熱海に移動するときに、電車でもこれだけ時間がかかるのだからここを自転車で移動するのもたいへんだなあと、小田原から町田への車中でも同様のことを思い、でもこれだけの距離を一日で動力を使わずにまわることができる自転車はすばらしいと感じて、では早速行ってみようという気になったのです。
それと、大観山からのダウンヒルを楽しもうというのも動機のひとつでした。
それで元箱根から上がると、大観山一帯への立ち入りが制限されていました。自転車の入れる歩道の入口には鎖がかけられ、車道のほうはゲートで封鎖して、その企業のロゴをつけたジャンバーを着た関係者たちが番をしている。そのうちのひとりに「なかに入れないの」と聞くと「貸し切りになっていて、関係者の方以外は立ち入りをご遠慮いただいています」という。もうひとり、椿ラインから上がってきたロードバイクのおじさんが、「せっかく上がってきたのだから写真だけでもだめですか」といっても、「新車試乗発表会だからだめなんですよ」といっている。
「どんな新車なの」(おじさん)
「すでに発表されている車ですよ」(番人)
「へえーきっと格好いいんですよね、見たいな~」(お)
「なかに入れないんですよ」(番)
との会話が聞こえてきたけど、自分としては全然納得できないなあと思いました。なにが格好良いのか、どうせぼろ儲けの電気仕掛けのクソ車に決まっている、とひとりで決めつけます。
ターンパイクはふだんは自転車通行できないことを知っているが、大観山もこのように私企業のイベントで合法的に制限されるとは。俺は何度も上がったことがあるし、曇りで富士も見えないからそういう点で未練はないが、おじさんのように初めて上がったひとにとって湖と富士のみえるあそこの風光明媚な景色をみてヒルクライムのご褒美を感じることは貴重な機会であろう。それを、名のある企業なのにいまどき下請法違反のトヨタ自動車の新車の試乗会で、呼ばれていないやつはシャットアウトして、観光地を独り占めして新車かなんかの宣伝や幟をおいている。大観山のような観光地として公共性の高い場所と時間を買い取るセンスも解せないが、せめて湖の見晴らしのよい場所の立ち入りくらい許可すればよいものを、そこさえ制限する了見の狭さ。こういう企業のために関税交渉して拝金主義のトランプに巨万の国富を投じたことを了とするのは、どこか根本的におかしいのではないの?と思いながら、椿ラインのダウンヒルにかかりました。自動車なんてどこがいいのかね。連日クマの出没・被害が報道されているが、いまネットで検索すると24年に交通事故で亡くなった方の数は2663人とある。中野孝次の教養主義・貴族趣味に共感しないが、かつてベストセラーになった彼の本でトヨタ車がいくら売れたってそれは日本人の誇りでもなんでもないといったことが書いてあったような。まったくそのとおりだと、頭のなかで思いながら下っていくと、すぐにレーダードームの見える場所となり、これから下っていくべき山の斜面の向こうに、相模灘がきらきらと光っていました。
それでどんどん下っていったけど、ここの下りははっきりいっておもしろいです。
イベントのせいかもしれないが、今日は交通量が少なくて楽しめました。奥多摩周遊道路にいるような雷族もいなかった。希望をいうと、全体的に傾斜がゆるいから(緩い分長く楽しめるということもあるが)、スピードといった点ではもうひとつだけど、贅沢をいってはいけないですね。下っている最中、遅い車に追いつくことも、また後ろからバイクに抜かれる場面もなかったです。このように古くからある観光道路は舗装してあっても路面が痛んていることがありそうなのだけど、しとどの窟まではそんな箇所はほぼ皆無で砂も落ちていないから、カーブのときに自転車を傾けたときにスリップする心配はそれほどなく、安心してスラロームを楽しむことができました。ブレーキを使うのはカーブの手前のみ(緩いカーブであればノーブレーキ)、それで、アウトからインに入り、対向車線にはみださないようにしてアウトに抜ける。そうしてトップにしたギアをふんで次のカーブに備える、そういうカーブワークの連続を楽しみながら下りていきました。後半は、前半のようなきれいな路面ではなくなりますが、それでもクラックや穴は少ないから、安全運転を前提に40Cの太タイヤのメリットを享受すべく存分に楽しみました。
奥湯河原の温泉街を下ってから、今日は湯河原温泉のなかを通ろうかどうしようかと迷ってきたけど、結局直進してオレンジラインに向かいました。少しだけ上がりかえしたあと、トンネルを抜けると海のほうへダイブするような感じで一直線の坂が駅まで下りています。実はこのような道が地図にあることは知っていたのだけど、実際に下りたのはわりと最近のことで、そのときとても楽しかったのです。なので今日も「自転車は注意して下るべし」との看板に留意しつつ、すぐ停まれるようブレーキレバーに指をひっかけながら直滑降したのですが、前回よりは感動が少なめでした。
