和田峠・牧馬峠・ヤビツ峠・半原越 |
1.コース
自宅-和田峠-牧馬峠-宮ケ瀬-ヤビツ峠-名古木-伊勢原-清川-半原越-寒川-相模原-町田-自宅 162キロ
(ルートラボ)https://yahoo.jp/z6NVww
2.実施日:2019年2月17日(日)曇りのち晴れ
3.実施者:単独
4.日記
早起きして、輪行して湯河原から箱根に上がるつもりでしたが、また布団の温もりに負けてしまいました。それでも、今日はしっかり漕いでおきたいと思い、5時30分前に自宅を発ちました。

薄暗がりの町田街道を北上します。信号待ちしていると横断歩道をジーパンの若い女が渡りました。渋滞する車に横付けすると、車内からシャンソン音楽が流れてきます。主は如何なる紳士かと思うて見るとドライバーは青年でした。高尾へ向かう舘町の上がりで、後ろのトラックからけたたましくクラクションを鳴らされましたが、交通ルールに従ってそのようにされる覚えがありません。横を猛スピードで抜いていくトラックへの悪態も騒音にかき消されました。霊園の上り下りを経つつ、醍醐街道の手前のコンビニで休憩。厠を借りてもやもやが、すっきりしました。行動食を買おうと、おにぎり100円セール中のこのチェーンの棚を見ましたが、変わり種が多すぎであまり食指を動かされません。オーソドックスな種類を2つと蒸しパンとコーヒーを買って、店前で飲もうとしましたが、灰皿の前では数名が喫煙中でした。
2度目の休憩をしたので、夕焼け小焼けの施設にも止まらずそのまま峠道につきました。この時期よく猟がおこなわれている醍醐林道は避けた。まだ寒く靴のつま先が冷えてじんじん傷みます。峠の急坂が始まる上案下発8時42分、和田峠着9時20分ですから、速い人に比べてこんなものです。曇天で暗い杉林の坂にはハイカー数名。彼らが徒歩で上がるよりも少し速いくらいであわてずじっくり上がります。たいへん急な勾配をきりきりと連続して上がるところもシッティングで漕ぎ続けます。そうすることで、息も上がることなく、最後のカーブを曲って上った先峠の茶屋に到着しました。朝もまだ早いためか途中他の自転車の誰とも会いません。茶屋は、なかに人気はあるがまだ開いていません。長居することもなくすぐに下り始める。途中の展望所からは道志の山並みの先に雪の被った大きな富士を認めることができました。こちら側は道路が湿っている箇所もありスリップせぬよう慎重に下りました。途中でようやくひとりのサイクリストと行き違う。藤野のトンネルを潜り、中央線、国道をクロスして日連大橋を渡った先にあるコンビニエンスで休憩。和田峠の下りで体がすっかり冷えたので、熱いものを食べたいなあと思いながら来ました。お約束のカレーヌードルを買って、戻したラーメンをおかずに持参したおにぎりをひとつ食べてひと心地つけました。






宮ケ瀬の園地発11時46分。ヤビツ峠到着13時10分。宮ケ瀬湖のダム湖水はこのところの干天でだいぶ減っており、いっときの喫水線から下の地肌が露出しています。この道は、半ばまで平坦基調ながら少しずつ上がっていくイメージ。途中の唐沢のモミやツガの林が見事です。国民宿舎のある札掛から徐々に高度を上げ、最後青山荘から終盤にかけて1キロほどきつい上がりとなりますがここはそうだとわかっているのでローローに落として亀のように進みます。そういえば、秦野の境界を越えた先のあたり、和田と牧馬で使った太腿の疲労感がぶり返してきたのでほんの少し下を向いて漕いでいたところ、スピードをあげて下ってきた外人数名のうちひとりが突然バカでかい声で「おーい」と叫んで、静寂が破られてびっくりした。右に寄ってしまったのは悪いがそんな大きな声をださんでもいいのに。そんな風に峠まで、下りてくる数名のロードとすれ違ったが、上りでは抜きも抜かれもせず(序盤の平坦なダム湖で遅い2~3名を片手あげてパスさせていただいたが)、上に到着しました。峠の駐車場はハイカーの車で占められていたが、人気はそれほどなく、しゃがみながら何かを食べているロード乗りが1名。峠の標識をバックに自転車の写真を撮ってから、やはり太腿の張りに堪えかねて地べたに座ってストレッチしていると、彼は秦野に下っていった。



こちらからはそれほどの距離ではないが、伊勢原から菩提峠に上がるのはたいへんだろうなと思いながら下りました。しばしば赤信号に渋滞する車列につかまりながら自転車を進めます。東海大学の病院はえらく立派ででっかいなあ。津久井方面の看板に従って、左折。日向、七沢、清川とつないで再び山並みのなかを遡っていくと、それまでの典型的ロードサイド郊外都市から離れて牧歌的な雰囲気に変わっていきます。清川村の道の駅には一度も寄ったことがなく今日も止らずに進んでしまいました。そこを過ぎると、すぐに法輪堂林道の分岐となります。リッチランドの標識に従って右折。入ったところのすぐにあるお堂と何台かの石像のある場所に停まって休憩します。境内の椿に赤い花が咲いていました。




さてそんな風に坂を上がり下がりし続けた一日ではありましたが、距離もそこそこで、走り甲斐のある充実したランでした。冬場は、そんなランを終えて、心地よい疲労感に浸りながら、温かい風呂に浸かるのが何よりの楽しみです。今日のコースは牧馬でなく巌道峠にしようかとも思いましたが、雪遊びよりも今日は距離を走りたかったのでこのコースにして正解だと思っています。