1.コース
下仁田-勧能-御荷鉾スーパー林道-鬼石-児玉 93.6キロ
(ルートラボ)
http://yahoo.jp/2q2aIE
2.実施日:2015年4月26日(日) 快晴
3.同行者:FCYCLE
http://mixi.jp/view_event.pl?comm_id=6145474&id=77395638
4.日記
昨年に続き、今年も、FCYCLE「御荷鉾スーパー林道」ツアー企画に参加しました。
東京駅発・上越新幹線一番列車で、高崎駅に向かいます。いつものことですが毎朝の定例行事がうまくいくかどうかが本日のツーリングの成否のゆくえを左右するが、京浜東北線車内で急にきて東京駅構内を落ち着かず移動して新幹線改札を通り始発とき301号の手近な車両の手水場に慌てて飛び込んだ。入った車両の連結の通路手すりに輪行袋を括り付けて固定させてから自由席に移る、朝型なので居眠りもせず高崎に向かい、あと3分で到着のアナウンスを聞いて自転車デポしたところまで移動すると、このたびの計画を主催された“T地”さんがまだ朝の睡眠をされていた。その後、高崎駅構内のコンビニで朝食の弁当を買うところで片仮名Tさんがいらっしゃったので会釈、上信鉄道に移動してから、初対面のAさん、さらにもうひとりのTさんに今日はよろしくお願いしますと挨拶した。上信電鉄では、前回と同じ後方車両で朝食の弁当を食べてから、みなさんがいらっしゃる前方車両に移動して少し会話を交わしたりした(メンバーのうち片仮名Tさんは別の座席で睡眠中であった)。終点の下仁田駅着8時24分、駅前広場の定例位置で輪行袋から出して自転車を組み立てると、みなさんそれぞれ他人の自転車の様子を観察されたり質問したりする。今日は、ランドナー3台(T地さん、Aさん、私)、と、シクロクロス風ロード1台(片仮名Tさん)、MTB1台(Tさん)の5台道連れの旅、各自準備が終わりT地さんのブリーフィングが済んでから出発したのであった。

下仁田発9時。途中の「蝉の渓谷」でしばらく休憩(途中、段差を越えたときの衝撃で私の自転車ランプのカバーが脱落して若干ロスタイムがあった)、勧能着9時50分。ここまで、南牧川沿いを進むうちにだんだん鄙びてくる農村の佇まいや学校の感じがいつもながら印象に残りました。さてここから御荷鉾林道の始まり、急な坂道をゆっくり上ってもさっき通って来た車道や集落がみるみる下に見えるようになりますが、上がった甲斐もなくすぐに林道は下降しはじめ、取付きと同じくらいの高さの分岐まで降りてしまいます。そこでおにぎり1個食べて小休止してから、再び大仁田ダムまで自転車でのヒルクライム、思っていた以上に距離がありましたが、自転車で上がるのに丁度良いくらいの斜度、このあたり少し前に訪れた一之瀬ではまだ早くて見ることのできなかった森の淡い色の若葉や近く遠くの山々の眺望がとてもきれいで、春の小鳥のさえずりを聞きながらの快適ヒルクライミング、今日は絶好のお天気にも恵まれて来てよかったなーと思いながらひとりペダルを回したのであった。大仁田ダムサイト到着10時15分、ここは多くの行楽客の車も駐車して厠もあるが生憎水場はないのが残念、ここから塩之沢峠の手前まで、御荷鉾林道の地道を辿り上がりますが、最初のほうは合流した同行者とおしゃべりしながらもわりと楽に上がるもやがて急さを増し路面はひどく荒れてはいないが砂利っぽくときどきタイヤを空回りさせながら2か所ほどトンネルを潜ってふうふういいながらいったんのピークに到達した(御荷鉾林道を勧能側から通しで通る場合、ここら辺りが一番しんどさを感じる箇所だと思われる)。ここでTさん専門のブルベの話など伺いながら時間調整、全員揃ってから、南側の上野村の眺望を楽しみつつ少しだけ下って、塩之沢峠着13時18分。一本取ってめいめいボトルから水分を補給したり行動食を補給したりして休みました。



峠発13時30分。御荷鉾林道の最大の難所も越えてもまだまだしばらくは上りが続くが、坂道は舗装路に変わり中斜面、上野村の谷越しに遠くに奥秩父の山々の眺望・近くには若葉のなかの山桜の桃色を楽しみながら進んだのであった。さてこのあたりまで来ると標高も高くなり先ほどまで盛んであった若葉の色は薄れた代りに多くなった枯れた木々越しに行く手の道路が見渡す遠い先の山肌にまで見ることができ、この山岳スーパー林道のスケールを感じることができます。途中、林道沿いに染井吉野か山桜かの花が満開の木が一本、印象的に立っている前に立ち止まって一息つけたことも前来たときと同じ、さらにしばらく上がるとやがてこの林道の大崩落地点である八倉峠付近、ここで崩落した谷の下を覗きながらまた一休みするのも前回と同じでした。崩落地点を巻いた林道を通って再び地道が再開、この林道の最高地点に向けてめいめいのペースで上がりますが、終盤に差し掛かっての上がりで、これまでと比べペースは落ち気味になります。ようやくピーク付近で自転車を停めて、そこでAさんから木曽方面の林道コース(鞍掛峠、月夜沢峠、三浦湖など)の様子など教えていただきながら時間調整、全員が揃ってからもしばらくは山の上の稜線の、詩的な雰囲気のあるアップダウンを楽しみながら進んでいくと、ときどき行く手左手のだいぶ下の谷側に南牧か下仁田かの集落が見え、薄着だと感じる肌寒さとあわせて、まだ高いところを通っていることが実感できます。その先、御荷鉾林道の休憩所あり、そこで水が提供されていることがわかりました。今日の全行程のピーク部をいつのまにか過ぎ去った後、しばらく私の不得意なダート下り、ダート下りの早いAさんやMTBのTさんが先行されました。舗装路になってから、少しの上りかえしをこなしながらさらに長めのダウンヒルを楽しみ、途中梟の短い間隔で鳴く声を聞いてから最後の急坂を下って久しぶりに人里に再会、国道に合流から最初の自販機ポイントで休憩して、帰宅方向秩父方面の方(T地さん、Tさん)にさようならをいい、今日のミーティングを解散したのでした。






児玉駅まで、列車の少ない八高線発18時30分過ぎに間に合わせようとして、Aさんに引いてもらい残り10キロ弱の距離をファストランで飛ばしましたが、先行するAさんの早いこと早いこと、ついていくのが目いっぱいでしたがおかげで20分ほどまえに駅に到着、手早く輪行袋に収納して2両編成の高麗川行ディーゼル気動車に乗ることができました。車中、帰宅方面が同じAさんといろいろお話させていただきましたが、自宅がたいへんご近所であることがわかり、地元ルートをはじめツーリングコースのネタや、自転車メンテナンスの話(Aさんはメンテ大好き、私は機械いじり苦手)、子育てのことなどおしゃべりしていると、2度の乗換含めて町田まで2時間強の時間も退屈しないで帰ることができました。

さて、幹事T地さんが推奨されるとおり、この林道通行のベストシーズンは丁度今頃、そのことを裏付ける眺望、春霞み、若葉、小鳥の鳴き声、ダート、適度な坂道と長いダウンヒル、そして快適な気温を楽しみながら、今日は充実したサイクリングをすることができました。今日はごいっしょさせていただいたみなさん、どうもありがとうございました。