湯河原に下りたあと、とくに行く用事はないのだけど、距離200キロに近づけるため真鶴半島を回りました。
もとの国道に戻ったあと、小田原まではいつものように山側の県道を通りました。みかん山にはみかんが実り、道沿いにみかんを売る出店が出ていて、もうそんな季節だなあと思いました。
そのあと小田原に出てから、1号線と134号線をつないで江の島に向かいました。このあたりまでくると、お腹が減って力がでないので、途中のコンビニに寄ってあんぱんを買って食べました。1号線はあまりさえない走りでしたが、134に入ると、飛ばしたくなるのは不思議なことです。それで先行する若い男子のロードバイカーに接近したあと離されないようがんばって漕ぎました。同じスピードでも彼はペダルを回すのが早いのに対し、俺はくるくるまわすより段を重めにして踏んだほうが楽なのでそうやってついていきました。そうするうちにお互いを意識するようになるのはいつものこと、向こうは追いつかれまいとスピードをあげ、こちらは離されまいと漕いでいきます。そんな風にしていけば、平塚から引地川まで案外と早く到着する感じで助かりました。行楽日和のせいか、道は渋滞気味のところもありましたが、そういうところは速度を落として道路わきを移動しました。ときどき自転車走行を示す青い矢印をふさぐようにして左によって停める車がいて邪魔ですが、こんな渋滞のなかじっと運転席に座っていなくてはいけないのが嫌いなんです。自動車も運転して流れると楽しめなくもないのですが、都会にあってはどこへ行くにしても赤信号と渋滞でまるでさっぱり、でもたとえ流れたとしても自転車のほうが100倍楽しいですね。
いまの季節この時間になると真っ暗で、江の島の海岸も夏の喧噪が嘘のように人気がありません。そんな道をライトを頼りにゆっくりと島に近づけば、波の音とときおり早くも夜の帷のなかで密かに肩を並べているアベックの姿と相まってどこかしらセンチメンタルな感傷をもつべきところ、しかし頭のなかはさきほどから今日の晩飯をどうしようということばかり。
遊行寺の近くのコンビニでおにぎりと温かいほうじ茶をいただいて空腹をごまかしたあと、藤沢街道を北上したのは、環状道路の先の瀬谷の花博のあたりを通りたくなかったから。それにこちらのほうが道々いろいろな店があって飽きないこともあります。で、結局自宅近くの食堂(山田うどん)にピットインしたのが19時40分くらい。家を出たのが6時40分くらいだから、たかが200キロ弱を走るのに13時間もかかる。鈍足ぶりは一定のようです。
帰路頭のなかであれほど「今日はチャーハンとたんめんにしよう」と決めていたのに、献立表をいくらみても肝心のチャーハンが見つからないから、扱いをやめたのかと思ったところ、ごはんものは別の献立表に書いてあることをあとから発見、でもすでにスタミナ定食を注文してしまったので、あきらめてそれをいただいたけど、いまでもチャーハンとたんめん食べたかったなあ、と思うのです。
今日の走りのイメージは、200キロをファストランで行くことだったのです。東山北の小田原百貨店まではそんな調子で快調に移動することができたのだけど、そこから先、とりわけ金時ラインの上りがさえなかったですね。5~6人くらいのロードバイカーに抜かれました。抜いていった方々をみると、みんな段を軽くしてくるくる回して上がっていきます。それで俺も真似をしてそうしてみても、息がきれるほどではないが持続してそうすることができないのは、彼らとどのような違いがあるのだろうか。できれば、平地の134でやったように重めの段のまま坂を上がれるようになれば対抗できそうだけど、この齢になってとうていそれは無理なので、もうファストランはあきらめるしかないといった感じです。金時隧道を潜って、仙石原のコンビニまで下りると、たぶん俺を抜いていった方々のエナメル色の高級そうなロードバイクがあって、みんなでロードバイカーらしいあれこれの話をして談笑しています。そこから離れたところに座って、店で買った食べ物と飲み物をいただいて体を休めました。




























元箱根のコンビニに停めて、カレーヌードルと揚げた鶏を買って湖畔に移動して座っていただきました。冷えてくるとカレーヌードルがやたらほしくなるのは、若いときのスキー場で食べた味が忘れられないからといったら大げさですが。海賊遊覧船の桟橋に、鈴なりのひとたちが列をつくっています。あんなにたくさんのひとが乗れるのだろうかとみていると、無事全員収容して、湖尻に向けて出港しました。それを見て、行楽シーズンは無理そうだけど、平日に自転車を積んでここの遊覧船に乗って楽しんでみたいと思いました。
いつの日か東岸の芦ノ湖も歩いてみたいですね。
何時もながら情景を映した文章の多くに関心します。仮にも僕がこのような文章を書いたなら何日も掛かることでしょう。
僕は車が好きですが渋滞に捕まるとイライラします。これはどんな人でも同じでしょうね。そのストレスを自転車へぶつけるように路肩を塞がれます。そんな車を右側から回り込んで抜かすと、相手は余計にイライラするだろうから最近はやりません。歩道へ上がって抜かします。
