頚城の秋16 1日目
2016年 11月 01日
1.コース
六日町-清水峠-十日町-真田-海老-松之山-大厳寺-三方峠-菖蒲-須川 79キロ
2.実施日:2016年10月29日(土)雨
3.実施者:単独
4.企画:FCYCLE
http://mixi.jp/view_event.pl?comm_id=6145474&id=80710581&comment_count=16
5.日記
新幹線を降りて越後湯沢駅に停まっていたほくほく線に座っていると、赤い輪行袋を抱えたTさんが前を通ったので会釈した。清水トンネルを潜る前は、晴れていて期待したが、新潟に出ると予報どおりどんより曇って小雨模様。お天気の変化もそうだが、車窓から見える民家の、軒が高く屋根が鋭角な佇まいに雪国らしさを感じる。計画どおり六日町駅で下車、構内の屋根のついた跨線橋のスペースで組立てる。雨で出かけるのをしばらく躊躇したが、水たまりに落ちた波紋が小さくなっているのを見て外に出た。霧雨で雨具は不要と思ってしばらく進んだが、濡れてきたので軒先を借りて雨具(ポンチョ)を着用。買い出しを予定していたコンビニの場所を、人通りの少ないなか見つけた通行人の方に聞いて移動、準備を整えてから出発した(9時20分)。熊出没注意の看板を何度か見ながら、工事中の高速道路の下を潜って山道に入り、1~1.5車線の細道の峠道につく。小雨のなか急な坂道を一気に上がると、それまでよりもいくぶん緩くなる。ところどころ木々が途絶えて展望が開けた場所を通るが、雨に煙ってどれくらい上がったのか見当がつかない。ポンチョを濡らしながら峠らしいところを通過、十日町に向けて一気に下っていきたいところ、水にぬれて制動の効かないカンチではスピードを出すことができず、ブレーキレバーを握り放しでのろのろ下った。やがて下の集落に出て、今日はじめて出会う魚沼の味わいのある農村風景の写真を撮りたいと思ったが、雨で思うがままという訳にはいかない。さらに下っていくと、美佐島駅の駅舎が見えたので、軒下に自転車を停めた。地下を通っている鉄道の入口のところに設けられている待合室の手水場は清潔、畳敷きの寛げる部屋もあり、雨に湿った体に室内の温さがありがたい。おにぎりひとつ食べ、もうここで断念して再び輪行することも頭によぎったが、午後の天候回復に期待してひと心地つけると意を決して外に出た。
降り続くなか、十日町の商店街を通り、飯山線沿いを進む。途中のコンビニでいつものようにカレーヌードルと揚げた鶏を食べて体を温めた。往来の激しい国道をしばらく進んでから右折、信濃川を渡り対岸を少し戻ってからふたたび山の中の細道に入る。このあたりで少し雨脚も弱くなったので、天気予報のが当たることを期待したが、山間部の通行、結局、終日濡れ続けたのであった。坂を上がっていくと、感じの好い集落が現れる。明かりのついている廃校らしい建物は、なにかの工房として利用されているらしく、ぬかるんだ校庭に車が数台停められている。集落のなかをさらに上がり、真田トンネルを潜ってアップダウンとカーブを繰り返すうち、427号線に合流。公道だが、深い谷に面した崖沿いの道、ガードレールはないので、スリップして下に転落しないようゆっくり進んだが、そんな道がずっと先までつけられている都会離れした風景はなかなかの迫力だ。桜と杉の木が植えている展望のよい場所の木の椅子に腰かけて休みたいと思ったが、雨振りがひどくてパス(ここは、翌日、念願かなって、再訪することができた)、やがて林道の木々の隙間から、雨に煙る東山の集落が見えるようになった。村のなかのうねうねした細い生活道路を辿るうち道はあらぬ方向にどんどん下っていって方向感覚を失うが、降りきったところにある少し開けた田んぼ地帯には、確かに来た覚えがある。











国境トンネルを越えたら天気が急変……私も何度か経験ありますよ。その谷川岳は先日新雪被った姿を拝んで来たばかりです。
十日町には親戚がたくさん居ますので、写真に出てくる家屋の風景が懐かしさを誘いました。
貧乏性で、せっかく高い汽車賃を払ったので自転車を漕がないともったいないと思って雨サイクリングしました。泥除けのお蔭で、ポンチョでも下半身はそれほど濡れないで済みました。
いま日記を読み返すと、太平洋側とは違う家の佇まいや道の感じを見て、遠くに行ったなぁという感じがしました。