椿ラインは魅力的な道みたいですね。僕も下ってみたいですが、それには家を朝早く出発しなければなりませんし、小田原辺りで暗くなるのも嫌です。次の春頃が狙い時です。
こんばんは。観光地であっても、ふだんは私有地を開放していただけであって、今回のように、状況に応じて立入を制限することは特別なことではないようですね。それは仕方ないのでしょうが、大観山一帯は観光地として多くのひとが訪れる場所になっているのだから柔軟な対応があってもよいのではないかと今回思いました。
いまの自分はターンパイクを降りる勇気はありません。40年前といえば、お互い10代か20代の前半のころでしょうか。そのころはわたしは自転車趣味から離れていたので、そういう機会もなかったのですが、若いころいまから思うといろいろと無茶をしたと思います。いまはもうそんな気力はなくなって、日々なるべく平穏に静かに過ごしたいのが最近の心境です。
でも椿ラインをあきらめるのはまだはやいですよ。あんなのゆるゆるの坂です。わたしのようにゆっくり漕げばいつの間にか上がってしまう道です。もう行かないといわないで、ぜひ訪れてみてください。
こんばんは。文が長いだけで読みにくいのにお恥ずかしい限りです。
渋滞は苦手ですね。サイクリングの帰り道、町田街道など車で渋滞しているので、その脇を通らせていただくのですが、そうすると結局車よりも自転車のほうが早かったりするから、そんなことがあると、車は効率がよくないなあと思ってしまうのです。でも多くのひとは車が好きでしょうから、我ながらへそ曲がりですね。
路肩をふさがれる場面は今回もありました。右側から抜いていきたくもなりますが今回は自重しました、それよりも、小田原のクランクカーブと、相模川を渡った先のY字路、それに藤沢市内と海岸を区別するところの道路設計について、自転車通行のことをまったく考慮していない風なのは困ったものです。
箱根の下りでいちばんおもしろいのは、旧街道だと思います。ですが、先行車両に追いついたあと楽しめないイメージがあるのです。椿ラインは旧街道よりも空いているのでそんな場面はそれほどないのですが、傾斜がゆるいから、スリルといった点では物足りなさを感じてしまいます。
なにか答えが出ましたか?
こんばんは。楽しくブログ読ませていただいております。若い東堂太郎転じて大西巨人にとっての生は、神聖喜劇のもうひとつのテーマである絶対平和の実現に向けて文学を通じて社会主義社会の建設に努力することだったと思います。では老人にとっての生とは、それまでになしえた仕事や学問や経験を後世に伝えることかと思ったけど、特にこれといった仕事を残さなかった自分も含めての大方のひとにとってのいまさらの生とは何か?答えは見つかりません。ただ、何かをなすべきだとのエトスは近代人に特有であって、そういうのに無縁な生き方、深沢七郎が自分の両親は実にのんびりと生きて死んだというようなことをどこかで書いていたのを思い出して、そういう生き方がもっとも幸せなのはたぶん間違いないと思いました。関連していちばん困るのは、世のため人のためよかれとするエリートの仕事が、実は世の大多数の不幸につながることだと思います。
確かに電車で移動していると、それなりの距離感に感じるようなところを自転車で走っているのですから、趣味人には当たり前のことですが、興味のない人には全く理解できない自転車遊びなのかもしれませんよね(苦笑)。
クルマの発表会、クラウンの幟が出ていますね。クラウンだとハイブリッド仕様か水素燃料車。来年仕様のモデルが発売さたから、そのプロモーションかな!?
以前、修善寺サイクルスポーツセンターに行ったら、5kmサーキットはクルマのテストで貸切で自転車は走れないなんてことがありました。私道的な場所なので仕方がないとしても、土日ではなく平日にやってもらいたいですよね。
こんばんは。藤沢から熱海へ、そのあと小田原から町田へと鉄道に乗った際、もちろん自転車で漕ぐよりもずっと短時間で移動するはずなのに、結構長く感じたのは、退屈だったのかもしれません。その距離を自転車で走るとなると何倍もの時間がかかるのに飽きたりそれほど疲れを感じないのは、走っているのが楽しいからなのでしょうね。
大観山の貸し切りの件は、確かに私有地の立ち入りを制限していることらしいのだけど、ちょっと俗ではありますがあそこから見える芦ノ湖と富士山の景色を眺めるのは、とくに自転車ではじめて訪れる方にとっては、長くヒルクライムしたことのちょっとしたご褒美だとおもいます。上の施設をクローズするのはわからなくもないが、あの看板のある景色のよい場所くらい開放してもよいものを、名のある企業なのに実に傲慢かつせこいなあと思うた次第です。新車だからまだ世間に広く知らせたくなかったのかもしれませんが、わたしのようなものにとっては新しい車のことなど興味も関心もなく知ったことではありません。

